++ハンドメイド・クランクベイト++
 チューンネタも尽きかけていますんで、ハンドメイドルアーの薀蓄(うんちく。難しい字ですね)を載せていこうと思います。個人的見解がほとんどなので、「ここは違うんじゃない?」という人がいたら、どんどん意見ください。あーだあこーだ議論して、知識を深めていきましょう。
◆前作の内部構造
 前回作ったミッドクランクの内部構造です。製作状況のほうにも載せたことがあるので、見覚えのある方もいるかと思います。
 クランクは基本的に頭でっかちお尻細めの形状です。この形であればよほどのことがない限り動くはずです。リップ付きゆえに難しそうですが、案外簡単なんですよ。

低重心構造

 ウェイトの位置は、基本は低重心。ルアーは腹を下にして浮く(沈む)ものですからね。写真ではかなりギリギリの位置まで低重心化しています。超低重心化するために、ウェイトを露出させた市販ルアーもいくつか見られますね。ただ、バルサの場合は比重が非常に小さいため、動きが逆に安定してしまうようです。プラ製ルアーはバルサに比べて重く、ウェイトが散っているために超低重心でも大丈夫なんだと思います。カウンターウェイトを入れて、わざとバランスを崩しやすくするという手もありです。まだそれほど試したことはないですが、シャロークランクなどを跳ねさせるには有効かもしれません。
 また、ウェイトの量については、初めて作るとほとんどの人が不足しがちと思います。クリア系カラーで内部が見えるプラ製ルアーを見ているせいかもしれません。プラが重いから、ウェイトも少なめなんですよね。写真のルアーも、この量でまだまだ余裕でした。この2倍くらいにしても浮きそうな気がします。

◆形状について
 頭でっかちお尻細めなら動く、と書きましたが、そういう形状は無限に存在します。リップの形状やらラインアイの位置やらでも動きは変わりますが、最も影響が大きいのはボディ形状です。
 逆に言えば、同じボディ形状でリップやアイ位置を調整するだけで、サーフェス〜ディープまで探れるクランクもできるというわけです。サーフェスの場合はラインアイの位置によっては、どんな形状でもほぼ必ずロール系の動きになってしまいますが、シャロー以深のタイプではあまり動きは変わりません。
 では、どんな形状なら望みどおりの動きが出せるのか。昔何かの本で読んだクランクの形状による動きの違いについて少々書いてみます。本で読んだのは、腹側の後部、つまり魚で言えばお尻(ベリー)のあたりのラインについてです。

(1)凹んでいるもの
 このタイプは、横方向への抵抗が前部に比べて少ないため、ウォブリング主体の動きのものが多いようです。イマイチ自信がない予想ですが、太い前部がロールする方向に対するブレーキになっていると考えればいいと思います。
 例としては、バグリーのDB3、ダイワのバスハンターなどが当てはまります。

(2)平ら〜出っ張っているもの
 上とは正反対と言ってもいい形ですね。これは比較的ロールが強めの動きとなります。重心を支点にして、左右に倒れこむイメージです。ほとんどロールしかしないような(例:キッカーイーター)極端な動きにはなりにくいようです。
 例は、ボーマーのモデルA、写真の自作品などです。

(3)中間
 上2つの中間、バランス型です。
 例は、ジャッカルのDチェリー、ダイワのピーナッツUDRなどです。

 上の例は、ベリーの形状以外を全く同じ条件で見た場合の目安です。ボディの長さやウェイト位置、リップの形状・位置、ラインアイの位置などでも動きは違ってきます。つまり、形状だけではなく色々な要素が絡み合って動いている、というわけです。これがなかなか思ったとおりにいかないですが、その試行錯誤がまた楽しいのです。


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