Una Furtiva Lagrima

from "L' Elisir d' Amore"

フィレンツェ
 

歌劇 「愛の妙薬」より 「人知れぬ涙」 (ドニゼッティ作曲)

"Una Furtiva Lagrima" from "L' Elisir d' Amore"  (Donizetti)

(マンドリン・アンサンブル、4'09”、MP3 : 3.8MB)
(写真は イタリア・フィレンツェ: ドゥオモから見た 旧市街と山)

  歌劇 「愛の妙薬」 は、他愛もない、おとぎ話のような喜劇と言ってしまえばそれまでですが、いえいえどうして、"この世には確実に "愛の妙薬" があるけれど、それは "モテる妙薬"で、本当の妙薬はそんなものではない" と思わされる歌劇で、その要となっている、名曲の誉れ高いこの歌が将にその "本当の妙薬" となっているというものです。
 
  この歌劇の物語は、村の娘; アディーナとの結婚を願う青年; ネモリーノは、村々を回ってやってきた いかさま師から ニセ薬の "愛の妙薬" を買い、それを飲んだら、驚いたことに たちどころに女性達に モテモテとなり、遂に アディーナとの結婚を勝ち取ります。 ...が、その "モテモテ" は、実は本人も アディーナも知らないうちに莫大な遺産が彼にころがりこんでいて 村中の評判になっていたためで、アディーナの心が彼に傾いたのは、彼が彼女のために、軍隊に入隊してまでして金を得て、妙薬を買ったことにほだされてのことで...、つまり、モテモテの妙薬は "カネ" であり、本当の愛の妙薬は、実は妙薬とはいえない "真心" でした、という オハナシです。
 
  8分の6拍子で、この編曲は イ短調。 最後に大きく盛り上がった所から イ長調に変わります。 全体に "愛ゆえに寂しさ、切なさ、喜びなどがこみ上げてくる" とでもいった曲で、マンドリン演奏にはぴったり合う曲と言ってよく、我々学生時代にも 「カヴァレリア・ルスチカーナ」 間奏曲「椿姫」 前奏曲 などとともに度々演奏会で奏いた曲です。

  < 歌詞邦訳 >
 
  人知れぬ涙があの人の目に涙が浮かんでた。 僕の周りではしゃいでいる他の娘たちを羨んでいるようだった。 僕はこれ以上望むことなどあるだろうか。 あの人は僕を愛しているんだ。
  たった一時でもあの人の美しい心が高鳴るのを聞けた。 あの人の溜息がほんのわずかの間でも混ざり合った。 これでもう死んでもいい。 ああ、神様もう死んでも構いません。 これ以上何も望みません。 愛のために死ねます。 愛のために...。