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Equipment 4
 ここでは,私のベースコレクションを紹介します。もともとベーシストであったため,キャリアの初期においてはかなりベースのハードウェアを研究していました。しかしある程度自由な金ができてからは専らギターの購入に励んだため,高価なものはありません。しかも老朽化が激しく,リペア待ちのものもあります。もっとも,たまにベーシストとしての活動もあるので,まだまだ現役で頑張って欲しい奴らです。
追記:2006年機材整理のため2本売却。別ページに資料として掲載しておきます。
追記2:2015年11月,ついにフェンダージャパンJB62-75のレストア完了。

Blade JAZZ BASS Type B2 Blade B2 ?  ジャズベースタイプ 1991〜2頃?

 '01年5月にヤフオクで購入。ブレードは現在生産流通していないと思われるが,90年代は結構いろんなラインナップがあった。91〜92年頃の雑誌広告に載っているのを入札前自分で見つけた。品番はそこからの引用で,正しいかどうかは断定できない。「2系統のサーキットを瞬時に切り替え!」みたいな文句があった。

 入札時詳細を確認したが出品者はあまり知識がない人らしく,要領を得なかった。しかし使えるベースが欲しかったこともあり,思い切って落札。定価は9.8万円と思われるが,なんと2.1万円!こういう場合こそオークションの醍醐味である。しかも,届いてみたら擦り傷すらない,ほぼ新品状態。「いったいこの10年あまり,君はどこで何をしていたのか?」と問いつめたい気分であった。(余談:落札後,出品者から「入札に間に合わず,是非欲しいと言う人がいる。権利を譲ってもらえないか」との連絡があった。しかし,そんなに欲しいのならあらかじめ額をつぎ込んで入札しておけばよいだけの話,何か不自然。実は予想外の低価格に,売却を渋っているのではないかと思ったりした。むろん断ったが。)

 ボディーはやや小振りなジャズベタイプ。ラッカー仕上げのようにも見える。サンバースト塗装のレッド部分がボディを1周しているのが特徴(普通,ピックガード部分は省略される)。材はアッシュかアルダーか,詳細不明。見かけによらずかなり重い。約4.8kg。ゴールドパーツでゴージャスな印象。指板はフェンダーよりフラットでフレットは超ジャンボ。全体的なバランスは良く,アクティブ回路なので,非常に現代的なサウンド。少々弦がへたってもブライトな音である。フレットが高くて,指がすぐ痛くなるが(普段ギターしか弾かないから当然か),良い買い物をしたと思っている。また,'01年韓国での演奏の時お供したのもこのベース。一緒に海外に行った楽器はこれが唯一。これからも活躍が期待される。
Fender Japan JB62-75 1982 JVシリアル
Fender Japan JB62-75 1982
FenderJapan JB-62-75

2015年レストア後



1986〜2009年
の状態

 コレクションの中で最も所有期間が長い。1983年2月,地元楽器店で購入。まだ高校2年であった。フェンダージャパン設立は前年7月頃と記憶しているので,これはその最初期型,1982年製と思われる(前年から店に吊してあったので)。ヘッド裏に「75」(定価7万5000円に由来する品番)の青シールが付いている。

 初期のフェンダージャパンは結局は「グレコ」であったので,当時のグレコのカタログの「JB-800」なるモデルが本器と酷似していたのを覚えている。今チェックすると細部のスペックは異なる部分もあったようだが。共通の特徴はリアPUからブリッジにのびるアース線。

 大学2年の頃,オリジナルPUの痩せた音が気になり(当時はそう感じた。カシオペア命!の時代),PUをムーンのオリジナル(「Jaggy」という名称だったか?表面にピラミッド状の凸凹付きシールが貼ってある)に交換。かなり豊かな音色になった。が,ボディはおそらく「セン」,異様に厚いポリエステル塗装で,しかしボディの重量はないので(約4kg)トータルではやはり軽く質素な音だと思う。ネック厚は薄目。大学3年の頃,何と自らフレットレスに改造した。その結果,「指が痛い上音程がとりにくい」という事態となり,それ以降ギタリストへ転向したこともあり,長年放置。

 余談だが,初期のフェンダージャパンは「作りがよい」と近年再評価されている。いわゆる「JVシリアル」という奴が珍重されるらしい。このベースもそうなんですが。そこまで良いか?ともあれ国産もビンテージと化す時代になったのは感慨深い。

(追記)
 そろそろ真面目にレストアするか,と考え,改めてチェック。
 ○ネックポケットには「Jul 82'」とボールペンで書いたFenderロゴ入りの黄色のシム?というかシールが貼ってある。また丸にCの赤スタンプも押してある。ネックエンドには鉛筆で「7-10 82」と走り書きがしてあるようだ(10の部分がかすれてよく見えない。あるいは11か)。従って本器はフェンダージャパン設立時の最初期生産と判断していいだろう。
 ○「逆巻きペグ」採用(時計回りで弦を張っていく)である。
 ○ウェブ上でシリアル「JV00003 」という最初期モデルが紹介されているが,それも本器と同じくセンボディーのようである。(2015/9/4)
 ○ネット上の情報をチェックしてみて気になったことが1点。オリジナルのピックアップはUSA製ではなく,国産のビンテージタイプ(配線は布製)のはずが,いつしか「US製ビンテージタイプ」などと表記するショップやオークション出品者が出現。なぜこんなことになったのかわからないが,いたずらな神話化の一端だろうか。本器を紹介しているとあるサイトでも,無条件でやたらと称揚し(塗装の厚さなどのマイナスポイントには触れていない),その後売りに出したという形跡を発見。要注意!(2015/9/22)

○知命を迎えた記念に,自分の原点である本器を2015年11月,ついにレストア完了!ここに,本器の仕様変遷を記録しておく。

・1984年頃:ピックガードを艶なし黒に交換。コントロールパネルおよびノブ類をゴールドパーツに交換。
・1985年頃:ピックガード外す(のち紛失)。ピックアップをムーン製Jaggyに交換。
・1986年頃:フレットレス化。指板をエポキシ処理。このころから放置状態へ。
・1995年頃:ブリッジをシェクター社製ゴールドに交換。(下の画像はこの状態)
・2009年:レストアを考え始め,ノブを黒プラスチック製へ,スクリュー類を新品へ交換する。
・2015年:フェンダージャパンJV期のピックガードおよびコントロールパネルを入手,交換。Jescar社43080(ビンテージタイプ)へリフレット。ピックアップを"Fender Original Jazz Bass Pickup"に交換。

 こうしてみると,若かりし私は,あまり「オリジナル」という状態に執着していなかったことがわかる。ゴールドパーツに交換したりしたのは確か自分のモデルとして個性を出したかったからだ。フレットレスにしたのはもちろんジャコ・パスとリアスへのあこがれによるもの。当時少ない情報の中から,ギターマガジンに載っていた記事を参考にソニーのエポキシを用いてDIYした覚えがある。実際のジャコのベースは相当精選された船舶用エポキシを何度も塗り重ねたものであったという。

 今となってはジャズベースの"渋み"に魅力を感じるわけで,たまたまJV期のピックガードを入手してみたところ,幸運にもネジ穴が90パーセント以上,つまり11分の10がピッタリであった。経年による適度なヤレ感もあってそのビンテージ感に俄然テンションがあがり,一気にリフレット,PU交換までやることにした。むろんそれなりの費用はかかるが,若い頃の自分の不始末を諭すような気持ちで敢行。

 地元Tokiwa-kaiさんでレストアしてもらったのだが,受け取って音を出した瞬間,本器を購入した1983年にタイムスリップしたかのような感慨があった。各パーツを吟味しただけあって,ほぼオリジナル状態のスペックを再現できたと思う。ただしピックアップだけはオリジナルを紛失してしまったためにフェンダーUSA製のビンテージタイプにしたわけだが,これが評判通りの,いかにもジャズベースらしい音。ステージでガンガン弾くことはないと思うが,これからも大切にしたい思い出の逸品となった。(2015/12/13)

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