ナンギやけれど・・・・ーわたしの震災記ー

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阪神淡路大震災の後、震災関係のエッセイや講演録を集めたものです。 
有名なスヌーと一緒に苦手とされていた講演も敢えて引きうけて、 
被災地の現状や、救援金集めや、被災者への励ましを訴えられました。 
文学者としてよりも、被災地に住んで現実に被害にあった人間としての、 
正直な気持ちを中心に書かれたものが多いです。 
でも、やはり、文学者の目はこの悲惨な天災の中にも、 
人間とは何かを見据えています。 
そして、ナンギやけれど、がんばりましょう、 
いったん、コトがあったとき、人はその真価を問われるのです、 
と田辺さんは涙を拭いて書いていらっしゃいます。
 
当日のご本人のお話も感慨深いものがあります。
17日は、月刊小説誌の締め切りの日で、 
いつもなら前日から徹夜で書斎にいるところでした。 
書斎には本や本棚がぎっしりとあって、絶対、助からなかった、 
現実に書斎は足の踏み場もない荒れ様だったそうです。
どうして、書斎に田辺さんはいなかったか?
前日、故吉川英治さんの奥様からいただいた年代ものの梅酒を飲んで、 
もうすっかり仕事をする気がなくなり、寝てしまわれたのです。
田辺聖子を震災から救ったのは、吉川英治だったとは!! 
武蔵、恐るべし!!