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PHOTO ALBUM   砂上の現実

 

 

なぜか ……

「君は無冠の帝王だ」 と呼ばれたことがある

頂点ではなかったが ささやかながら、冠は頂いている

悲運の覇者と言いたかったのか  ……

……  ?           

後進にとっては輝かしい経歴だろう それで充分だ

宇宙人と呼ばれることもある

理解に苦しむ 稀有な存在 という意味か

 

どうやら わたしの脳は 割って、さらに開いて見てみたいものらしい

ことさらに 変えているつもりはないけれど

これがたび重なると

 

 

 

ときどき 自分が わからなくなることがある

何枚も皿を積み上げて ゆるぎない位置を築き

高いところに手が届くようになったと思って ふと気がつくと

砂上の楼閣に立っていたりする

 

 

 

 

 不確かな現実と手にした幻影  襲ってくる虚無感

 

何者であるかは別にして 確かに自分は存在している

 

 

 

いったい誰なんだおまえは……

 

 

 

それが あたかも人生の命題のように 追いつづけている

 

 

しかし彼女は違う

どのような名のもとに生れていたとしても

どれだけ泥にまみれて薄汚れようとも かまうことなく

自分を愛してくれる人を 懸命に追い 見つめている

 

 

彼女は知っているからだ

自分が それ以上の何者でもなければ 以下でもないことを

 

No.13

No47

2003.01.10

  

 

 

 

 

 

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