蔵入りバックナンバー 発行時の画像は大幅にカットしています。

 

 

Photo Album   第一書庫

 

 

 

 

 

PHOTO ALBUM    ゆ ら ぎ

 

 

 

 

 

 

 

この世は リズム という規則に満ちている

窓をたたく風 渚に遊ぶ潮騒 母の鼓動 雨だれの調にも

それは

ゆらぎという

ささやかな抵抗を含んだ

繰り返しのリズム

ゆるやかな曲線

複雑な交差

リアルな存在

色や、

形さえも・・・・・・・・・・・

一切が始まる 遥か以前から

神が刻んだリズムは 繰り返し再生されてきた

その旋律は

いつも新しいメッセージを持ち

優しく微笑んでいる

僕たちの心をとらえて けっしてはなさない

 

 

 

No01

 2001.09.06

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

PHOTO ALBUM  大 惨 事

 

 

 

 

 

 

どんなに文明が進化して、

どんな新しい主義主張が生まれたとしても、

たとえそれが正義の名のもとにあったとしても

そのために失われていい命など

ひとつもありません。

すべての人が

人種や思想の違いによって憎しみ、いがみ合うことのない

穏やかで平和な星になるには

まだ、時間が必要なのでしょうか。

 

 

予定していた内容を急遽中止しました。

No02

2001.9.12


 

 

 

 

 

 

 

 

 

PHOTO ALBUM  風の旅人

 

 

 

まだ二十歳を迎えられずに

もがきつづけたあの頃 あてもなく電車に飛び乗った

日本海の とある砂浜に辿り着いたときには

とっぷりと日も暮れて

おどろく数の星を眺めながら

勝手に流れる涙を

どうしても止めることができなかった

 

このために ここにやってきたのだと

気が付いた

夏の終わり

花の香りに誘われて のぞいた垣根の向こうに

ベンダーの畑を見つけた

風が運んでくれる贈り物

彼らも何かのために 旅をしているのだろうか

No03

2001.9.15


 

 

 

 

 

 

 

 

PHOTO ALBUM  洛  陽

 

 

 

 

夕暮れ迫る頃

そのゲームは始まった

よく訓練された 子らはよく走り

カウントなど惜しむことなく全力でバットを振る

何かに突き動かされるように

躊躇など見せるかげもない

ボールが宙を舞うごとに歓声があがる

その姿は

実に 潔い (いさぎよい)

およそ手前勝手な

見方かもしれないが、

失敗など恐れていないかのようだ

落日とともに

ナイター照明が点火されてすぐのこと

決着のときは

なぜか たんたんと訪れ たんたんと過ぎていった

そういえば

僕らのドラマにも

BGMはなく

そして いつも

たんたんと 終焉をむかえている・・・・・

 No04

2001.9.25


 

 

 

 

 

 

 

 

 

PHOTO ALBUM  どんぐりころころ

 

 

 

 

 

一年のうちで最も美しい満月が見れる 中秋の名月。月の公転周期と自転速度が重なって地球からは決して見ることのできない裏側とやらにはまだうさぎが住んでいる・・・

今ぢゃあ そんなこと誰も信じません。

毎日忙しい日々を過ごしている都会人は、雨具の心配をして空模様をうかがうことはあっても、のんびり空を見上げる機会などあまりないのだそうです。

特に大阪の中心地を行く人の流れは日本一速いとか。まして、どんぐりを拾って歩くオヤジなど見ることもないでしょう・・・

昨夜のお月様は 頭の真上で笑っているようでした。

 

No05

2001.10.03

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

PHOTO ALBUM  花とおじさん

 

「おじさん私を買って あなたのうちに連れて帰って・・・」

・・・・・ある日、勤め帰りのおじさんが街の花屋を通り過ぎようとしたとき、

小な声で呼び止められました。

見ると一輪の花が囁いています。

おじさんは快く花を買ってやりました。

水を変えて世話をして、毎日毎日語り明かしたのです。

おじさんは満ち足りていました。うちに帰ると花が待っていてくれる。

楽しい日々が過ぎていきました。

ある日、花は言いました。

「私の命はあとわずか。それまでずっと見ていてほしいの。私の命が枯れるまで。」

そして・・・・・・・・・数日後 うちに帰ったおじさんは とうとう話すことのない花を

いつまでも いつまでも見つめていたのです。・・・・

 

 20数年前 花屋をはじめたばかりの店で

枯れていく花たちを見るにつけ悩んだとき

勇気づけてくれたのは そんな歌でした。

もちろんその時は おじさんではなくて

こんなお兄さんだったのですが。

 

 

No06

2001.10.12

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

PHOTO ALBUM  

 

 

 

 

いったいこの街に

窓はいくつあるだろう

数百、数千万、・・・・

時に人と人とを引き合わせ、

また時にさえぎり、

はらはらドキドキさせてくれる

いたずら好きな妖精が

ガラスに映ったとしても

きっと誰も気づかない

振り下ろされた魔法の杖の

軌跡が描いて光る塵にさえ・・・

その向こうで 思いついたように

何かが語られ

こちらで何かを考えさせられている

そして 新たな灯りが加わって、

街が賑わいでいく・・・

いったい僕らは いくつの窓を もっているだろうか

 

No07

2001.10.17


 

 

 

 

 

 

 

 

 

PHOTO ALBUM  

 

 

街のあちらこちらで見かける花たち

確実に秋は深まっている

花をいける生徒さんも なんだか動きが軽い

このところ とある会議で

あちこち出かけることが多くて

こちらは気が重い

こんなに楽しい店なのに

うかうか遊んでいられない

その日も 難しい話のあと 近くの居酒屋でいっぱい・・・・

話に花が咲く

カメラが中津の暗い空に

 

夜の雲を捕らえていた

No8

2001.10.20

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

PHOTO ALBUM  YELLOW

 

 

 

 

 

 

 

仕事柄 目に付くのは野山や道端に咲く可憐な花

それと小さな命

見れば見るほど すばらしいフォルムを 彼らは持っている

ここにも 

あそこにも

無数の命が風景の中にひしめき合っている

その昔 関東に次ぐ 巨大な平野には

満々と水をたたえた 川が流れ

豊かな穀倉地帯が広がっていた

やがてビルや煙突が空にそびえ立ち、高速道路が平野を切り刻んでいった

フランケンシュタインかサイボーグのように

そのほとんどは鉄とアスファルトに覆われている

朝焼けを見た

さすがに空までは つぎはぎ できまい

この空は 誰のものでもない

あっ

おまえ

今  笑ったでしょう

・・・・・・・・・・・・・

No09

2001.10.25

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

PHOTO ALBUM  朝 露

 

 

 

いつもより1時間ほど早く

お招き頂いた とある別荘で朝を迎えた

無論 こんな生活とは無縁の私

アメリカ製のベットを抜けて

こっそり外へ出た

空は抜けるように青い

朝露を溜めた瑞々しい草花

おとぎ話に出てくる

怪しい館なら

美しい未亡人と 寡黙な執事の正体はこんな風だろう

残念ながら そうではない

丁重なおもてなしと静かな時間を 頂戴したその夜

月明かりに照らされた

真っ赤な珊瑚樹の生垣をたどって 無事

館をあとにした

 

 

 

 

No10

2001.11.01

 


 

 

 

 

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