Photo Album

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

PHOTO ALBUM  完  結

 

 

 

 

 

 

学生時代 天王寺の地下鉄ホームで見た蛍光灯のシャンデリアは

今も受け継がれている

あの頃の記憶はまるで古い小説の一ページ 

ほろ苦い琥珀色に包まれている

 

 

            すべてが途中下車だった

 

 

 

 

あれ以来 完結したものなど何一つない

 

『後悔』と呼ぶには口惜しい言い訳を いくつ数えたろう

 

 

 

 

 

 

無情な時間はたちまち斑を残して

まほろばの過去へとなだれ込む

 

 

笑顔の向こうに刻まれた

 

 

 

 

捨て去りたい群青の記憶

 

 

 

とぎれた破片をつなぎ合わせた萌黄色の記憶

 

 

 

そして これからはじまる鴇色(ときいろ)の記憶

幾歳月の後

 

 

 

この記憶は  

 どんな色に染まっているだろう

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

先を急ぐ人の群れに蹴散らされて 鳩がいっせいに飛び立った

 

 

No21

2002.02.16

 

 

 

 

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