外登証:在日3世、返上 常時携帯義務に抗議−−全国18人目、東日本で初 

 外国人登録証明書(外登証)常時携帯義務制度に抗議するため、朝鮮籍の在日3世、団体職員、李東一(リトンイル)さん(34)=荒川区=が14日、自らの外登証を安倍晋三首相あてに郵送した。外登証返上運動は90年に始まり、通算で18人目になる。

 「外登証いらない!返上ネットワーク」(事務局・兵庫県尼崎市、金成日世話人)によると、これまで大阪府など在住の在日韓国・朝鮮・中国人が返上しており、東日本では初めて。「日常生活に支障もなく、意図的に持ち歩かなくなって数年たっていた」という李さんが同ネットワークの活動を知り、運動に共鳴した。

 身分証の携帯を外国人にだけ義務付ける制度は世界に例がなく、国連規約人権委員会は93、98年に日本政府に是正を勧告。批判の強かった指紋押なつ制度は99年、一般の外国人を含めて全廃されたが、常時携帯義務は存続した。

 これまでに返上された外登証は、国や居住自治体間で「保管の根拠がない」などとたらい回しにされており、返上者が違反を問われた例はない。指紋押なつ拒否で逮捕された経験のある金世話人は「押なつ拒否のように運動が盛り上がることをおそれ、政府は違法状態を16年間も放置している」と制度の形がい化を指摘している。【大平誠】

毎日新聞/東京都内版 2006年11月15日

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