関東煮

もう鍋物もおしまいの季節、さよなら鍋(それは季節のこともあるし、
ここを私が出ていく意味もかけている)ということになるかもしれないと、
大ぶりのアルミ鍋にいっぱいに煮いて、テーブルのガスコンロで静かに煮含めていた。 


<退きどき>を察した野百合は、律とも宵太とも別れるつもりで
それでも関東煮(カントダキ)なんかを煮いている。
神戸のおばちゃんと姫路のおばちゃんがやってきて、
宵太はキタへ遊びに出かけている。
何らかの策略が働いていると思われ、小姑の頼子と律も顔を揃えて、
結末を迎えようとしている登場人物たちの前で、
関東煮は静かにコトコトと揺れているのだった・・・

▽材料と作り方▽

大根、じゃがいも、こんにゃく(大ぶりに切って茹でる)
厚揚げ、がんもどき(熱湯をかけ油ぬき)
牛蒡天、ゆでたまご、牛すじ肉、(私は、煮こみ竹輪、鶏手羽先も必ず加えます)
以上を昆布だし、味醂少々、酒、うすくち醤油で、トロトロと煮る。