2006.7



葉書







鳩居堂のシルクスクリーンの葉書が好きです。

季節ごとに何枚か買って、自分で使ったり、人にあげたり。

夏はお中元などいただくことも多く、御礼状用に用意しています。



今年の葉書、金魚鉢が気に入りました。



ただ、段々と葉書売り場が縮小されて、

以前はあったシルクスクリーンのレターセットがもう無くなっていました。

東京に行くことがあると、銀座の伊東屋で

大阪では見られない鳩居堂の葉書を買うのが楽しみです。



父も母も

葉書やそれに貼る切手を大切にしていました。

私が結婚してから、両親に出す葉書の切手を父が褒めてくれていたと

父が亡くなった後、母から聞かされました。



箸やご飯茶碗の選び方、布巾やハンカチの使い方、

お悔やみの言葉や、手土産の種類・・・・。

私たちは、目に見えないたくさんのものを

両親から伝えてもらっているのですね。



息子が何度か足を運んでくださった宅配便の人に

「ご足労かけました」

と、言いました。

何か、ソクソクと嬉しかった・・・。



嫌なことの対処の仕方

感謝の表現

生きてあるという全てのことの根幹に

父や母の仕草や言葉が沁みているというのは

とても

とても

幸福なことではないかしら・・・・。  

−2006.7.22−









春は青く、夏は朱、秋は白くて、冬は玄(くろ)・・・。 

西洋にはない、東洋らしい色表現だと思います。

梅雨明けはまだですが、朱色の夏がすぐそこに。



自分を探したい、とサッカーを辞めていった中田英寿は

青春を終えて、朱夏に足を踏み入れたのでしょう。



我が家の息子ふたりも正にその年齢。

炎天下に踏み出しています。



ジリジリと生に焼かれて、体力を消耗し、

この世界が柔らかなものだけでできているのではないことを

実感しながら、精一杯命を燃やす季節です。



したたかに、陽に焼かれておいで、と私は思います。

綺麗な引き際なんて、どこにも存在しない・・・。



それに比べて

フランスのジダンは、晩夏の人。

白秋の気配を全身で感じていると思います。



そして・・・・。

季節の只中にいる人より

その季節を去ろうとしている人のほうが

はるかに烈しく生きるものです。



人生を語るな、ヒデ。

人生を語るに足る何をもっているのだ、息子達よ。



まだ、まだ。

まだまだまだまだ。

人は思うよりも遥かに長い長い時間を、

生きなくてはならないのだから。



−2006.7.18−