『私の好きな一葉のこと』 

      -by ゆめぽぷりさん

田辺聖子さんが「いきいき」12月号巻頭特集で語られておられます。

私は「田辺さんがいらしてよっかた」

『田辺さんの物語があってよかった」と 今支えてもらっています。

ここではその田辺先生が「この人がいてよかった 一葉」について

柔らかいお言葉で尊敬と慈しみに溢れる語り口で話されています。

  一葉の文学について、

<生活苦の中で夢を見続けるという精神的緊張の持続が、

一葉の   人並みはずれた能力であり、

人生の葛藤も苦悩も知りつつ

 現実から飛翔して夢を見続ける力があったからこそ、

にじみ出る  雰囲気は高貴であった> と語られています。

このように称えられた、

まさにここに田辺ワールドの

拠って立つ原点の 一つである<夢見手と香気>があったのではないかと思いました。

私は「夢見る」ことは「現実に行動をとる」ことより、

一歩ひいた消極的な ことで、逃避的内向性を秘めたものと思っていました。

でも今それは精神の緊張の持続に裏打ちされたこころの強さであると 知りました。

「夢を見る」ことは<こころに昂ぶりを持つこと>と教えられました。

一葉さんの生活苦にも汚されることのなかった(だからこそ真実の)

デリケートな<少女手>の高貴さに田辺さんはひかれたのでは なかったでしょうか。

とてもチャーミングで麗しい聖子さんのお姿と

ロマンチックな応接間の お写真もいっぱい載っていて

(しかもきれいなカラーで)、直接お目にかかって お話うかがっている様でした。

ふくいくとした香りいっぱいです。

−2005.1.14−