今年一年のことを振り返る時期が、そろそろ、やってきましたね。

私にとっては、

平凡、変わりない、いつものように、という言葉がどんなに貴重か、

それを思い知らされた一年でした。

まだ、通院リハビリが続いているし、どの程度回復するのか、

どんな後遺症が残るのか全然見当も付かない日々です。

そんな私をmaeashi恵さんが、思いがけず、「表彰」してくださいました。

「がんばったね!」と。




<貴女は2005年1月こともあろうに

バスにぶつけられ左大腿骨骨折という

とんでもない大怪我を負いながらも気丈にその場で適切な処理を

腑甲斐ないバカバス運転手に代わりとり行い大変な痛みと

病院の大変勝手な都合と戦いながら

半年間の入院生活を終えられ先日ついに根性で骨まで再生なさいました。


私たちはその気力、根性、生命力を称え

改めてここに復活をお祝いさせて頂くものとします。

2 005.11.20 いろいろめでたかったからタコ焼ぱーちー参加者一同>




表彰状には貴重なベティちゃんシール、それも看護婦姿のがついていて、副賞は猫のカレンダーです。

大変な経験だったし、これからもそれはまだ続くけれど

がんばってもうひと山乗り越えるぞ、と思いました。

励ましてくださった皆さん、ありがとうございます。

これからも、よろしくお願いします。

−2005.11.21−


あれから、もう二年が経ちました。

夫が悪性の胃癌を疑われて、同じ癌で父を亡くした私には

もしそうなら、夫の余命は一年もないとわかりました。

検査結果が出るまでの一週間、毎晩、夫の寝姿をみては泣きました。

そんな最中に親友のお祝いパーティがあって、

その後二人で京都のワインバーに行きました。

帰りのタクシーを呼んだ後に、彼女が

「ご主人は、お元気?」と尋ねてくれました。

おめでたい日だから、何も言わずに帰るつもりが、彼女の一言で

私はつい話してしまいました。

涙が溢れました。

言葉をなくしている彼女と私の前に

ワイングラスが二つ、並べられ、無口な若いソムリエが

「これは憂いをはらうワインです。お車が来るまで少し時間があるようですから」

と、ガーネット色のワインを注いでくれました。



夫は、癌ではなく、私の憂いは見事にはらわれました。


古い蔵を改造したそのワインバーに、

私はその後行く機会がないままに過ごしています。

「憂いをはらうワイン」というのは本当にあるのでしょうか?


ブログ「ワインな日々」のgriotteさんに尋ねてみたら、即答していただきました。

あったんです、本当に。


シャトー・シャス・スプリーン

マルゴーとサンジュリアンの間の、

ジロンド河から離れた小高い位置にムーリスのアペラシオンがあります。

そのムーリスを代表するシャトーがシャス・スプリーンです。

シャトーの名は「憂いを払う」とした故事に由来します。

「最近心配事が多くて・・・」や「ツイてないな〜」と言う方

シャス・スプリーンを飲んでリフレッシュしてください。 ー楽天市場 キタザワー



実在するワインはネットで注文することもできるのでした。

でも、私にとって、天井の高い、オレンジ色の淡い光のあのバーも

さりげなく見事な心遣いの若いソムリエも

鳩の胸の血の色のワインも

全てこの世のものならぬもの、と思えてならないのです。

−2005.11.9−




私の大好きな作家、田辺聖子さんの全集が刊行されて、宝物のような  

その一冊一冊を、特別な本棚に飾りたいとずっと思っていました。

シンプルで、すぐに手にとれる作りで、置く場所は机の横、と決めていました。

でも、半年も入院する事態になって、入院中にも六冊の全集が増えてしまいました。

退院してきて、書棚の上や机の上に積んだままにしている「宝物」が

とてもとても気になっていました。

でも、しなければならないことが多くて、本棚を買いに行くことなど

とてもとても、できませんでした。

それが昨日、ふと入った雑貨屋さんで、突然目の前にこの飾り棚が。

イメージどおり、シンプルで、扉が無くて、そして、何となく優雅なんです。

蝶番がついていて、パタパタと折り畳めるようになっているのも

これからの私には嬉しいところです。

机の横に置くと、ぴったり収まって、ほら、全集にもよく似合っているでしょう?

さりげないけれど、枠の大きさや棚の奥行きなんかが、お洒落です。

私の、小さな田辺コーナーです♪

全集は後七巻、全部飾っても少し余裕ができます。

そこに何を飾りましょうか?

また、明日からそれを考える楽しみができました。。。。



−2005.11.3−