Haieの日日コラム



2004年12月15日 (水) 
 ポッカリと円い穴


 暮れの押し迫るなか、ピザ屋の配達人までがサンタの衣装を着込むなどせわしなくなってきました。
 ご家庭ではケーキを作ったり、子供たちにクッキーを焼いてあげたり…
 そう、サメにもクッキーを作る真似をするサメがいます。
 その名もダルマザメ。

 ダルマザメは体長50センチほどの割と小さなサメで、葉巻のような体系と色をしています。
 彼がクッキーを作る原料は主に肉。そして作り方はまず、吸盤状になったダルマザメの口をイルカやマグロなどの大型海洋生物のからだに押し付けます。  そして、ピッタリと吸い付いたら下顎のギザギザになっている歯を皮膚に食い込ませ、そのままからだを一回転させます。
 するとどうでしょう、サメはその皮膚をまるでクッキーで型を取ったように円くかじり取ってしまうのです。
 そしてそのまま飲み込みます。以上がダルマザメの捕食の様子です。

 マグロ漁船などには彼の食み痕が残されたマグロがかかり、商品価値を下げてしまうので非常に忌み嫌われます。
 クジラやイルカも同様で、直径10センチほどえぐれてしまうのです。
 また、ゴム被膜のある海底ケーブルにもこの噛み痕が発見されたり、被害は顕著です。

 海水浴にいってこんなサメに出会ったら最悪だな、とお思いの方、ご安心を。
 彼らの生息域は主に深海。腹部を緑色の発光器で光らせ、漂っています。  夜になると表層域に上がってくるのではないかといわれており、そこで捕食行動を起こすようです。

 南洋の島にはイルカにこの食み痕があることを、神への供物として捧げたと見られ、漁師の間で伝説として語り継がれたと言います。
 英名、クッキーカッターシャーク。和名とはかけ離れたあか抜けた名前です。ただ、その恐ろしさを如実に伝える名でもあります。
 和名の由来は何でしょう? 達磨大師のようなクリッとした目? ダルマという命名の真相は不明です。ある意味、ヨゴレ、ハビレ、ニタリ、ハチワレ、フジクジラのような珍名さんと肩を並べます(以上はサメのれっきとした名前です)。

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