在日反乱する肖像展について
 

 1995年11月法務省はそれまで本人に対する閲覧さえ許さなかった外国人登録原票を開示する(本人に限り)という方針を表明し、12月1日より実施しました。
 

 私は、家族、友人、などに呼びかけて登録原票を集め、それらをあえて衆目にさらすことで、日本版アパルトヘイトというべき外登法の問題をアピールしようと考えました。
 

 同年12月上旬の人権週間をスタートに、募集しながら展示していくという方法で長期にわたる展覧会を企画し、実行しました。
 

 登録原票というものの性格上、そもそも公開すべきものではありませんから、顔写真の部分のみ展示するということにしました。(31名分)
 

 14才から(現在は16才から)3年おき(現在は5年おき)に、更新の都度提出を要求された私達の顔写真が原票に並んでいます。


 硬く、乾いた無表情の顔のつらなり、それらはまさに在日の被抑圧の歴史をなによりも有弁に物語っているのです。
 

 戦後半世紀を経た今日にあってなお植民地支配の歴史的精算がなされず、今だに在日朝鮮人、中国人は治安管理の対象として扱われています。


 展覧会のタイトル「在日ー反乱する肖像」はそんな‘日本,に対する怒りと、変革への意志を込めて名づけました。
 

 この展覧会は原票の顔写真のコピーの展示と合わせ、原票の顔をモチーフとして制作された作品を募集し、寄せられた作品を随時展示していくというスタイルで進めました。

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