The end of company ジエン社 春のワークショップ・オーディション2009

「何一つ面白くなくなってみる」

〜あるいは“面白い”から逃れるために〜

日時:2009613日(土),20日(土)21日(日)

18時より開始

場所:早稲田大学学生会館にて

概要

0910月にひかえるジエン社第4回公演『コンプレックスドラゴンズ』に向けて「私たちはこのような考えで演劇をしている」ということを示すために、演劇訓練を兼ねた体験型研究発表会をやろうと思っています。また、男女ともにキャスティングが決まっていないので、出演者も募ろうという話です。

内容

少なくともあと一年くらいは演劇活動に携わる気のある、どちらかといえば自己満足系の小劇場俳優のための稽古会です。演劇におけるテクニックや基本的スキルなどは一切学べませんし、即効性のある訓練ではありません。

特に今回は、“面白くない”演劇について考えてみたいのです。というのも、私はこれまで3回の公演をやってきましたが、公演を見たお客さんからは「面白くない」「面白くない」と、思われ続けています。もちろん実際にはそんなことはありませんが、しかし私の枕元では、小さくて白いにょろにょろたちが毎晩現れて私の耳元で「お前は面白くない」「演劇をやめろ」「働け」などと言っています。昼間は人の目が気になって外に出れませんし、やむなく夜に外に出ると、枯れ木や地蔵や空中に浮かんでいる赤い玉たちが私をにらんで「あ、面白くない演劇を作る山本(私の本名)だ」と指をさしてきます。本当です。私は病院に行ったほうがいいのでしょうか。左手の痺れが止まらないのです。

こんな生きにくい社会を生きるために、私は自衛しなければならない。もっと言えば、人が(私が)「面白くない」と思っていることとは何かについて、考え、弱点や対処法を学び、間隙を突いて逃げたり、隠れたり、あるいは、無批判に流れてはそのまま放置され続けている「面白い」に対して戦ったりする方法を、考えなけば、表現に関わることはできないのではないか、と思うのです。そしてそれを考えるのに絶妙なポジションにいるのが、3回も公演をやっても今ひとつ「面白くない」と思われたりする今のジエン社ではないかとも考えています。

 

具体的なワークショップの内容は、「今まで見た面白くなかった演劇や絶対にやりたくない演劇を考えてアイデアを出し合い、悪口を言い、せっかくだからその場面を演じてみたり、そういう演劇をやっちゃう奴らの集う稽古場の雰囲気を考えたり、そういう演劇をする奴はプライベートではどういう奴なのか考えながら実際に演じてみる」、「誰が見ても面白くない演技を考える」「つまらない“演技”とつまらない“普段の動き”を動き分けてみる」などを予定しています

 

参加方法

事前に連絡(下記アドレス。各回ともに前日の24時まで)をした後、てきとうな服装を用意して、時間になったらメールで指定した場所付近でうろうろしてください。(別に動きやすくない格好でもいいですが、椅子とかないので稽古場の汚い床に体育座りとかしても平気な格好がいいです。)途中早退、遅刻なども可。ただし事前にご連絡ください。件名に「ワークショップ参加希望」と書き、氏名、性別、年齢、参加日時(複数回可能)所属劇団(あれば)、公演参加の意志の有無、緊急時の連絡先(ケータイ番号が望ましい)を送ってください。返信をもって受付完了とします。また、参加費などは無料です。

(内容は参加者の数によって変更になる場合があります。公演に参加の意志がなくてもかまいませんので、どうぞお気楽に参加ください。また、3日ともにやる内容は大体同じですので、1日参加のみで通常なら十分です。もちろん、全日程参加も大歓迎です。)

連絡先は jiensya@hotmail.co.jp

The end of company ジエン社とは? 

かつて“早大最後のパフォーマー”を自称していた作者本介が、2002年に早稲田の路上で旗揚げされた総合表現ユニット「自作自演団ハッキネン」を、演劇活動により特化する形で0710月に改称し、新たに作られた演劇ユニット。社員は現在、社長で脚本演出担当の作者本介のみ。

すでに敷かれている「現在」をリアルなものと思い込ませようとする圧倒的な面倒くささに対して、演劇が持たざるを得ない虚構性と、それを無理してリアルに見せたり、かといって楽しいものに見せようとする努力をほとんど放棄したやる気のなさで立ち向かおうとがんばっている。

今のところ世間的な評価は芳しくなく、90年代からしつこく続く静かな口語演劇をやる劇団の泡沫的亜流として認識されているようだ。よく聞く評価としては「眠い」「声が小さい」「キャラクターが愛せない」等。なお王子小劇場には「会話ができていない」という理由で088月に上演申し込みを断られた。