鑑定編


ここでは、お手持ちのハクキンカイロに「どの換えパーツが使用できるか」を調べるために、簡易的な鑑定を行います。細かい機種名やロット違いなどはここでは分かりません。資料編やディープな鑑定編をごらんください。

ハクキンカイロには次のような5つのパーツがあります。これらの作りや形によって、機種を判断します。

パーツの名称

1.フタ
2.火口
3.本体(タンク)
4.ベンジンカップ
5.袋

これらのパーツの形状や素材で機種名を判定します。

ハクキンカイロ製のほとんどのモデルは、写真の機種のような、孔雀の模様の穴が開いています。開け方は機種によって若干異なります。孔雀の模様があればだいだいハクキンカイロ製と判断できますが、ハクキンカイロ製でも孔雀模様でないものや、模様はよく似ているが他社製というものもあるので注意が必要です。

消耗パーツの説明は、順に、対応する現行火口、カップ、袋を表します。特に、カップについては、発売当時に添付されていたものと現行品では容量が異なる場合があります。
カップの名のあとの(○杯/○h)は、そのカップで注油したときの最大容量と、持続時間です。「PEACOCK用カップ(2杯/24h)」は、その機種には現行3Rカップで2杯まで注油することができ、そのときの持続時間は24時間であることを意味します。
※PEACOCK火口使用可能機種は、「プラチナム火口セット」を購入することにより乾電池着火モデルにすることができました。
※PEACOCK袋使用可能機種は、#S用別珍袋も使用可能です。

ここから簡易鑑定を始めますが、大きさは出荷時期によって数mm差があるのでそれを考慮して調べてください。ロゴや火口は機種名判定の決め手になるときだけ、「見分け方」のところで説明していますが、それ以外の時は無視してください。

写真 機種名 見分け方 消耗パーツ
戦前スライド式
モデル

(ハクキンカイロでの呼称は、「引出式」)
外見はだいたい68×101mm程度。
写真のように、タンクのクチの片方が切れています。この機種は、この切り込み口から火口を横にスライドさせてつけます。こちらも参照。
外見は若干異なる数機種がありますが、消耗パーツは同じ(はず)です。
フタの穴が多いので、かなり高温になる可能性があります。穴の一部をアルミテープでふさいで調整して使うとよいでしょう。
こはる換火口、
3R用カップ(2杯/24h)、
:3R袋
サンパッド フタの上部に写真のような長さ8mm,幅6mmの穴が4つ並んでついています。フタの側面にも左右に2つずつ、ほぼ同じ大きさの穴が開いています。
フタに「ハクキン」ロゴがあります。
このモデルはそのまま通常使用はできません。使用方法等、詳細はサンパッドのページをごらんください。
どうしても通常の機種と同じように使いたい場合は、アルミテープで穴をふさいで温度を調節します。

※50年以上前のモデルで似たものがありますが、そちらには「ハクキン」ロゴがありません。
PEACOCK火口、
3R用カップ(2杯/15時間)、
袋:なし
3RプラチナムかPEACOCK PLATINUM 約68×101mm。3Rと同じ機種ですが、火口の右か左に色つき(通常は赤色)の突起部分があって、乾電池で点火します。
3R等に「3Rプラチナム換火口セット」をつけると、全く同じものになるので、中古機での完璧な見分けは困難です。
プラチナム火口、
3R用カップ(2杯/24h)、
3R袋。
※ライター点火でよければ、3R火口も使用可
たぶん、
赤函/青函/
点火芯付A/
3R/
PEACOCK #S(Standard Size)/
ハクキンカイロPEACOK/

のうちのいずれか。詳細は鑑定編その2へ。
横68mm、縦100mm前後。形はこれに似た少し違うものもあります。フタに孔雀の模様があります。孔雀の羽は9本の機種(写真)と11本の機種があります。
刻印は時代により違います。刻印がそもそも打たれなかった時代もあります。
ハクキンカイロのスタンダードモデルです。
羽11本の製品と、フタの側辺に穴のある機種は高温多消費になる可能性があります。その場合、アルミテープでフタの穴の一部をふさいで調整します。それ以外の換えパーツ、使用方法は同じです。
どうしても細かい機種名が知りたいときは、鑑定編その2へ。
PEACOCK火口、
3R用カップ(2杯/24h)、
3R袋

だいたいの機種は上の4つに入ると思いますが、それ以外の方はこちら。

写真 機種名 見分け方 消耗パーツ
PEACOCK#G(Giant Size) 約70×110mm
フタに「PEACOCK」「GIANT」という刻印があります。
火口には「PEACOCK/MADE IN JAPAN」と2行の刻印があります。
元々、高温になるよう設計されたモデルで、実際、かなり熱くなります。やけどしやすいモデルなので、使用には注意が必要です。
#G火口、
3R用カップ(4杯/30h)、
#G専用袋
こはる フタの模様がハート形です。
火口の片面に写真のような楕円のくぼみがあります。ここには点火チェック用インジケーターがついていますが、中古機でははがれていることもあります。
こはる換火口、
こはる用カップ(1杯/15h)
こはる用袋
コンパクト 布張りの金属製ケースの中にカイロ本体が入っています。ヒモやロゴは写真と異なる場合もあります。
写真の左上は開いたところです。開くと、孔雀形の通気孔があるのが分かります。海外向けもありますがロゴだけ違う同製品です。
現行3R火口を使うと、若干高温になる可能性があります。その場合、アルミテープで穴をふさいで温度を調節します。
PEACOCK火口、
3R用カップ(2杯/24h)、
袋は不要(袋なしで使用する)
mini 約57mm×86mm。PEACOCK#Bとはフタの刻印だけが違います。フタに「ハクキン」ロゴがあるほうがminiです。。
ひょっとすると、「ハクキン」ロゴのないものも存在する(角小形)可能性がありますが、換えパーツに違いはありません。(と思います)。
現行3R火口を使うと、若干高温になる可能性があります。その場合、アルミテープで穴をふさいで温度を調節します。
PEACOCK火口互換、
3R用カップ(1.5杯/18h)、
BM袋
PEACOCK #B(Baby Size)または
PEACOCK mini
約57mm×86mm。フタに「PEACOCK」「BABY」の刻印があります。miniとはフタの刻印以外ほぼ同じ機種です。
写真のものは孔雀の羽が9本ですが、11本のものもあります。
11本羽のものは、現行3R火口を使うと、若干高温になる可能性があります。その場合、アルミテープで穴をふさいで温度を調節します。
PEACOCK火口
3R用カップ(1.5杯/18h)、
BM袋
ウエアハウス
PORTABLE BODY WARMER
全面布張りで、ライターがついています。
柄はこれ以外に数種類あります。
大阪のウエアハウスカンパニーから発売されています。
BM換火口
BM用カップ(1杯/18h)
袋:不要
小判形(引出式) 約69×97mm。
小判形は、火口のつけ方によって2種類があります。
こちらのモデルは、戦前スライド式モデルと同様、火口をつけるところに切り欠きがあります。換えパーツ等も、全く同じでなので、戦前スライド式モデルのページも参照してください。
現行火口を使うと、若干高温になる可能性があります。その場合、アルミテープで穴をふさいで温度を調節します。
こはる火口、
3R用カップ(2杯/24h)、
3R袋
小判形(ハメ込式) 約69×97mm。
小判形は、火口のつけ方によって2種類があります。
こちらのモデルは、火口をつけるところに切り欠きはなく、現行PEACOCK火口がそのまま着きます。
使用方法、換えパーツは、赤函等のスタンダードモデルと同じなので、そちらのページも参照してください。
現行PEACOCK火口を使うと、若干高温になる可能性があります。その場合、アルミテープで穴をふさいで温度を調節します。
PEACOCK火口、
3R用カップ(2杯/24h)、
3R袋
Zippo HANDY WARMER 2002年モデル 60×91mm。タンクにZippoロゴがあります。2003年以降モデルとは形はよく似ていますが大きさや換えパーツが違います。
大阪のマルカイコーポレーションの製品です。
Zippo2002用バーナー(BM換火口も使用可)、
BM用カップ(1杯/18h)、
袋の供給はなし。BM袋かZippo2004用袋で代用
Zippo HANDY WARMER 2003/2004/2005/
2006年モデル
68×101mm。2002年モデルとは形はよく似ていますが大きさ、換えパーツが違います。
大阪のマルカイコーポレーションの製品です。
毎年わずかずつモデルチェンジしていますが、使用方法、換えパーツは同じです。
Zippo2005用バーナー(PEACOCK火口も使用可)、
3R用カップ(2杯/24h)、
Zippo2004用袋(3R袋も使用可)
Zippo Hand Warmer
USA. 2010年モデル
2009年モデルまでのZippo Handy Warmer,Zippo Hand warmerに非常によく似ていますが別物です。
アメリカ合衆国ペンシルバニア州のZippo Manufacturing Companyの製品です。
火口(バーナー)の形状が異なり、2009年までのモデルのものとは基本的に互換性はないものと思ったようがよさそうです(かなり無理すればつけられないことはありません)
形状は同じなので、袋などは共通して使えます。
ただし、タンクのクチの部分の形状が異なり、従来品用のカップは使用できない場合があります。
専用カップ(容量は2009年までのものとほぼ同じ)1杯で12時間保温モデルです。
専用バーナー(火口)、専用カップ、
専用カップ(1杯/12h)、
Zippo2004用袋(3R用、PEACOCK用袋)も使用可
マルカイHANDY WARMER mini 66×78mm。
丸っぽく、本体に「j」の刻印があります。
大阪のマルカイコーポレーションの製品です。
専用火口。PEACOCK火口と形状互換
3R用カップが使用可能(1杯/24h)、
袋は専用袋(単体供給なし)
コールマンポータブルイージーウォーマー 170-6793 直径82mm。ほぼ円形で、フタに「Coleman」の刻印があります。本体にも「Coleman」の印字がありますが、中古機だと印字はかすれている可能性があります。
コールマンジャパンの製品で、ハクキンカイロとは直接は関係ありません。
専用火口。
専用カップ(20ml) (1杯/18〜24h)
袋は専用袋
ナショナルカイロ/
ナショナル黄金カイロ
このように完全に円形で、フタに「National」のロゴの刻印があるのはナショナルカイロです。機種の説明などはナショナルカイロのページを参照してください。
大阪の松下電器産業の製品で、ハクキンカイロとは直接は関係ありません。

上記の中になかったら次をごらんください。大変に似た機種ばかりなので間違えないでください。これら3機種は、とてもよく似ていますが、換えパーツが全部違います。

写真 機種名 説明 火口
BM 60×91mm。ライターがついています。フタのロゴは「Hakukin」(Hのみ大文字)です。

もし黄色い袋がついていたら、それはたぶんポケット暖初期モデルです。
BM換火口、
BM用カップ(1杯/18h)、
BM袋
スポーツ用S 60×91mm。ライターはありません。フタのロゴは「ハクキン」です。
元々、高温になるよう設計されたモデルで、実際、かなり熱くなります。主に手でにぎって使います。やけどしやすいモデルなので、使用には注意が必要です。
PEACOCK火口、
3R用カップ(3杯/24h)、
3R袋
PEACOCK #D(Deluxe) 60×91mm。ライターはありません。フタのロゴは「PEACOCK」「Deluxe」と2行に渡って刻まれています。フタの片面に大きな穴(タバコの点火用)があります。フタの反対側は上記のBMやスポーツ用Sとほぼ同じ形です。
火口刻印は「PEACOCK/MADE IN JAPAN」と2行になっています。
元々、高温になるよう設計されたモデルで、実際、かなり熱くなります。主に手でにぎって使います。やけどしやすいモデルなので、使用には注意が必要です。

※海外向けOEM製品の中には、PEACOCK等の刻印がなくなっていたり、それぞれの販売会社の名に差し変わっているものがあります。
#G火口、
3R用カップ(3杯/24h)、
3R袋

ここまで読んで、自身の機種が出てこなかった方はディープな鑑定編その2へ。


トップページに戻る