オーバーホール 分解編

ついに公開、アンタレスの完全分解!
何か質問ありましたらメールください。
ピンボケはカメラのせいです_| ̄|○
1.工具類の準備
使用する工具
工具は左写真のとおりです。左上から、パーツクリーナー、シマノ/リールオイルスプレー、シマノ/サービス用グリスSHIP、シマノ/サービス用グリスACE-2(ベイト用ドラググリス)、下段左からピンセット、ラジオペンチ、マイナスドライバー大小、プラスドライバー、6角レンチまたはスパナ(10mm)、スナップを伸ばしたもの、つまようじです。ここに出ていないものでは、ティッシュ、超音波洗浄器(なくてもOK)です。聞きなれないグリスが登場していますが、どちらもシマノ純正品で、税込み840円です。釣具屋さんで注文できますよ。

当然ですがかなり小さい部品があります。普通、こういう作業をする場合は下に新聞紙などを敷くわけです。しかし、新聞紙では小さい部品をどこに置いたか分かりづらいので、あまり向きません。なるべく白いものを敷いて作業しましょう。ベストなのは、白いウェスかタオルです。これらは、部品が見えやすくてなおかつ、転がり難いので良いです。
2.工具を使わずに取り外す
第1段階
まずは、いつものメンテナンスと同じ状態までばらします。サイドプレートを開け、スプールを外します。そして、メカニカルブレーキを外します。順番はどちらからでもOKです。

外したら、スプール軸などを軽く拭き掃除して置いておきます。このとき、特にスプールエッジは絶対に傷つけたり歪ませたりしないよう、気をつけてください。何かケースに入れておくと安心でしょう。
メカニカルブレーキの分解については、こちらをどうぞ。
3.サイドプレートを外す
第2段階
第2段階
第2段階
さていきなり難関ですが、サイドプレートを取り外します。なぜなら、外さないとドライバーが届かないネジがあって、分解できないからです。

まず、写真1枚目の矢印のあたりを見てください。ここにEリングがかませてあります。こいつを、ペンチでグッと押し出してやります。シャフトに傷が付くかと思ったんですが、意外と大丈夫でした。かなり硬質な素材のようです。

で、外れたのが下の写真。Eリングは・・・というか、部品全般無くさないようにしてください。Eリングが外れると、サイドプレートも外れるようになります。写真には写ってないですが、ゴムリングもあります。
4.ハンドル部分を取り外す
第3段階
第3段階
第3段階
第3段階
まずハンドル裏のネジを外します。小さいので無くさないように注意。

次に、ナットをスパナかレンチで反時計方向に回して外します。すると、リテーナーとともにドラグノブとスプリングも外れてきます。ドラグノブも一応分解は可能ですが、そうそう滅多に調子が悪くなる場所でもありません。クリック音が出なくなったといっても、魚が釣れなくなるわけじゃありませんし、重要な機構でもないですしね。今回はこのままにしておきます。

ドラグノブが外れたら、金色の四角いナットが見えるはずです。これを手で回して外します。きつければペンチか何かを使ってください。まぁ、最初から緩めておけばいいんですけどね。
ナットが外れたら、ワッシャー3枚とボールベアリングが外れます。
5.サムレストなどを取り外す
第4段階
第4段階
第4段階
1枚目の写真にあるネジは、ネジ山を潰さないようにマイナスドライバーを使って外します。特に矢印の穴から見えるネジは、短い、あるいは太いドライバーだと届きません。サイズの合うものを使いましょう。

2枚目の写真はかなり見にくいですが、ここに黒い皿ネジが2個あります。このネジだけはプラスドライバーで外します。初めて分解するときはかなり固くなっていたりすることがあるので、ネジ山を潰さないようにしっかりと圧力をかけ、ドライバーがずれないように注意してください。

分解が完了すると、サムレストとフロントカバー(正式にはレベルワインドガード、パーツリストより)が外れ、ギアボックス側のサイドプレートが半浮き状態になります。金色の整流板のところは、ネジはありますが分解は必要ありません。
6.ギアを取り外す
第5段階
第5段階
サイドプレートは簡単に取れます。このとき、ローラークラッチカラー(ローラークラッチインナーチューブ)がローラークラッチと一緒に外れることがあります。

メインギアとその周辺、ピニオンギアとその周辺を手で外します。
7.ギア軸等を取り外す
第6段階
第6段階
第6段階
第6段階
矢印部分のネジを外すと、メインギア軸が外れます。同じようにして、ピニオンの辺りも外します。

メインギア軸にはベアリングとレベルワインダーを駆動させるギアがEリングで固定されています。ここももちろん外します。
8.レベルワインダー周辺を取り外す
第7段階
第7段階
第7段階
第7段階
まずレベルワインダーのクロスギアピンを外します。写真の所をマイナスドライバーで回して、ピンセットで外してください。ピンとワッシャーが出てきます。

そうしたら今度はレベルワインダー本体の分解に掛かります。フレームのSVS側のEリングを、ペンチで上からぎゅっとやると外れてきます。あとは全部取れるようになります。白いギアはクロスギアをちょっと押し出して90度回転させると外れます。
9.スプールベアリングを取り外す
第8段階
第8段階
第8段階
第8段階
第8段階
一応、クラッチ部分も分解は可能です。・・・が、今回は適当に拭き掃除してグリスアップするだけにしました。やりたい方はどうぞご自由に(笑)

別にどちらからでもいいですが、まずギアボックス側です。こちらは外から分解できない構造になっているので、普段のメンテナンスではちょっとやっかいですね。ピンを飛ばさないように注意してピンセットで外します。白いプラパーツに挟まれていた変な形をしたパーツは、スプールの脱落防止のためのものです。スプールの妙に細くなった部分がここに引っ掛かり、ストッパーとなるのです。
なお、ローラークラッチはガッチリ固定されていて分解不可能のようです。調子が悪くなったらメーカー修理に出すしかないようです。

続いてSVS側のベアリング。同じ手順でピンを外します。同じく飛ばさないように注意。こちらには、中央に軸受けプレートがあります。磨耗具合をチェックして、凹み過ぎていればパーツを注文しましょう。安いから予備を持っておいてもいいですね。

SVSの部分もネジがあるので分解できるみたいですが、フタが閉まらなくなったとか回転しなくなったとか、よほどのことがない限りは必要ないでしょう。重要なのは金色のブレーキリングのみです。
10.ハンドルノブの分解
第8段階
第8段階
第8段階
針金の先端をカギ状に曲げたものか、スナップを伸ばしたものを用意します。どちらかと言えば後者の方が強く引っ張っても大丈夫なのでオススメです。

ノブ中央の穴にカギ部分を入れて引っこ抜きます。そうすると中に見慣れないネジが現れます。これをマイナスドライバーで反時計方向に回して外します。ただし、カルカッタコンクエストと05メタニウムXTの右ハンドルの場合、逆ネジ(時計方向で緩む)になっているので注意です。おそらく、コンクエスト以降の同タイプの右ハンドルは全て逆ネジになっているのではないかと思われます。回転方向を考えると、たぶん緩み防止のためでしょう。普通のネジのつもりで無理やり回してねじ切らないように・・・。

以上で分解は完了です。
11.掃除・洗浄
洗浄だよ
一つ一つのパーツを丹念に拭き掃除します。油汚れのあるものはパーツクリーナーを吹き付けたりティッシュに染み込ませたりして、油分を完全に取り除きます。特にギア、ドラグワッシャーは必須です。リールの性能を決める重要なパーツですからね。ベアリングは必ずしも脱脂洗浄を行う必要はないように思います。ゴロゴロしていない限りは、オイルを注すだけでも十分でしょう。基本のメンテナンスをきちんとこなし、ゴロゴロがでてきたら交換するのが一番です。

パーツクリーナーで油分を除去したら、超音波洗浄器で徹底的に汚れを落とします。といっても全部やる必要はありません。メインギア、ピニオンギア、クロスギア、ローラークラッチなど、特に精密な部品だけでいいでしょう。特にローラークラッチは、内部の汚れはパーツクリーナーを拭きつけただけではなかなか落ちないのでやるといいですよ。
超音波洗浄器がない場合は、パーツクリーナーを吹き付けるだけでガマンしてください(笑)洗浄が終わったら、ティッシュの上などで十分に乾燥させます。
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