西日本ツーリング日記のページです。28日分あります。7日目からは写真も用いた写真日記となっております。尚、写真は[Photo Gallery]と同じ写真を使っています。
[1] 10月12日(水) <神奈川県川崎市〜岐阜県高山市>

朝早く出発する理由もなく、荷作りも荷積みも昨日までにしてなかったので、午前中は準備に追われていた。過積載ぎみに荷物をバイクに積んだ。冬用ツーリングジャケットも積んでいるので、北海道の時よりも見た目は荷物が多い。それを見て「北海道ツーリング以来の長旅が、始まるんだなぁ」と感じた。今年の夏が充実しまくっていたので、今は特にモチベーションは高くない。モチベーションが高い時というのは欲求不満やストレスがあるとき。そういう意味で「旅の始まり」の感覚があまりない。11:30出発。


すり抜けしようと思えば出来るのかもしれないが、100kg近い荷物を積載しての、不安定な状態ですり抜けはしたくなかったので、車と同じように道を走っていた。後ろに来るほとんどの車両は車間距離をかなり取っている。
みなさん、アイアム・ガッツマン。夜露死苦。


自宅から府中街道・都道20号線で中央道の国立府中(東京都)インターまで行った。首都圏を抜けるまでは中央道を使う。私は自称「下道ライダー」ですが、国道20号線(甲州街道)は厳しい。特に高尾や相模湖あたりのワインディング箇所で渋滞する可能性がある。そんなすり抜けも徐行もやりずらい場所は通りたくない。まして、これだけの荷物を積んでいる。立ちゴケの確率100%だ。だから国立府中から中央道で甲府(山梨県)あたりまで行く。


中央道に入ってからはマイペースに走っていた。基本的には120km/hで走って、疲れたら100km/hまで落として、刺激がほしくなったらアクセルを開けて150km/hで走って、といった感じ。高速道路はほとんど走った事がないのだが、基本的には道も景色もたいくつなので、そのときの気分に合わせて適当なペースで走っている。1時間ほど走って、勝沼(山梨県)インターで下りた。高速料金は2000円。今日はできるだけ距離を稼ぎたかったので、このまま長野まで中央道で行こうか悩んだが、それでは旅らしくないし、無駄に金を浪費したくないので勝沼で下りた。


勝沼インターから国道20号線で長野方面へ。コーヒータイムを取る為、インターを下りてすぐにコンビニによった。レジで私を見たご老人が「うぉぉぉ!!」と驚愕の声を上げた。たぶん、私をターミネーター(平たく言えば「大男」)と勘違いしたのでは??タッパは183cmあるし、ツーリングジャケットは肩・肘・背中にパットが入っている。分かりやすく言うと、サイヤ人の戦闘服に近い(ドラゴンボール参照)。ご老人よ、アイアム・ガッツマン。4649!


勝沼から国道20号線でひたすら長野方面に向かった。途中で、今日の寝床について考えたが、長野県で通り道に近い無料キャンプ場が無いようだったので、松本(長野県)まで行った。


松本に着いたのが18:00過ぎ。松本に「オートリゾート・グリーンウッド」というキャンプ場があるので、県道25号線でその場所を目指したが、結局見つからなかった。18:00で空は暗くなっており、夏のツーリングとの違いを感じた。さらに市街地といえ、山だらけの長野県とあって松本市は標高が高く寒い。初日から寒さと格闘するハメになるとは・・・


とりあえず松本市街まで行って、レッドバロン松本店に寄った。キャンプ場・野宿場所を情報収集した。「空港(信州まつもと空港)の空き地で寝れますよ。」などの意見をもらったが、その場所やスーパーを探す時間が勿体無いから、上高地周辺を越えて岐阜県に行く事にした。レッドバロンの店員は「この時期なら夜でも氷点下にはならないので道路凍結の心配はないのですが、私ならバイクで行かないですね。」と言っていた。上高地周辺は標高1800Mあるので、その意見も頷ける。まして日没後の真っ暗な場所なんだから。だが、春夏秋冬ライダーとしてはそんな事は関係ない。冬用ジャケットにレインコートを着て、それでも寒ければ新聞紙を体に巻く。上高地越えが不可能ではないはずだ。


気合を入れてツーリングジャケットの上からレインコートを着たのは良かったが、世間は帰宅時間なので松本市街は混雑していた。汗だくになってしまった。国道20号線から国道158号線に入って、そのまま上高地方面へ。国道158号線は対向車もあったので
「結構交通量が多いんじゃないの?意外と寒くなかったりして」
と安易に考えていた。しかし、進むにつれ交通量が少なくなり、寒くなってきた。


松本から国道158号線で約1時間が経過した時には、寒さで苦しんでいた。たまにあるトンネルは嬉しかった。トンネルの中は暖かい。しかし、出ると寒い。「春夏秋冬ライダーとしてこの程度では負けん!!」と気合を入れるが、寒いものは寒い。交通量は非常に少なくなっており、車はみんなかっ飛ばしている。だから、私はダンプカーやバス以外の車が来たら抜かさせていた。国道158号線は上高地周辺を通る山道なので外灯はほとんどない。だからハイビームを使う必要がある。しかし、私はハイビームを使いたくないので、前にダンプカーやバスがいると「お前が先導しろ」と言わんばかりに後ろにつく。彼らを見つけたときは嬉しくてしょうがない。彼らが先導してくれればハイビームを出す必要も無いので運転がかなり楽になる。


しかし、それが裏目に出てしまった。
「上高地入口ゲート」を通過して間もなく道が2つに分かれた。看板を見る限り、どちらも高山(岐阜県)に行ける。だから観光バスの後ろをついて行った。その後、長いトンネルに突入した。非常電話や「最高速度60km」の標識が出ている。「まさか?有料道路?やっちまったか?」と思いながら走行した。快適な長いトンネルを抜ける直前に「料金所あと1km」の看板が視界に入った。や・ら・れ・た。無駄な出費がぁぁ。


どうやら、この道路は「安房峠道路」という有料道路らしい。料金は600円。近くに「平湯キャンプ場」があった。私は今夏、福島県の裏磐梯のキャンプ場で働いたが、この「平湯キャンプ場」も勤務地候補の一つだった。もちろん、今日はこの寒い中でテントを張る気にはなれないので通過。とりあえず岐阜県に入っており、峠越えはしているので、温暖な場所に向かうべく国道158号線を西に進んだ。それにしても、めちゃくちゃ寒い。真冬の九十九里浜(千葉県)と同じくらい寒い。


21:00過ぎに、高山市の集落が見えてきた。国道158号線沿いのバス停は、どれも北海道のバス停のように建物になっており、寒さ・雨は防げそうだ。高山市街に出て、野宿場所を探したが、該当する公園などは見つからなかった。閑静な「飛騨の小京都」と呼ばれる町並みに過積載のライダーはかなり違和感がある。結局、コンビニでパンを買ってきて、市街地からちょっと外れた国道158号線沿いのバス停で寝る事にした。


本日の走行距離:335km・・・初日から夜10時まで走るハメになるとは思わなかった。