happy lifeトップへ戻る

■日記 ■プロフィール ■おはなしをつくる ■どうでも研究会

■岡田淳の本を読む ■スタジオライフの観劇感想 ■リンク
■ スタジオライフの舞台について、無駄に感情移入しまくってみてみよう。   一覧にもどる。

白夜行 第二部 個人感想編(後編)

☆★ 2005年12月3日 マチネ 晦(芳樹組)
★☆ 2005年12月3日 ソワレ 黎(笠原組)

全体感想編 >>   個人感想(前編) >> 

☆★ 雪穂の周辺の人々 ★☆

★奥田さんの高宮誠

第二部から登場の奥田さんだが、この役が一番2Fだったことが災いして正直あまり印象に残ってないです・・・ごめん。
すごくいい人で優しくて誠実なんだけど、やっぱり奥田さんは基本的に満たされているお坊ちゃんはちょっと柄違いな気が。
欠け感から来るエネルギーとか喪失感とかが一番似合うタイプな気がするので。

しかし高宮と雪穂が着ているガウンはちょっと笑える・・・そんなん着てるのあなたたち・・・金持ちだから・・・??
奥田さんが着てると、何となくがばっと脱ぎ捨ててゴーンってゴングが鳴りそうな雰囲気が。

一番印象的なのは、やっぱり雪穂に仕組まれて殴った事にされた時に謝る姿。本当に誠実な人だと思う。
でもやっぱり、奥田さんだともっと自分で何とか出来そうに見えちゃうし、もっと雪穂に対抗できそうに見えてしまう・・・。


★寺岡さんの高宮誠

第一部からものすごい大好きだったが、第二部を見てさらに好きになった。寺岡さんの新たなる代表作だと思う。
新婚さんの浮き浮き気分も可愛い。特にトンデモ先輩成田を前にしても、すごい普通に「あー奥さんの事ほめられちゃってうれしいな」みたいな笑顔で相手しているのがすごい好き。
雪穂とだんだんうまく行かなくなって苛立っていく様子もまたよい。
ソワレで近くで見て初めて気づいたのだが、何気なく手に持っているハンカチが千都留ちゃんからもらった結婚祝いで、そんな様子もまた切ない。

一部から変わらない「いい所の育ちの良いお坊ちゃんで誠実。でもその分弱さと甘さも持っている」所がすごくよかった。
実はやり手であり、さくさくと着実に成功していく雪穂を見ながら、自分には無いその決断力や行動力、勝負師である部分に対してジェラシーと無力感、焦りを感じ始める様子もリアルでいいと思う。

イタリア旅行前に雪穂とけんかする場面は、もっとも高宮が言われたくない言葉を正確に把握して雪穂が投げていて、面白いように引っかかる高宮がものすごく切なかった。
そして全く身に覚えなくても、自分がやったのだとしたら・・・と謝る姿は誠実で哀しい。

二人の場面で好きなのは、千都留ちゃんと再会した日のゴルフスクールをめぐる攻防。
雪穂は高宮が罠にかかったかどうか、慎重に確かめようとし、高宮は雪穂に怪しまれずに千都留ちゃんと会う方法を探っている。二人とも含みを持ちつつ、さりげなさを装って会話しているのがすごく好きだった。


高宮は雪穂にもっともいいように利用されているんだけど、でも、最終的には一応千都留ちゃんと幸せになっていて、最後にこの二人の幸せな様子が見られたことがすごくうれしかった。

第一部の「助けようか、ぬれねずみ」と同じ位好きなのは、千都留ちゃんに「その内容について、君に打ち明けたい」「二人きりになれる場所で」って言う場面。
カギがチャリーンっと出てきて、はっとする千都留ちゃんに「その、ある場所というのは」「パークサイドホテルだ。あの夜君が泊まるはずだった、あのホテルだ」と言うのがすごい好き(笑)。

この場面のこの台詞は本来文章ならではで、言葉として発するとちょっと妙に響く。
その妙な文章口調とカギの思わせぶりな取り出し方と、二人の緊張感がよい。
ちょっと、千都留ちゃんになりたい!!と一瞬思ったくらい好き(笑)。


★吉田隆太さんの三沢千都留

第一部に続いてものすごく可愛い。千都留ちゃんは男性にすごいモテるタイプの守ってあげたい感じの子だなーと思う。
ちょっと困った時とかによく髪をかきあげるのだが、それがすっごい可愛い。
現フレッシュさんたちのナチュラルな女子的心情の流れっぷりにいつも驚嘆する事が多いんだけど、吉田さんはこういうちょっとしたしぐさが非常に女の子的ですごいと思う。

第二部にてものすごく「大人の女性」になっている雪穂に対して、千都留ちゃんは全然変わらずたんぽぽのように可愛らしく前向きな存在で、高宮が再会した瞬間から再びこの子に心が傾くのも無理は無いと思った。

最後のゴルフ場で、篠塚と楽しそうに話している姿とか高宮と会話している姿を見て、第一部の姿もよみがえり、幸せになってよかったね・・・と思わず親戚のおばちゃんみたいに感激した(笑)。

可愛い子好きな私にとっては非常に幸福度をアップさせてくれる存在だった。


★倉本さんの成田

第一部でトンデモ酔っ払いっぷりを見せた彼だが、あれは酔っていたからではなく、素でもああなんだ・・・と驚く。
一応仕事中は落ち着いた雰囲気できちんと働いているようなのでちょっとほっとする。


★甲斐さんの篠塚康晴

・・・やりすぎ・・・篠塚製薬つぶれそう・・・。
うーん仕事している時が一回も出てこないから余計そう思うのだろうけど。しかし職場に雪穂の件で一成さんを呼び出す場面とかもあるし。
原作ではもっとちゃんとした人なので、非常に違和感があった。いくら従兄弟とは言え、一成さんに対して感情ぶつけすぎだし。普通いくら親族とは言っても年下の、しかも仕事上でも関係している相手に対してここまで無防備になれない気がするのだが。そこが御曹司の大らかさなのか??
いくら雪穂に入れあげているからと言ってもこれはやりすぎでしょう・・・。

雪穂にとっては道具なんだけど、それが世間一般的にも「財産狙い」にしか見えない、というのは雪穂のパーフェクト計画的にはマイナスなのではと思う。世間的には、一応は「御曹司だが同時に人間的魅力もある」ように見えてくれないとダメな気がする・・・。

我が家でゴルフの練習をする場面、最前列で見たらば照明つく結構前から「ハハハ」「ホホホ」みたいに妙〜に笑いながら既にベタベタしてたのがすごい印象的だった(笑)。
相手が岩アさんなので「クラウスとマルガレーテだ」と思わず思った。


★吉田隆太さんの篠塚美佳

基本的な感想は岩アさんの感想に書いたからその他の話だと、美佳ちゃんの服の脱ぎ方が気になった(笑)。
何であんな脱ぎにくい方法で脱ぐのかこの子。マチネはなかなか脱げずに、ふなみー雪穂が思わず脱ぐのを助けたくなる感じにぼーっと待っちゃってた位・・・。

一番印象的なのは雪穂に「かわいそうに」って言われる場面だけど、もうひとつ、事件があって一転して「雪穂に取りあえず全て寄りかかってる」のと、「大人の男性が怖い」のが一瞬でわかる、笹垣が篠塚家へやってくる場面もとても印象的だった。


★荒木さんの篠塚優大

この子はいくつの設定だったっけ?
何かすごい小さい子に見えた。何にも考えてない感じが無性に愛おしい。
うーん父親が再婚して見ず知らずの女性が突然やってきた割に、特に何にも思っていなくてなじんでいる辺りはさすが鷹揚な父親似なのか??

今回、お母さんも子どもも普通に似合っていた荒木さんは素晴らしいと思った。


★林さんの葛西妙子・小林弁護士・元岡邦子

本当は典子とかをやってほしかったのだが、今回は短い時間でそれしか覚えてないインパクト勝負な3役の林さん。
妙子さんはこのまま「家政婦は見た」シリーズを展開してほしい。
小林弁護士もすごいいそう。
元岡邦子の変なクセもすごい面白い。
林さんは基本的にマイナス方向に向かって非常に「女性らしい女性」がうまい役者さんなのだが、今回この3役は、見事に全部違うけど全部その辺にいそうな人として絶妙なデフォルメと共に登場していて、素晴らしいと思った。
林さんの意地悪さ加減の絶妙さはすごいと思う。
例えば同時期の話題作(チケット取れなかったけど・涙)「12人の優しい日本人」で言えば5号みたいな人をやってほしい。


★篠田さんの浜本夏美

原作の夏美ちゃんのイメージに近い、元気でしゃきっとしていて仕事もできて、雪穂に憧れている人で、見ていて気持ちがよかった。
この作品は主人公二人の心の動き方が傍から見ていると分からない、というのが特徴なので、彼らを取り巻く人々が真っ当に反応しているとすごくほっとする。


★下井さんの広田淳子

一番印象的なのはお通夜。夏美が安楽死の話をしたときに「やばーい」と言うのだが、その言い方と行動がすごく下井さんらしくて好き。
話の内容は本当に「やばい」のだが、上手にこの発言をフォローしつつ、空気をぱっと変える愛嬌がある。



☆★ 亮司の周辺の人々 ★☆

★関戸さんの栗原典子

すごくいいんだけど若すぎる。どんなにがんばっても明らかに典子の方が亮司よりも年下に見えるし、オールドミスでもないし。(亮司はこの時点で20代後半なので、典子は30代くらいがよかったのでは)。
関戸さんが若いからという事ではなくて、設定年齢自体が下がっているのかなと思った。長年不倫し続けてやっと別れてお見合いしたらストーカーだし・・・という踏んだりけったり感の無いさわやかな人だし。

亮司は女性がここを突かれると痛い、という隙間にすごいうまく入り込む人なのだけど、対典子の場合はあんまりそんな感じがしなかった。その分、亮司の計画の立て方が原作よりも隙があるように見えてちょっと違和感があった。

新人公演で抜群のダメ感を漂わせた関戸さんなので、もっとダメ方向にいけと言われたらできそうな気がする。だからこれは舞台の設定でこういう人なのかなと思う。
原作の典子は奈美江的存在なのだけれども、舞台の典子は割りと江利子ちゃん的存在で、清潔感があって普通にきちんと働く健やかな女性という感じがした。様々なことがあって、もう、一人は嫌になって落ち着きたい、という過去の影は無い感じ。

健やかな典子なのでかえって存在感がちょっと弱まったかも・・・うーんもっと原作的な方向で見たかったけどそれをすると話が散漫になるのかな・・・。


★牧島さんの藤井保

いつの間に「気持ち悪い男性」専科になってしまったのかマキシー。
現在「かっこいいのに何故か気持ち悪い役が似合う」2トップとしてライフに君臨中な気がしてとても微妙な気持ち(笑)。←もう1人はオノケン。

あのまったりした話し方と一見誠実そうな外見によって「きちんとした普通の人そうなのにストーカー」な気持ち悪さがより強調されている気がする。藤井さんは本気で典子の事が好きで、でも何で自分が嫌われるのかわからなさそうなところが怖い。


★石飛さんの桐原弥生子

第一部に張っていた伏線がすべて綺麗に収束する第二部。見ながら一部の様々な場面を思い出した。
原作よりも、亮司の事をかなり普通に愛しているお母さんだと思う。
一番印象的なのは、やはり笹垣と話す最後の場面。うすうす亮司が何をしたのか気づいていて、でも、そんな事はないと思い込もうとしている。口に出すと本当になってしまうような気がして、何も言わないで生きてきた感じ。
そうやって閉じ込めた過去を笹垣によってもう一度開けられて不安に駆られる姿が見ていて哀しい。


★☆ エビとハゼを追いかける人々 ☆★

★高根さんの今枝直巳

やっぱり、今回もまた、死んでしまう高根研一。
彼の舞台で死ぬ確率はますますUP中である。

世の中の人が何となくイメージする「私立探偵」感いっぱいのステキ探偵さんだった。
いざという時は頼りになるけど普段はちょっとチャラくて、でも仕事は意外と細やかにきっちりする、といった感じの。
絵里ちゃんとのやり取りも可愛くて好き。
メッシュ以来、控えめに、だが確実に笑いを取りにいく高根氏。深山さんという最強?の相手役を得て、生き生きと飛ばしていたのが見ていて楽しかった。

でも、R&Yに行く時に、普段と同じ服着ていくのは何故??
あれじゃ雪穂のツッコミの毒が中途半端だし、時計だけ高級でもダメだよう。

原作好きとしては、絵里ちゃんから電話が来た時点で「あ、今枝さんがもう死んじゃう」と思ってすごく哀しかった・・・。
でもトイレ出てきてからあんなに間があってから死ぬのは何故??
そしてあの死にっぷりは一幕ラストを飾る名場面だけど、ちょっと面白かった・・・ごめんなさい・・・。


★深山さんの菅原絵里

深山さんは一作ごと若返っている気がする今日この頃。
今回の舞台の「可愛さ担当」で、影の主役とでも言えるくらい、気が付くと「可愛い深山さんを堪能」する場面が出てくる。

絵里ちゃんは本当はもっと今枝とのラブっぷりとか、いなくなった後の切なさが分かる場面がほしかったのだが、これ以上ここで時間使えなかったのは仕方ないかなと思う。

絵里ちゃんはとにかくすべてが可愛い。何をしても可愛い。変な衣装だがかわいい。
今枝とR&Yへ行った時の「よし!」も可愛いし、帰るときの妙に棒読みな二人のやり取りもおかしい。
盗聴器設置された時の電話が、怖くて気持ち悪いんだけど、とりあえず今枝が来てくれるからちょっと安心、な感じで、今枝への愛と信頼(って書くと変だけど)が感じられて一番好き。
「狼になったりしないから」と言われて「ちょっと残念」っていうのがものすごく可愛い。


★山アさんの古賀久志

今回もこの役だけなのは本当にもったいない山アさんだが、やっぱりすごくよかった。
最後、笹垣と話している姿を見ていて何故か涙が出てきて困ったが、多分彼らの19年を思って、何とも言えない気持ちになったからであろう。
笹垣に対する気遣い、そして事件に対する思いが伝わってきた。


★河内さんの笹垣潤三

・・・やっぱり重松さんのシングルで行きたかった・・・。
河内さんは基本的に「それを大声で叫んじゃ絶対ダメ!」な時に叫ぶ気がする。
その言葉は激昂して言う言葉じゃないよね?って時に感情が高まっていたり、妙なイントネーションになっていたりする。

あとどうしても河内さんは常に他人事感が漂うタイプなので、19年追い続けてきた事件なのだが、「興味があったから」以外に、人として亮司や雪穂には対して関心なく見えるのも大変微妙。


★重松さんの笹垣潤三

すごくよかった。ライフに客演してくれてありがとう。
笹垣が亮司と雪穂を見つめる目は「見届ける」雰囲気が濃厚に漂っていて、そこがすごくよかったと思う。「明日、亮司君を逮捕します」と弥生子に告げる場面も、遣り切れなさが漂っていた。この言葉を聞いた瞬間から号泣したのも、笹垣の思いに反応したんだと思う。

雪穂と対峙した時に、二人の視線が絡む、静かな戦いもよかった。・・・本当は舟見さんとの場面も見たかったのだが。

笹垣は、彼らを11歳の段階で救えなかった事をずっと後悔していて、だからこそずっと彼らを追い続けているのだと、これらの場面を見てあらためて思った。

人物の感想は第一部で書いたのと同じで、そこからずっと繋がっているので、ラストは見ている側も19年の歳月を思いやすかった。
彼の執念が結実し、でも誰かが救われるわけでもなく、幕を閉じる。
そのあっけなさと、でも深い余韻がとても心に残るのは、重松さんの存在もとても大きかったと思う。


★藤原さん・船戸さんの東京リサーチ目黒事務所 所長

どちらも、暴走しがちな若い所員を上手に使うバランスの取れた所長で好感度が高かった。
藤原さんの方がより当たりが柔らかい雰囲気で、この人が対応すると話しやすそうだなと思う。
船戸さんはかつては今枝みたいな人だったのかなと思わせる、フットワークがよさそうな所長だった。


★牧島さんの益田均

本来の牧島さんの素敵さを堪能できる調査員。
今枝もそうだけど、若くて真っ直ぐに何かに向かっている感じがする。
ちょっと挙動不審な気もするのだが、ただ走っているだけでやっぱり好き(笑)。



★☆ 回想シーンの人々 ☆★

★三上さんの手塚江利子

第二部の江利子ちゃん、まだ20代なのに「結婚して主婦」って設定だからかもしれないけど、妙に老けようとしてる気が・・・。うーん千都留ちゃんと殆ど年齢変わらないはずなので、もっと若くて可愛い感じにしてほしかった。

江利子ちゃん、今枝が怪しいとかもう思い出したくない事を言われたとかもあるのだが、雪穂と一緒だった頃の快活さが影を潜めていて、それが哀しい。
あの事件があって、もう二度と目立たないようにしようと引いて生きていた感じに見える。
雪穂たちがやった事が、その後誰にどういう影響を与えているのか、が割りと長いスパンで見られたのは二部構成にしたよさかもしれないと思った。
やっぱり観客目線だと亮司と雪穂寄りになっていくのだが、一方で江利子ちゃんや篠塚さんのその後をきちんと提示しているからバランスが取れると思う。


★船戸さんの桐原洋介

一部でミッチが張っていった伏線&「桐原洋介」像は、設定自体が変わっていて別人になっているため、無かった事になっている・・・(涙)。

第二部における、船戸さん演じる桐原洋介は、元々きっと割りと無口な職人タイプの小心者で、ちょっと華やかな嫁をもらったものの、気圧されがち。
妻が従業員と浮気しても何も言えず、そしてその寂しさは息子を可愛がることで何とか癒される。
だがどうしようもない気持ちが次第に小児愛へと傾き始め、そして雪穂と出会い、決定的に人生が狂い始める。
元々真面目だっただけに一端狂い始めるとどこまでも坂を転がり最早取り返しの付かない事に。

・・・といった人物。
前田さんが設定していたのは、「割と粗野で息子をねこ可愛がりしているが結構気分屋。突然キレそうな危うさを持っている。だから嫁も愛想をつかし、見せ付けるように従業員と付合い始める」感じの人だったと思う。

白夜行第二部は、今回の設定であることでより物語が深まっていると思うので、第一部の段階でそれを設定しておいてほしかった・・・と思う。きっと前田さんの「ハーモニーでお買い物」もまた違った場面になったと思うので。

船戸さんの桐原は、たぶん最後に亮司に刺されたところで目が覚めるように思った。
そしてどこかで、殺されても亮司になら仕方ないみたいな思いもある感じがする。


★荒木さんの西本文代

一部に続いての登場。今回はほんの一瞬しか登場しないが、最後にすべて明かされた時に、一部の彼女のブランコを鮮明に思い出し、本当に遣り切れない気持ちになった。
荒木さん、白夜行を通して新たな世界を見せ始めてくれたと思うので、次回のWHITE三角君がすごく楽しみ。


★藤原さんの松浦勇

後に殺されそうな粘着系の不気味さを持っていて、あと当然と言えば当然なんだけど第一部と全く同じ人だったので安心してみてた。すぐに思い出すのは派手な高根松浦なんだけど、藤原さんのあとからじわじわくる松浦もやっぱりいいなと思う。


★深山さんの菊池道広

・・・どうしてこんなにランドセルが似合うのか・・・。可愛すぎる。普通に小学生・・・。
せっかくネイティブ関西人なのにあまりそれが活かせる場面がなかった今回の深山さんだが、最後にちょっとでも出てきてくれてよかった。
一部の奥田菊池少年の弟なんだけど、すごくあの子の弟っぽくて可愛い。(とか言いつつ舞台版は違うかもしれないが)
実はこの子が言うことは最重要証言なんだけど、本人は全然普通に見たまま言ってるのが笹垣と温度差があってよかった。
いかにもダクトで遊んでいそうで、あの瞬間すっと第一部に記憶が戻る。


★宗村さんの布施の男・結婚相談所の受付

布施の男は確かサンダル履きだったと思うんだけど、それがすごい似合っていた。
結婚相談所の受付は、新人公演が夢かと思うくらいに普通にすごく綺麗で、実際相談所に座っていても違和感無い位だった。
白夜行第一部、第二部で、宗村さんはすごく成長していると思う。(←えらそうな言い方・・・)
それぞれの役に見た目から着せられ感なくはまり、そしてとても落ち着いた印象がある。
とくに結婚相談所の受付の人が好き。にこやかな雰囲気と、でも仕事というクールな空気が違和感なく同居している。

これからの宗村さんがすごく楽しみになった。


★倉本さんの図書館員

白夜行第二部の中でもっともリアリティのある人物が、この図書館員さんだったのではと思う。
いかにもずっと図書館で働いている実直だけどちょっと小心なところもある男性。

雪穂と亮司の唯一幸せな記憶が蘇るときに、盛り上がる観客の気持ちをすっとクールダウンさせてくれる現実的な存在感がすごくよかった。


★倉本さんの布施のおじさん

私の中では「訪問者」自転車乗ってる小林さん以来の、一瞬の自転車で心をぎゅーっとつかまれる素晴らしいワンポイントだった。
今回の倉本さんは、図書館のおじさんもそうだし、こういうワンポイントがすごくよかったと思う。
どの時代の、どういう街に住んでいる、どんな人か。がにじみ出てくるような存在感があった。



★☆ その他気になる人々 ☆★

★甲斐さんの客の女
予想外に普通に受け入れている自分に驚いた・・・。
やはり次回はアンテをついに射止めてしまうのだろうか・・・????

★松本さんのゴルフ場の受付
さわやかでいい人そう。やはり受付は感じのよさが非常に大切なので、こんなゴルフ場なら会員になってもいいとみんな思うであろう。

★三上さんと深山さんの客の親子
何故三上さんがお母さんで深山さんが娘なのか??だがそれほど違和感は無い・・・。
深山さんは子ども服の着こなしがすっごい可愛く決まる恐ろしい大人で、今回もとても似合っていた。可愛い。亮司でなくとも思わず切り絵をプレゼントしてしまうであろう。

全体感想編 >>   個人感想(前編) >> 

▲ページトップに戻る。