くるったおとこは、しにました。
くるったおとこは、くびを、つりました。
あいするひととおなじく、くびをつりました。
のこされたひだりては、ぽつんと、
くさるのを、まつのです。
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腐って土となっても、思いは残りましょう。
お話が終わって、始まったのです。
*
夜色キノコの後のお話、「舐める」の後のお話、
月街丘の前のお話。



きらきら。



棺桶の貴女を埋める花は
貴女の瞳色。
貴女の死を泣けない僕を
冷たく見つめられたような錯覚を起す。
ああごめんなさいごめんなさい
ほんとうはあいしてなんていなかったのです。
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その日から彼女は僕の夢に姿を現すようになった。
僕が夢の中で眠るまで不気味なお話を囁くのだった。
僕はその不気味なお話が
本当になるのではないかという恐怖に駆られた。
ああごめんなさいごめんなさい
ぼくからあのひとをとりあげないでください。



踊りましょう踊りましょう
崩れても



花の種々
花の怨霊
花囚われの病人
花持ちの男
花憎みの医者
夜色きのこ
首吊りの男
狂人気取りと首
盲目の画家
愛された手
濁った双子



薄闇の夢。
香りたつ仄暗い匂い。
咲き崩れる身体。
落ち残るのは花。

泣かないで泣かないで
君に似合う花をあげよう。
青い花をあげよう。
僕の瞳色の花をあげよう。



闇より薄い私の影が
ぐるり足を絡めとる



言わないよ言えないよ
お腹の中であの子が吐くのよ
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お嬢さんお嬢さん
言えないの?言わないの?
ああこんなにも腹に溜め込んじまって
仕方ない私が変わりに吐いてしまいましょう。
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私じゃないわあの子があの子が
ゲロリ吐くの。



ぎこしぃ