Allegro from "Water Music"

 

「水上の音楽」 より 2曲  (ヘンデル作曲)

第1曲 アレグロ

Allegro from "Water Music"   (Händel)

(管弦楽、2'42"、MP3 : 2.5MB)
(写真は ロンドン : テームズ川 ウォータールー橋より 遠く国会議事堂を望む)

 
第6曲 アレグロ・デチーソ  Allegro Deciso
 
  いかにも "国王の舟遊びのための華やかな音楽" といった、喜ばしく祝賀気分に溢れた "18世紀、栄光の大英帝国" を偲ばせる曲だと思います。...国王 ジョージ1世の不興を買っていた ヘンデルがこの曲で元の地位と元の倍の俸給を取り戻したという有名な、ただし近年 真偽が疑われている逸話がありますが、このような曲で 讃えられた、あるいは 装飾された国王が喜ばない分けはないと納得させられるものがあります。
 
  この演奏は ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル (1685-1759) 作曲の 原典版を ハミルトン・ハーティが現代の オーケストラ向けに選曲・編曲したもので、現在 「水上の音楽」 といえば この編曲の方が演奏される機会が多くなっています。
 
  原典では 第3曲目にあるこの アレグロ は、ハーティ版では 第1曲目に位置づけられていますが、冒頭の ホルンの和音が ファンファーレの合図となって船団が進むという印象からして 第1曲目に相応しい曲と言えると思います。
 
  曲は ヘ長調、4分の3拍子。 ホルンと弦の掛け合いに始まり、さらに管と弦とが掛け合いながら進みますが、水平で シンプルな音型などから 船団が水上を進んで来る様が浮かびます。 そして ハーティ版の 終曲 (第6曲目) である アレグロ・デチーソ とともに 祝典的で華麗、かつ堂々とした雰囲気を作り出していると思います。
 
  なお私は この ハーティー版の演奏では ベイヌム指揮:ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団の 、そして古楽器による原典版の演奏では ヴェンツィンガー指揮:バーゼル・スコラ・カントールムによる演奏の レコードを持っていますが、いずれも (今でも CDで売られていれば) お奨めに値する見事な演奏だと思います。