このホームページは、日本の植民地支配が1945年に終了したあとも、外国人登録法によって管理、支配されつづけてきた在日朝鮮人からのメッセージを日本と世界の人々に送るために開設しました。
 

 私は1951年、日本で生まれた在日朝鮮人2世で金成日と申します。1985年、外登法で義務づけられている指紋押捺を拒否し、翌年、兵庫県尼崎北警察署に逮捕されました。
 

 逮捕後の取り調べの際、警察は本人かどうか、逮捕歴があるかどうかを調べるという名目のもとに、いわゆる被疑者指紋を暴力的に採取しました(指紋採取の際、ケガをさせないために開発したと称する指紋強制採取具が使われた)
 

 警察は私が5度にわたる任意出頭の要請を拒否しつづけたことで、証拠インメツ、逃亡のおそれがあったとして裁判所に逮捕状を請求し、裁判所は令状をだしました。
 

 私は極めて抑圧的で不当な外登法の抜本的改正の必要性を主張してきました。指紋の押捺を自らの良心において拒否(不服従)するという行動をとった私が、証拠の隠滅をしたり、逃亡したりする理由は何ひとつありませんでした。
 

 私の逮捕と被疑者指紋の強制採取は、指紋拒否者に対する報復と見せしめのために行われたものであり、それ以外の理由は全くなかったのです。※詳しくは国家賠償請求訴訟の控訴審における私の最終意見陳述を読んでください。

    在日反乱する肖像展について
 

 1995年11月法務省はそれまで本人に対する閲覧さえ許さなかった外国人登録原票を開示する(本人に限り)という方針を表明し、12月1日より実施しました。
 

 私は、家族、友人、などに呼びかけて登録原票を集め、それらをあえて衆目にさらすことで、日本版アパルトヘイトというべき外登法の問題をアピールしようと考えました。
 

 同年12月上旬の人権週間をスタートに、募集しながら展示していくという方法で長期にわたる展覧会を企画し、実行しました。
 

 登録原票というものの性格上、そもそも公開すべきものではありませんから、顔写真の部分のみ展示するということにしました。(31名分)
 

 14才から(現在は16才から)3年おき(現在は5年おき)に、更新の都度提出を要求された私達の顔写真が原票に並んでいます。


 硬く、乾いた無表情の顔のつらなり、それらはまさに在日の被抑圧の歴史をなによりも有弁に物語っているのです。
 

 戦後半世紀を経た今日にあってなお植民地支配の歴史的精算がなされず、今だに在日朝鮮人、中国人は治安管理の対象として扱われています。


 展覧会のタイトル「在日ー反乱する肖像」はそんな‘日本,に対する怒りと、変革への意志を込めて名づけました。
 

 この展覧会は原票の顔写真のコピーの展示と合わせ、原票の顔をモチーフとして制作された作品を募集し、寄せられた作品を随時展示していくというスタイルで進めました。

  

     
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