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蕎麦栽培

植物としてのソバ

   ソバを植物としてみてみる。

 
ソバは種子植物門 種子植物亜門 双子葉植物網 離弁花亜網 タデ目 タデ科 ソバ属に属する。
身近なタデ科の植物としては皮をむいて茎の部分を食用にするイタドリや、芽を刺身のツマ等に使われる
赤紫色のヤナギタデ等がある。
ソバの代表的なものとして「普通種」(学名:Fagopyrum esculentum)、実に独特の苦味があり、ニガソバとして知られる「ダッタン種」(学名:Fagopyrum tataricum)、冬には地上部分は枯れてしまうが地下の根は冬を越し春にはまた新しい芽を出す「宿根種」(学名:Fagopyrum cymosum)の3種に分類される。
ダッタンソバは普通ソバの10倍から100倍のルチンを豊富に含みダッタンソバ茶等としても利用される。
学名のタタリクムがダッタン地方をさす。
宿根種は薬草として中国から日本へ伝えられた。
すぐに実が落ちてしまう為収穫は難しいが、ルチンを多く含む花穂や若い葉を食べる事ができる。
野菜ソバと呼ばれることもある。品種としては赤地利蕎麦(シャクチリソバ)が良く知られている。
一般に蕎麦切として食べられているのは普通種に属する一年草である。以下は普通種について。
中央アジアが原産と推定される。
日本へは中国から朝鮮半島を経てつたえられたと推測される。
国内では縄文時代にはすでに栽培されていた。
ソバの特徴として、気候に対する適応力が強く、北海道から鹿児島迄栽培可能であるが冷涼な気候を好む。
ソバは吸肥力が非常に強い植物であり、肥料不足の痩せた土地でも良く育つ。
その為米の取れない山間地等に救荒作物として普及した。
また「そばは75日」いわれるほど生育期間が短い。
地域によっては春に種を蒔き夏に収穫する夏そば、夏に種を蒔き秋に収穫する秋そばと春、秋2回の収穫が可能である。
鹿児島には年3回の収穫が可能な品種もある。
ソバは自花受粉しない。つまりミツバチ等の訪花昆虫に花粉を運んでもらって受粉する。
地方によってはミツバチを人工的に放ち受粉を促す取り組みもされている。
ソバの花の白い色はこれらの昆虫にとって、遠くからでも良く目立つ色だといわれている。
そばの花には2つの型がある。めしべが長い長柱花、めしべが短い短柱花があり、ひとつの株はどちらか一方の型の花しかつけない。
同じ型の花同士では受粉できないので昆虫に花粉を運んでもらう必要がある。これを他花受粉という。
これらの訪花昆虫が活発に活動している時期と開花の時期が一致するように播種する必要がある。
この様にソバは他花受粉の為、自然交雑しやすい。つまり近くに他の品種のソバを蒔くと雑種になってしまう。
ソバは非常に霜に弱い。霜にあたるとすぐに枯れて実が落ちてしまう。
その為夏ソバは遅霜にあたらない時期に播種し、秋ソバは早霜にあわない時期に刈取れるように播種の時期を見極める必要がある。

   土壌環境  
 

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