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    ●予告編

2007年11月から日本に入国する外国人は指紋と顔写真を採られる制度が始っていますが、日本に住んでいる外国人が再入国する際にも適用されるため徐さんは制度が始って以降は外国に出ていないというのです。特別永住者の場合は再入国する際に日本人の入国ゲートから出られるよう例外扱いとなっています。私自身も外国人用ゲートと在日外国人用再入国ゲートを横目に見ながら複雑な思いで日本人用ゲートから出てくる経験をしています。
<特別永住者とは旧植民地(朝鮮半島と台湾)出身者とその子孫で、徐さんは一般永住>

私も徐さんも共に外国人登録法で定められた指紋押捺義務を拒否し、1986年11月と12月に二人とも逮捕されました。そしてそれぞれ裁判で戦いました。
その後、指紋拒否運動の結果ついに指紋制度を全廃させる(2000年)ことに成功しました。しかしアメリカで起こった同時多発テロの後に「テロの未然防止のため」という理由で外国人の入国時の指紋制度が復活してしまいました。私には徐さんが再び指紋を採られることに強い抵抗感と憤りを感じるのは痛いほどよくわかりますし、自分がいままでそのことを知らずにいたことを申し訳なく思いました。と同時に、「永住」と名のつく資格を持ってすでに3代、4代にわたって日本に住む外国人がこのような扱いを受け、それが法改正にあたって全くと言っていいほど問題化せず、マスコミでも報道されないという状況に私はいらだちと怒りを覚えました。

           金成日(「映画製作にあたって」より 2009年9月)   全文


花であることでしか
拮抗できない外部というものが
なければならぬ
花へおしかぶさる重みを
花のかたちのまま
おしかえす
そのとき花であることは
もはや ひとつの宣言である
ひとつの花でしか
あり得ぬ日々をこえて
花でしかついにあり得ぬために
花の周辺は適確にめざめ
花の輪郭は
鋼鉄のようでなければならぬ
  (石原吉郎『サンチョ・パンサの帰郷』「花であること」)

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