あれこれテストする XXX

Intel Bay Trail-Dの向こうを張って、AMDから SoC仕様のAM 1 Sereisが発売された。
一昔前の Athlon/Sempron を名乗り、同時に発売されたM/Bと合わせて 10K円前後。
これは捨て置けない。

Athlon 5350 (2014.4.10)

届いた品は、
 【M/B】 ASUSTeK AM1I-A ¥4,979
 【CPU】 AMD Athlon 5350  ¥6,670

AM 1型CPUに対応するCoolerは、まだThird-party製品がなく、CPUに付属する品で間に合わせるか、或いは一工夫するか。実は事前に発表された写真から CPU Coolerの固定寸法は85mmであると推測し、品物の到着前に出来上がっていたのである。果たして予定通り収まるか。

用意したCoolerはCPU用ではなく Chipset用の XIGMATEK Porter-CN881。CN881の最大取付寸法は約65mmで20mm足りない。
そこで、85mmに対応できるよう市販の平金具を細工した。推測値に誤りはなかった。
CPUに付属するFanは 50x15mm。
CN881に取り付けたFanは 80x25mm。
従って、FanのVolumeは4.27倍。
他にも幾つかのCPU Coolerが使えそう。
手元にあるものでは、
 左、REEVEN VANXIE RC-0801B
 中、CoolJag JAC7L07C
そして右は Athlon 5350 付属品
(何れもFanを外しHeatsinkのみ)

順次試してみよう。
Athlon 5350 II (2014.4.11)

今回発売されたAM 1型CPUに対応するM/Bから ASUS AM1I-A を選んだ。特に理由はない。Test-PCの構成は以下の通り。
 【M/B】 ASUS AM1I-A
 【CPU】 Athlon 5350 
 【MEM】 DDR3-1600 4GBx2
 【SSD】 Intel 80GB mSATA (mSATA to SATA変換Adaptorを使用)
 【PSU】 picoPSU120-WI (DC12V-25V入力に対応) + 19V 90W AC Adaptor
 【OS】 Windows 8.1 Update Enterprise64 評価版

前節で述べた代用CPU Cooler XIGMATEK Porter-CN881は無事に収まった。OSのInstallも問題なし。では、結果を J1900/G1610T/G1820T と比べてみよう。

AM 1 vs Celeron
Date
2014.4.10
2014.1.28
2014.1.6
M/B
ASUS
AM1I-A
Supermicro
X10SBA
GIGA
GA-B75M-HD3
ASUS
H87I-Plus
CPU
Athlon
5350
Celeron
J1900
Celeron
G1610T
Celeron
G1820T
CPU Clock
2.05GHz
2GHz/2.41GHz
2.3GHz
2.4GHz
MEM
DDR3-1600
4GBx2
DDR3-1333 4GBx2
SSD
Intel
80GB mSATA
Intel
520 60GB
Toshiba
THNSNC064GB
Intel
520 60GB
PSU
DC-DC
picoPSU120-WI
-
picoPSU160-XT
AC
Adaptor
19V 90W
12V 150W
OS
Win8.1Update
Enterprise64(評)
Win8.1 Enterprise64
AMD Catalyst
14.3 Beta
-
Intel HD Graphics
-
Driver Ver. 10.18.10.3349
Win Score Share
6.9 7.0 4.6 4.6 7.7
6.6 7.2 4.6 4.4 7.7
6.5 7.5 5.2 4.7 7.0
6.7 7.7 5.4 5.1 8.0
3DMark06
Score: 3702
SM2 : 1241
SM3 : 1503
CPU : 2691
Score:2410
SM2 : 801
SM3 : 943
CPU :2397
Score: 3351
SM2 : 1098
SM3 : 1385
CPU : 2453
Score: 4854
SM2 : 1736
SM3 : 1957
CPU : 2739
3DMark Vantage
Score: 2148
GPU : 1761
CPU : 6391
Score: 914
GPU : 717
CPU :5281
Score: 1707
GPU : 1367
CPU : 6096
Score: 2774
GPU : 2321
CPU : 6670
FFXIV
1280x720 Standard
2353
-
2001
3038
Cinebench 11.5
CPU  : 2.04
OpenGL:14.51
CPU  : 1.78
OpenGL: 8.02
CPU  : 1.88
OpenGL:10.72
CPU  : 2.05
OpenGL:18.06
Superπ104 milion
31sec.
35sec.
17sec.
15sec.
Yume1024x768 highest
19418
8826
15236
18567
Power
consumption
OCCT
4.4.0PS
MAX 48W
Max 27W
MAX 42W
MAX 47W
Prime95
MAX 37W
Max 20W
MAX 31W
MAX 32W
Idle
14W
13W
16W
14W

AMDとしては画期的な成績と言えよう。
但し、CeleronはWin8.1 Update前のDataなので参考程度に・・・
Sempron 2650 (2014.4.12)

Athlon 5350の結果は Celeron G1610Tを抜いてG1820Tに迫り、CPU/iGPU/消費電力/画質/価格などを総合的に判断すれば十分戦える成績と言えよう。そうなるとAM1 Seriesの最廉価CPUを試したくなる。 えーい 面倒だ、M/Bも奮発しよう。 斯くして、今日もまた 「安物買いの○○失い」 路線をまっしぐら・・・
 【CPU】 Sempron 2650 【M/B】 ASRock AM1H-ITX

では、CPU Coolerはどうするか。Retail品は最後に残し、今回は"REEVEN VANXIE RC-0801B"を試そう。既にVANXIEの取付例がWeb上に幾つか見えるので心強い。

AM1H-ITXに"REEVEN VANXIE RC-0801B"を取り付けた。(取付方法は次節で述べる予定)
AM1H-ITXはAC Adaptor直差し、及びATX電源に対応する。左は、基板上のSATA電源口から付属のCableを用いSSDへ給電した。
VANXIE RC-0801Bの上に80x25mm Fanを取り付けた。(Enermax UCCL8) 

よって、2台目のAM1-PCは、

Sempron 2650 vs Athlon 5350
Date
2014.4.12
2014.4.10
M/B
ASRock AM1H-ITX
ASUS AM1I-A
CPU
Sempron 2650
Athlon 5350
CPU Clock
1.45GHz
2.05GHz
CPU Cooler
Heat sink
REEVEN VANXIE
RC-0801B
XIGMATEK
Porter-CN881
Fan
Enermax UCCL8
MEM
DDR3-1333 4GBx2
DDR3-1600 4GBx2
SSD
SAMSUNG 840
EVO 120GB mSATA
Intel 80GB mSATA
PSU
DC-DC
Built in M/B
picoPSU120-WI
AC
Adaptor
19V 65W
19V 90W
OS
Win8.1Update Enterprise64
AMD Catalyst
14.3 Beta
Win Score Share
4.9 5.2 4.2 4.3 8.1
6.9 7.0 4.6 4.6 7.7
3DMark06
Score: 2580
SM2 : 936
SM3 : 1095
CPU : 1136
Score: 3702
SM2 : 1241
SM3 : 1503
CPU : 2691
3DMark Vantage
Score: 1305
GPU : 1152
CPU : 2161
Score: 2148
GPU : 1761
CPU : 6391
FFXIV
1280x720 Standard
1694
2353
Cinebench 11.5
CPU  : 0.69
OpenGL: 9.77
CPU  : 2.04
OpenGL:14.51
Superπ104 milion
45sec.
31sec.
Yume1024x768 highest
13653
19418
Power
consumption
OCCT
4.4.0PS
MAX 32W
MAX 48W
Prime95
MAX 25W
MAX 37W
Idle
14W
14W

Sempron 2650 II (2014.4.14)

前節の表から、
  Sempron 2650 のCPU能力は Athlon 5350 の34~42%、GPU能力は 65~75%
と見られ、価格差以上の開きがある。AMDは何故これ程迄に低SpecなCPUを発表したのか釈然としない。そこで、Sempron 2650の能力に近い例を探したら、File Server3号機に使ったJetway NF81-T56N-LF搭載の"T56N"(E350相当)に行き当たった。少し面倒だが、同機に載せた6台のHDDを外し、再計測することにしよう。

T56N vs Sempro 2650
Date
2014.4.13
2014.4.12
M/B
Jetway
NF81-T56N
ASRock
AM1H-ITX
CPU
T56N (E350相当)
Sempron 2650
CPU Clock
1.6GHz
1.45GHz
MEM
DDR3-1066 4GBx2
DDR3-1333 4GBx2
SSD
SAMSUNG 830
120GB
SAMSUNG 840
EVO 120GB mSATA
OS
Win8.1Update
Pro64
Win8.1Update
Enterprise64
AMD Catalyst
14.3 Beta
Win Score Share
4.1 5.6 3.7 4.1 7.6
4.9 5.2 4.2 4.3 8.1
3DMark06
Score: 1919
SM2 : 660
SM3 : 805
CPU :1049
Score: 2580
SM2 : 936
SM3 :1095
CPU :1136
3DMark Vantage
Score: 778
GPU : 650
CPU :1894
Score: 1305
GPU : 1152
CPU : 2161
FFXIV
1280x720 Standard
1166
1694
Cinebench 11.5
CPU  : 0.61
OpenGL: 7.14
CPU  : 0.69
OpenGL: 9.77
Superπ104 milion
50sec.
45sec.
Yume1024x768 highest
9270
13653

 (NF81-T56N-LFには 4基のFanと拡張Cardが組み込まれているので、消費電力のDataは省略した)

上の表から、Sempron 2650のCPU能力はT56Nの8~12%増、GPU能力は 27~44%増 と読める。従って、Sempron 2650をT56Nの補強版と捉えれば、多少失望は和らぐか・・・


【AM1 M/Bに取付可能なCooler】 (2014.4/14現在
 ・XIGMATEK Porter-CN881 (金具を自作する。ただし市販の金具に1個所穴を開けるだけ)
 ・REEVEN VANXIE RC-0801B (最も簡単)
 ・CoolJag JAC7L07C (比較的簡単)
 ・KOZUTI (VANXIE用の金具を使う)
 ・FM1/AM3等の従来型AMD Cooler (これも簡単)

【AM1 M/Bに取付可能なCooler】 (追加検証分)
 ・Samuel 17 (これまた簡単)

詳しくは次回に・・・

FS1b用CPU Cooler (2014.4.15)

では、CPU Coolerについて述べよう。ここまで、AM1 Retali Coolerについて全く触れていない。実は購入以来、付属Coolerの取付を何度か試みたが、力加減が分からず、未だに成功していない。IntelのCoolerに慣れたのはつい最近のこと。恐らくAMDの新型Coolerに馴染むまでには相当な年月を要するであろう。と大袈裟に言いたくなるほど今回のCoolerは扱い難い。寧ろ、他社のCoolerを工夫して取り付ける方が遥かに早道と考え、手持ちのCoolerを動員した次第である。

AM1 SereisのSocketは"FS1b"と称され、60mmの正方形対角方向に径6mmの取付穴が開けられている。その間隔は85mm。そこで、その寸法に近いCoolerを探したら "REEVEN VANXIE RC-0801B"が見付かった。

VANXIEの固定金具は、LGA775/115*/1366用に一部可動式の補助金具が使われている。その金具を固定する螺子穴の位置は対角85mm。

但し、付属の螺子を使用した場合、固定する深さが本来とは異なるため、偏りなく締め上げるのはかなり難しい。 ならば、Spacerを用い最適値になるよう一工夫をすればよい。

← 左から、3x6mm螺子、1mmの中空Spacerと6mmの♀♀Spacer。
この手法はDynatronのCoolerを固定する際に何度も経験し、精度の確保に関しては実証済み。
取付穴の径は6mm。Washerは必須。
左の写真は 径10mm/厚1mmの金属製Washerを両面TapeでM/Bに貼り付けたところ。
左は 3x8mm螺子、1mm厚の金属製Washer、1mm厚の樹脂製Washer。
上の写真の螺子及びWasherを用い、M/Bの裏面から留める。Washerを2枚重ねたのは、螺子の挿入量を調節するため。
無事に収まった REEVEN VANXIE RC-0801B。
好みのFanを載せれば出来上がり。
FS1b用CPU Cooler II (2014.4.16)

前節で使用したCooler REEVEN VANXIE RC-0801BのHeat sinkは高さ22mm。
仮に14mm厚のFanを載せると、Caseの総高は50mmを超え、薄型のPCは望み薄となる。AM1 Sereisの低消費電力/低発熱を生かすなら、もう少し背の低いCoolerを選びたい。 現在手元にある製品では、"CoolJag JAC7L07C"の14mmが最も低い(Heat sink 11.4mm、CPUと接触する部分2.6mm)

AC7L07CのHeatsinkには合計8個所穴が開けられている。その内4個所はLGA115*用のCPUに対応する穴。残りは70mm Fan用の穴。 そのFan用の穴は、一辺約 61.2mmの正方形の位置に開けられ、対角方向は約86.5mm。これは行けそうだ。

AM1 M/Bは対角方向85mmmの位置に6mmの穴が開けられている。1.5mmの誤差は吸収可能ではあるが、そうするとJAC7L07CがMemoryに接近し、Heat Spreader付のMemoryを使用した時、僅かに接触する。そこで JAC7L07Cの穴の位置を1.5mmずらすことにした。
鑢でごしごし擦り、どうにか穴は拡がった。
左の写真上段の部品はM/Bの下に、下段はM/Bの表に用いる。
上の部品をM/Bに取り付けた。
左はAC7L07Cを固定する部品。
Springを使うと締付誤差を軽減できる。
AC7L07Cを固定した。
Heat sinkの角に見えるSpacerはFan固定用。
92mm Fan固定用にAlumi金具を用いた。
Noctua NF-A9x14 PWMを載せ、
高さ28mmのCPU Coolerが出来上がった。

但し、
 AM1H-ITX 7,980円、AM1I-A 4,979円
 CPU Cooler 4,100+2,041=6,141円
では釣り合わないか・・・
mSATAx1+HDDx7 (2014.4.17)

さて、本Siteの趣旨は専ら可能性を確かめることにある。ならば、AM1H-ITXのmini-PCIe Socket、及びPCIex4 Slotについても検証しよう。

AM1H-ITXのmini-PCIe SocketはHalf仕様。Full SizeのLiser Cardを挿すためには、Falf-Full変換Adaptorを使えば良い。何故、そんな面倒な事をするか。AM1H-ITXを SSDx1+HDDx6 以上載せた録画PCに仕立てる場合、PCIex4 SlotにPT3を挿すと、mini-PCIeはSATA3x2までの増設が限界となる。ところが、mini-PCIeにPT3を繋ぐことができれば、PCIex4 SlotはSATA3x4以上可能となる。 mini-ITX M/Bの中にはSATA3x7仕様のものまであるので、Costを考えたら全くNonsenseではあるが、できることは何でも試す方針に基づき敢えて挑戦した。

そこで、必要な部品を繋ぎDriverを入れた。数あるM/Bの中には、mini-PCIe経由のPT3が旨く動作しない例もあるので緊張気味に再起動をかけたら、挑戦などと大袈裟なことを言うまでもなく、PT3は当たり前に動作した。

次に、SATAx4 Cardを試してみよう。別頁で検証した、mSATA x1 + SATA3 x3 仕様のBoot可能なPCI-E x2 Card "玄人志向 SATA3RI3+MSATA-PCIE"の再登場である。
早速、mSATAを繋ぎ替えてSW-ON。これまた即開通。折角の楽しみも短時間で終了してしまった。

これでAM1H-ITXは mSATA SSDx1 + SATA3接続のHDDx7 まで可能になった。実際に運用するかどうかは未定ながら、録画PCの可能性が広がったことだけは確かである。
今回のTestではSempron 2650を載せたが、もし本機を録画専用ではなく、録再PCとするなら、運用時の消費電力は大差なく動画再生能力に勝るAthlon 5350をお勧めしたい。

AM1H-ITX + SATA3RI3+MSATA-PCIE +
Liser Card + PT3

これで mSATAx1+HDDx7 搭載可能なCost無視のPT3-PCが出来上がった。
CPU CoolerはFM2用のHeat sinkを流用し、
取付は前節と同じくFan固定穴を利用した。
Fanは70x15mmのOMEGA TYPHOON。
Fanless Operation (2014.4.18)

AM1に関してもう一つ確かめたいことがある。 即ち、Fanless運用が可能かどうかである。今回発売された同Seriesの中で最もSpecが高いAthlon 5350は、TDP 25W、OCCT4.4.0 PS実行時消費電力は48Wだった。Hest sinkを選べばFanless運用できるかも知れない。そこで、手持ちのCPU Coolerを漁った。但し、2点留めに堪えるHeat sinkには制限がある。
 ・重さが程々である。
 ・Heat sinkのFin総面積が適度である。
 ・Hest sinkの重心が固定螺子2個所の中心にある。

以上の条件を満たすHeat sinkは限られ、手持ちの中では
  REEVEN Chrono Guard RC-0902
だけだった。このCoolerは完全な左右対称/前後対象ではないが、重心の位置はBaseの中心付近にあり、重さは300g程度で同ClassのCoolerでは最も軽く、取付金具は市販の平金具に穴を1個所開けるだけで済み導入し易い。

【REEVEN Chrono Guard RC-0902】

取付方法はXIGMATEK Porter-CN881と同様に
Nutの下にSpringを噛ました。
(使用した平金具は近くのHCで求めた)
Heat sinkの高さは140mm。
付属するFanは92x25mm。
Samuel 17も金具に穴を開ければ取付可能だがRC-0902に比べて結果は思わしくなかった。(Memoryは背の低いLP仕様限定)

Athlon 5350 Fanless Operation
Test item
CPU
temperature
M/B
temperature
Idle
36℃
42℃
Full-HD m2ts_File
30 minutes play
44℃
48℃
Prime95
30 minutes run
46℃
53℃
OCCT4.4.0 PS
30 minutes run
49℃
59℃
Room temperature 23℃, Air cleaner ON

よって、
 ・室温が20℃台前半迄ならFanless運用は可能。
 ・室温の高い夏場を凌ぐためには、適当なFanを取り付けた上で、必要に応じてON/OFF
  する方法が最も現実的か。

ASRock AM1H-ITX (2014.8.18)

今夏は例年になくPCの仕上げが捗っている。
 ①Main-PCを完成させた(8/3)
 ②WHS2011-PCを俄に仕立てた(8/5)
 ③二昔前の部品でProjector用のPCを完成させた(8/15)
 ④一昔前の部品を最新のCase Thermaltake Core V1に収めた(8/16)

 ①②③は既に戦力、④は暫く様子見である。

次はどうするか。 あれこれ思案の末、自作Caseに収めたFile Serverの改造に決めた。 同Serverに使用したM/B Jetway NF81-T56N-LFは、省電力/低発熱/mSATAx1+ SATAx5と、正にFile Server向きではあるが、如何せん時代にそぐわない。もう少し新鮮なM/Bに換えたい。そこで、何枚かある候補の中からASRock AM1H-ITXを選んだ。このM/Bは上の方で述べた通り、SATA増設Cardを挿してmSATAx1+SATA3.0x7まで搭載可能なので、NF81-T56N-LFの後釜として十分な仕様である。

そこで、Win8.1の月例Update及びCCC14.07βの導入を行った。う~ん、どうも前より絵が綺麗に見えるではないか。AM1仕様のAPUは CCCで鮮明度を上げるとMosquito noiseが出易くなることから、DriverのUpdateを待ち望んでいた。どうも今回のβ版で解決の見込みが立ったようだ。これは幸先が良い。

ところが、幾つか問題点が見付かった。
 ・SATA増設Cardに挿したmSATAのPerformanceが思わしくない。
 ・M/B上のDC-DC変圧素子付近の温度はIdle時でも50℃弱。これは無視できない。

SAMSUNG 840 EVO 120GB mSATAを
SATA増設Card SATA3RI3+MSATA-PCIEのmSATA Socketに挿した時
SAMSUNG 840 EVO 120GB mSATAを
ASRock AM1H-ITXのSATA3.0Portに挿した時
ASRock AM1H-ITX II (2014.8.26)
ASRock AM1H-ITX上で、mSATAをSATA増設Card "SATA3RI3+MSATA-PCIE"のmSATA Socketに挿した時の結果が奮わない件、
その後、より新しいDriver(marvell_91xx_1.20.1036)に入れ替えたところ、多少の改善は見られた。
それでも、同じmSATAとSATA増設Cardを Supermicro X10SBA (J1900搭載)に挿した時の結果と較べて見劣りする。これは、MarvellのDriverとAMDのchipsetとの相性問題ではないかと疑いたくなるが、致命的な差ではなく、そのままmSATA Socketに挿して使うことにした。
AM1H-ITXのDC-DC変圧素子付近の温度が高い件、豆Heatsinkを貼ってみたところ、気休め以上の改善はみられた。但し、今回はTFX電源を用いるため、この機能は使わずに済むので心配には及ばず。

DC-DC変圧素子付近の温度が高くなる件は、AC Adaptor直差し仕様のM/Bに共通する現象のようで、IntelのThin Mini-ITX M/B DQ77KBもDH61AGも同様の傾向が見られた。今後は十分注意しよう。

さて、自作File Server Caseへの組み込みは簡単だった。所要時間は1時間程度。
そして、CineBenchの結果と体感差は完全に一致した。

【Cinebench11.5 CPU値】
 ・M/B交換前、Jetway NF81-T56N-LF : 0.61pts
 ・M/B交換後、ASRock AM1H-ITX + Athlon 5350 : 2.04pts

Caseの完成から20ヶ月経った。傷や汚れはなく、心配された螺子の緩みも確認できなかった。
矢張りPC-Caseは自作が一番か・・・
AMD Thin Mini-ITX Modoki (2014.10.21)

AMDのCPUに対応するThin Mini-ITX M/Bは、某社から発表されたものの日本では発売されていない。 NUCやLIVAが出回る昨今、Thin-Mini-ITX自体が人気薄なのだろうか。 ならば、是が非でもでっち上げたい。TDP 25W / Process rules 28nmのAthlon 5350を用いれば、どうにか薄型のPCに仕上げられよう。

では先ず、CPU Coolerを選ぼう。上の方で試した
 【Heat sink】 CoolJag JAC7L07C 高14mm
 【Fan】 Noctua NF-A9x14 PWM 厚14mm
なら高さ28mmに仕上がる。以前組み上げた Intel DH61AG + G620T に用いた24mmのCoolerには及ばないが 「Thin-Mini-ITX Modoki」 用なので良しとしよう。 Cooler以外の部品構成は、
 【M/B】 ASUS AM1I-A
 【CPU】 Athlon 5350
 【MEM】 DDR3-1600 4GBx2
 【SSD】 Crucial M500 256GB mSATA(mSATA to SATA変換Adaptorを使用)
 【PSU】 picoPSU120-WI + AC Adaptor(検討中)
 【OS】 Windows 8.1 Enterprise64 評価版
とした。薄型のPCを目差すなら、AC Adaptorも小振りな製品を選びたい。その場合、12Vより19V仕様の方が選択肢は広い。従って、DC12V-25V入力に対応するpicoPSU120-WIを選んだ。

ASUS AM1I-A各部の寸法を確認すると、最も高いBackpanel Audio端子部分は基板面から35mm、基板面からCPU上面までは8mmある。CoolJag JAC7L07C + Noctua NF-A9x14を据えた時の高さは基板面から36mmあり、基板厚及び基板下の空間を合計7mmとし、底板及び天板の厚みを1mmとすれば、Caseの厚みは45mmとなり、どうにかThin Mini-ITXの仲間に入れるであろう。

然しながら、1mm厚のAlumi板は余りにも貧相であり、せめて2mmは欲しい。更にCPU Fanを天板に密着させると、如何に通気口の形状を工夫してもNoiseの増加は避けられない。そこで、両者の透間を5mm確保し、Caseの厚みを52mmとする案で進めることにした。そうなると、とてもThin Mini-ITXとは呼べないが、「Thin-Mini-ITX Modoki」なら許されよう。

M/BがmSATA対応なら、Caseの厚みは上に述べた52mmで収まるが、ASUS AM1I-AはmSATAに非対応であり、一般的なSSDを使えばCaseの厚みは更に増す。だからと言って諦めるのは早い。小型のmSATA→2.5"SATA変換Adaptorを導入すれば、Caseの厚み52mmを維持できそう・・・

AMD Thin Mini-ITX Modoki II (2014.10.21)

前節の方針に従って仮組した。
・先ず、Heatsink CoolJag JAC7L07C を据えた。基板上の部品に当たらず問題なし。
・Memoryは背の低いLP仕様の製品を用いたので、これまた問題なし。
・mSATAは小型のmSATA → SATA変換基板を介して下の写真の様に据えた。

CoolJag JAC7L07C はぴったり収まった。
但し、Cost Performanceの点で少々難あり。
 AC7L07C \4,100 AM1I-A \3.900
MemoryはSamsungのLP仕様の製品を用いた。
一般的なSizeのMemoryでは、mSATAの据付に苦労しそう。
最近、mSATA → 2.5"SATA変換基板は数種類発売されているので、据付場所に見合った製品を選べる。
← 総ての部品を取り付けた。
このままCaseなしでも全く問題なし。

結局、19V 65WのAC Adaptorを選んだ。

以上の通り、十分小振りに纏まった。然しながら、Caseの厚み52mmは再考の余地がある。Thin-Mini-ITX Modoki とは言え、できることなら40mm台を目差したい。
 ・天板と底板の厚みを1.5mmとする。
 ・M/B基板下空間を0.5~1mm減らす。
 ・CPU Cooler Fanと天板の透間も0.5~1mm減らす。
そうなれば、Caseの厚みは 49~50mmに収めることができる。

さて、何故この期に及んでAM1なのか。既に旬は過ぎ面白味は薄れている。実は、最新のCatalyst Software Suite 14.9に至り、予てから懸案の事項であった「AM1仕様のAPUはCCCで鮮明度を上げるとMosquito noiseが出易くなる・・・」 点が見違えるように改善されたからである。低発熱/省電力/動画も綺麗となれば、Home-PCとして十分満足の行く結果が得られよう・・・

ASRock FM2A88X-ITX + A8-7600 (2014.11.14)

前節ではAMD仕様の "Thin Mini-ITX Modoki" を纏め、別頁 「Windows 10 Technical Preview III(2014.10.26)」 の節では "ASRock FM2A75M-ITX + Trinity A6-5400K"を試し、何れも期待を上回る結果が得られた。そうなると更に上位のAPUでも確認したくなる。そこで、TDP可変仕様の "Kaveri A8-7600"を選び、4通りの設定で試した。
 ① TDP 45W / Memory Clock 1600MHz
 ② TDP 45W / Memory Clock 1866MHz
 ③ TDP 65W / Memory Clock 1600MHz
 ④ TDP 65W / Memory Clock 1866MHz

Kaveri A8-7600
M/B
ASRock FM2A88X-ITX
CPU
AMD Kaveri A8-7600
MEM
DDR3-1866 4GBx2
G. SKILL F3-14900CL9D-8GBSR
SSD
Samsung 840 EVO 120GB mSATA
PSU
picoPSU160-XT + 12V 150W AC Adaptor
OS
Windows 8.1 Pro64
APU Driver
AMD Catalyst Software Suite 14.9
TDP
45W
65W
Memory Clock
1600MHz
1866MHz
1600MHz
1866MHz
Win Score Share
Processor
7.5
7.5
7.6
7.6
RAM
7.5
7.5
7.6
7.6
Graphics
5.9
6.1
5.9
6.2
Game
5.9
6.1
5.9
6.2
HDD
7.7
7.7
7.7
7.7
3DMark06
Score
8,944
9,618
9,234
9,944
SM2
3,219
3,406
3,202
3,476
SM3
3,917
4,260
3,978
4,332
CPU
3,922
3,928
4,416
4,453
3DMark Vantage
Score
6,501
6,795
6,762
7,097
GPU
5,936
6,240
6,058
6,420
CPU
9,099
9,271
10,378
10,378
Cinebench 11.5
CPU
2.97pts
2.97pts
3.37pts
3.38pts
OpenGL
33.28fps
36.12fps
33.59fps
36.43fps
Superπ 104milion
20sec.
20sec.
19sec.
19sec.
Yume1024x768 highest
44,645
45,348
49,728
54,838
Power
consumption
OCCT4.4.1PS
Max 75W
Max 79W
Max 96W
Max 100W
Idle
18W
18W
18W
18W

評価は次回に・・・
ASRock FM2A88X-ITX + A8-7600 II (2014.11.15)

では、上の表について述べよう。
 ・TDPを45Wから65Wに上げた時、
  CPU能力は12~14%増す。
  GPU能力の増分は極僅か。
  高負荷時消費電力は約20W増す。
 ・Memory Clockを1600MHzから1866MHzに上げた時、
  CPU能力の増分は極僅か。
  GPU能力は5~9%増す。
  高負荷時消費電力は数W増す。
 ・従って、電源容量/廃熱能力/許容Noise Levelなどを考慮した上で、
  TDPやMemory Clockを決めればよいであろう。
 ・TestではCPU Coolerに Noctua NH-L9a + Noctua NF-B9 PWM を用いたが、
  能力的に不足はなく、高負荷時のNoiseも気にならなかった。
 ・AMD Catalyst Software Suite 14.9を入れた時の描画能力は十分満足できる。
  内蔵GPUで3DMark06 Score 9944は立派。そして絵も綺麗。

では、問題点はないか。それがあるのだ。今回のTestでは、mSATAをM/B上のmSATA Socketに挿したが、どうにもPerformanceが思わしくない。そこで、mSATA-SATA変換Adaptorを介してM/BのSATA Connectorに差し替えてみた。結果は以下の通りである。

← mSATAをM/B上のSATA3_6GB仕様のmSATA Socketに挿した時、PerformanceはSATA2_3GB接続時並み。
← mSATA-SATA変換Adaptorを介してM/BのSATA Connectorに差した。
← Samsung Magicianを用いmSATAの最適化を図った。多少改善されたが、それでもmSATA本来の実力が発揮されたとは言えず、Intel仕様のM/Bに較べて不満が残る。

さて、Kaveri 7000 Seriesには他にない特徴がある。即ち「AMD Fluid Motion Video」である。現在この機能は"Kaveri 7000番台 + PowerDVD14 Ultra最新版"でのみ実現可能とのこと。抑も、今回A8-7600を試した最大の理由なのだが、果たして実態は如何に。
 ・Fluid Motion Video機能は、PowerDVD14 Ultraの最新Patch 4412から有効。
 ・TS FileやDVDの再生時は機能せず、BDのみ対応する。(不正RipしたBD FolderはOK)
 ・この機能は、特にAnimeや動きの激しい動画で有効と伝えられるが、
  「Frozen BD」を観た限りではよく判らなかった。もう少し時間をかけて検証しよう。
  実のないRepoで御免なさい。

SSC & LNH (2014.11.22)

SSC & LNH とは何のことか。何処かで聞いたことがあるような無いような・・・、実は昨夜考えた造語である。
 【S】Small 【S】Silent 【C】Cool
 【L】Large 【N】Noisy 【H】Hot
つまり、【SSC-PC】とは小型で静かな風通しのよいPCのこと、【LNH-PC】はその反対である。 LNH-PCは誰でも簡単につくれるが、SSC-PCは相当難しい。よくあるのは、
 【SSH】 小型で静かではあるが排熱不足。
      Fanless仕様やFanの能力不足の場合に成り易い。
 【SNC】 小型で風通しはよいがFanの音が煩い。
      Fanの回転数が高い時に成り易い。
 【LSC】 静かで風通しもよいがCaseが大きい。
あたりか。 では、SSC-PCを求めるにはどうすればよいか。 先ず、Fanless-PCについて考えてみよう。小型のMini-ITX Fanless-PCの多くは、CPUの放熱面からHeat pipeを伸ばし、Caseの側面や上面に設けたHeat sinkに熱を逃がす方法をとっている。従って、自然放熱のためCaseの廻りに相応な空間を必要とする。その結果 "Caseの体積 + 放熱空間 = Caseの体積 x N" となり、実質的な専有空間は決して小さくない。ましてや重ね置きは御法度となろう。

もし、Caseの小型化→最小の専有空間を目差すなら、前面吸気/後面排気が最も相応しいことになるが、それがまた思うようにはならない。PC背面のI/O Panelは幅約44mmあり、仮にCaseの高さ(厚み)を100mmとすると、取付可能なFanの径は40~50mm程度となり、十分な排熱性能は得られない。従って、背の低い(薄い)PCの場合は、前面吸気/側面排気、側面吸排気、或いは上面吸気/側面排気となろう。それでもFanless-PCに較べて専有空間は小さくて済む。そこで、
 ・CPUのTDPを、Caseの高さ60mmまでは25~45W、70~200mmは25~80Wとする。
 ・Caseは幅200m/奥行200mと仮定する。
 ・AC Adaptor電源を用いる。
 ・Storage構成は、mSATAまたはSSD + 2.5" 1TB HDD とする。
 ・内蔵GPUを用いVideo Cardは挿さない。
とし、高さ(厚み)を40~200mmに変化させた時の最適なFan構成を考えてみよう。

Mini-ITX Case のFan構成を考える
Caseの高さ
取付可能な吸気Fan
取付可能な排気Fan
Caseの体積
40mm
上面Fan 80~120mm
側面自然排気
1.6 liter
50mm
上面Fan 80~120mm
側面自然排気、
 または側面Fan 40mm
2.0 liter
60mm
上面Fan 80~120mm
側面自然排気、
 または側面Fan 40~50mm
2.4 liter
70mm
前面Fan 60mm
側面Fan 60mm
2.8 liter
80mm
前面Fan 60~70mm
側面Fan 60~70mm
3.2 liter
90mm
前面Fan 80mm
側面Fan 80mm
3.6 liter
100mm
前面Fan 92mm
側面Fan 92mm
4.0 liter
110mm
前面Fan 92mm
側面Fan 92mm
4.4 liter
120mm
前面Fan 92mm
側面Fan 92mm、
 または背面Fan 60~70mm
4.8 liter
130mm
前面Fan 92~120mm
側面Fan 92~120mm、
 または背面Fan 60~80mm
5.2 liter
140mm
前面Fan 120mm
背面Fan 80~92mm
5.6 liter
150mm
前面Fan 120mm
背面Fan 80~92mm
6.0 liter
160mm
前面Fan 120mm
背面Fan 92mm
6.4 liter
170mm
前面Fan 120mm
背面Fan 92mm
6.8 liter
180mm
前面Fan 120mm
背面Fan 92~120mm
7.2 liter
190mm
前面Fan 120~140mm
背面Fan 120mm
7.6 liter
200mm
前面Fan 120~140mm
背面Fan 120mm
8.0 liter

最近、NUCやLIVAに続き、各社から極小PCが続々と発売されるようになった。一方、Thin Mini-ITXの場合、W180 x D180 x H40mm = 約1.3 liter 辺りが最小と思われるが、一般的なMini-ITX M/Bでも工夫すれば 2 liter程度に仕上げることも可能ではないだろうか。その場合、市販の極小PCのような "SNH-PC or SSH-PC" ではなく "SSC-PC" でありたい。然しながら、上の表に合致するCaseは市販されていない。これからはAudio機器基準のPCが求められると思うのだが・・・

 PCG3