内閣総務官室 
返上の外登証を返送

在日コリアンに差出人名を伏せ 抗議の経緯知らず

 外国人登録証の常時携帯義務制度に抗議し、関西在住の在日コリアン5
人が先月末、小泉純一郎首相あてに返上した外登証を、内閣総務官室が差
出人名を伏せて送り返していたことが28日、分かった。これまでに返上さ
れた外登証は法務省が保管しているが、同室は「本人が困ると思った。外登
証返上運動の経緯を理解していなかった」と釈明している。返上者らは近
く再返上する。

 外登証は90年以降、14人が首相や法相あてに返上。再交付を受けた2人を
除く12人分を法務省登録課が保管している。90年の初回返上者らが中心
になって先月、「外登証いらない!返上者ネットワーク」を発足させ、趣
旨に賛同した5人が同28日、首相あてに郵送した。
 ところが今月8日以降、大阪市生野区の主婦、李恵子さん(41)ら今回の
返上者宅に、「配達証明」とスタンブされただけで、差出人名が記されて
いない封書が到着。中に外登証と、「内閣総務官室総務担当」と記された「受
理できない」という旨の文書が同封されていた。

 また、不可解な配達証明について、近畿郵政局は「差出人名を未記入で
受け付けることはありえない」と断言しており、返上者らは今後、
受理や発送の経緯などについても追及する。【大平誠】

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