発売日:1992年8月28日   発売元:バンプレスト   ジャンル:ACT
値段;8800円   おすすめ度:2(セーブ機能がなくかなり長いゲーム)
 マジンガーZとデビルマンは、ある日あばしり一家の棟梁亜馬尻駄ェ門(あばしり だえもん)に呼び出された。
世界に、何かとてつもない異変が起きようとしていることを、駄ェ門はつぶさに感じ取っていたのだ。
そこで、デビルマンとマジンガーZの2人に今世界中で起こっている事態を解決させるため、わざわざ自分のところに呼び寄せたのだ。
 「デビルマン!マジンガーZ!2人ともよーく聞くのじゃ!今日はお前達に、重要な話がある!!
今この世界は、大変な状態になろうとしている。それは、世界中から『笑い』というものが消えようとしておるらしいのじゃ。
もし笑うことが出来なくなれば、人々の暮らしは今よりもつらく苦しい日々が続くばかり…。
そして笑えなくなった人々は、怒ることだけしか表現できずに最後には争うことだけの存在になってしまうのじゃ!
 この状態の原因は、おそらく笑いの元である『ギャ〜グ』に何か異変が起きたに違いあるまい!
早速だが、お前達にはどこかにある『ギャ〜グ』を探し出し、異変の原因を突き止めてもらいたいのじゃ。
ワシの娘の菊の助も、お前達をサポートしてくれるからもし何かあったら、色々と聞いたほうがいいじゃろう。」
 ここで姿を現したのが駄ェ門の長女菊の助、男のような名前ながらもあばしり一家の紅一点、しかも中学生ながらも腕っ節が強い美少女である。
「がんばってな!オレも後から追いかけるから先に行ってくれ!後は、オレのダチが君達を助けてくれるから!!」
駄ェ門は、ギャ〜グのありかが聖笑大社(せいしょうたいしゃ)にあることを突き止めることが出来た。
 だが、肝心の聖笑大社の場所がどこにあるのかは駄ェ門といえども、皆目見当もつかなかった。
とにかく駄ェ門は、デビルマンとマジンガーZにギャ〜グがあるであろう聖笑大社を、自分達の力で探し出すよう命じたのである。
この世界を救うことができれば、君達は『ヒーロー』になることが出来るのだからがんばれという、励ましの言葉をかけながら…。
 「最初のワールドに着いたら、まず美樹を探しな!!色々と、教えてくれるはずだぜ!!がんばれよな!!」
こうして、デビルマンとマジンガーZの2人はあばしり一家の駄ェ門と菊の助の励ましを得ながら、美樹が待つハレンチ学園ワールドに向かった。
果たして2人は、無事ギャ〜グがあるであろう聖笑大社にたどり着くことが出来るのだろうか。
そして、2人が出くわすギャ〜グの異変と、それによる真実と後に待ち受けている冒険とはいったい何か…?
それが わたしの
もんばんとしての しめいだからっっ!!

CBキャラウォーズ 失われたギャ〜グ

永井漫画作品のクロスオーバーゲーム

 バンプレストお得意のクロスオーバー作品の1つで、今作では漫画家永井豪氏のそれも原作漫画版やアニメ版のクロスオーバー作品となっている。
これより少し前、OVA『デビルマン』製作の息抜きとして製作監督が永井作品のキャラの2頭身を描いて、それを見た永井氏の目に留まったのがこのゲームのキャラ登場の始まり。
俗に言う『CBキャラ』で、『CB』は間違いなく『チビ』を意味しているのだが(読み方では『シービー』)、同時期ブームになったSDキャラとの関連性は不明であるものの、デフォルメという概念はSDガンダム登場より前に存在しているので、これはダイナミックプロオリジナルの設定だろう。
そもそも、SD登場前はそういう単語はなかったし、その当時に出ていた単語はは2等身やチョロQ(『チョロQダグラム』)などぐらいだから。
 とにかく、OVAデビルマン製作の翌年の1991年、CBキャラによるOVAが登場し玩具のみの販売の予定だったCBキャラは、その活躍場所の範囲を広げた。
さらに同年4月、バンプレストの初代スパロボでガンダムシリーズと共にマジンガー、ゲッター両シリーズが参戦、回を重ねることに人気を高め2008年現在バンプレの主力作品になっていて、ファンの間からはガンダム同様御三家の地位に座っている(現在はそれが揺らいでいるが)。
息抜きで描いたキャラ達が、結果的に大人気となったのは異例と同時に偉業でもある。
 CBキャラウォーズは、同じCBキャラが登場している作品では初のアクションゲーム。
それも、他の版権作品と競演しているのに対して、今作は永井作品のみのクロスオーバーとなっていて、それもメジャーの作品もあればマイナーの作品もある。
そのあたりは、バンプレの思い切りのよさがあるしOVAの人気も高かったのだろうし、今までCBキャラが登場していたゲームでのCBキャラの人気も上がったためなのだろう。
 登場作品こそOVA版に近いものの、マジンガーZやグレートマジンガーといった口のないロボットに口があったり表情があったりと、CBキャラなりに擬人化されているキャラもいるが、これは当時のSDガンダムのMSの擬人化風に影響されているのかもしれない。
あしゅら男爵やDr.ヘルといった重要人物については、ザコそれも複数登場してくるのでそのあたりは原作を知っている人にとって、かなり違和感がつくものだろう。
アクションゆえに仕方がないだろうが、親玉であるべき人物がザコとしてわらわら出てくるというのは、ある意味シュールでもある。
 一方で、バンプレオリジナルの要素も存在していて、最初のステージの中ボスであるメカヒゲゴジラはまさにバンプレオリジナル、いやアレンジといえる。
第2次スパロボでは、ギルギルガンのアレンジパワーアップ版であるメカギルギルガンが登場、シリーズでもたびたび登場しプレイヤーを苦しめている。
このゲームでも、バンプレによるアレンジのキャラを登場させているが、メカヒゲゴジラの場合はメカギルギルガンの要素(機械改造)に加えて、名前の『ゴジラ』にあるようにメカゴジラのオマージュも付け加えられていると思われる。
そのせいか、最初の中ボスなのにサイズが大きいのはともかく、首や腕を伸ばして攻撃しているのでリーチが長い分手ごわい(こちらはリーチが短い)。
 ところで、1Pにデビルマンに2PにマジンガーZという役割だが、1PがデビルマンそれもTVアニメ版ではなく漫画版に近いOVA版なのは、主役の中で新しい存在ということなのだろうか。
2人同時プレイということで、どちらも能力や性能に全く差がないわけだが、プレイヤーの中にはマジンガーZを使いたい人もいただろう。
裏技でもいいから、キャラチェンジぐらい設定してもらいたかった。

 ゲーム本編に話を移すが、今作はアクションながらも奥行きのあるものとないものの2つに分けられ、そのエリアのいくつかを行き来しながらザコはもとより中ボスや大ボスと戦って、大ボス戦後に出る扉から次のステージに進むことになる。
その間、プレイヤーは主にステージの最初にある商店街でアイテムを購入するわけで、その内訳も体力回復や攻撃力の増加など、RPGの要素も多く含まれている。
それより前には、『ダウンタウン熱血物語』のように自らのステータスの強化ができるゲームもあり、RPGの要素が普通のアクションまでにも浸透してきたことを意味している。
道中においても、落ちている武器を拾って攻撃するという、熱血物語に極めて近い内容になっている(2つともベルトアクションではない)。
 だが、敵を倒しても全く金がもらえないこのゲームでは、普通だとアイテムを買うことが出来ないため、一見するとこのシステムが蛇足という感じがする。
ではどうするかというと、プレイヤーが引き連れている子分を使って子分が持っている金で、アイテムを購入させるのだ。
これを、このゲームでは『ガキ大将システム』と呼ばれ、先の使いパシリの他に敵の攻撃の身代わりや、金が少なくなったときのバイトもこのシステムとなっている。
 まさに、弱いものいじめのような者を味わえるという(別の形で)微妙なものだが、子分を酷使すると表情が悪い方向に変化していって、最終的に逃亡してしまうということになる。
その場合、新たに加える子分も含めて特定の場所にいる鉄仮面を倒して、鉄仮面をかぶっている子分を加えなければならない(最大3人まで)。
子分を酷使させるのは何かと酷だが、子分を手下にする機会がかなり多いことを考えると、所持金を計算すれば別に酷使しても大丈夫ではある。
いわば代わりがいることを示していて、機嫌が悪くなっても食べ物で回復できるのだから、仕える子分を主にやっていけば何とかなるだろう。
 子分の種類は4種類で、平均的な子分もいれば身代わりに仕える子分もいる。
かなり使える子分は、バイトでもっとも金を稼ぎやすいタイプだろうか。
実質プレイヤーでゲームを進めるのだから、自らをアイテムで強化するには金がかかる上に機嫌もその金でまかなえればいいだけで、何かと使える子分といえる。

 かなり斬新なシステムとは裏腹に、ゲームそのものの出来は決して良いとはいえない。
そのシステムが、バッテリーバックアップはおろかパスワードすらないために、長い時間をかけて自らを強くすることがやりづらいからだ。
子分にバイトさせる時間は短いものの、塵も積もれば何とやらということで合計時間がいつの間にか長くなっていたりするために、せめてパスワードを導入していれば一般的に低いこのゲームの評価もかなり変わっていたと思う。
ガキ大将システムがなければ、このゲーム自体のプレイ時間は短いのだから。
 もう1つは、LRで出せる壁のぼりの能力だが、これも斬新である一方で上っている途中でボタンを離したり敵に触れると落ちてしまう。
このシステムは、ゲームクリアに必須の要素であるものの、ようやく上りきりつつあるところでそこに待ち構えている敵に触れて、せっかくの苦労が水の泡になってしまった人もいるだろう。
それが何度も続くと、いくら穏やかな心を持つ人でもどこまで穏やかでいられるかわからない。
何せ、落ちてもう一度壁のぼりをしたら自分を落とした因縁のザコに、再びめぐり合った挙句いきなり落とされるパターンが発生しやすいのだから。
 それだけならまだしも、ステージ3の終盤ではそれをフルに使うことになるのだ。
飛行要塞グールを追いかけるために、次々と発射されるミサイルに乗るわけだがそのやり口も、普通に飛び乗るのではなくミサイルを壁のぼりしながら追いかけていくのだ。
まさに、ギャグアクションここに極まれりといった感じだがこれがかなり難しく、画面下に触れるとミスだし壁上りジャンプで画面上部の外に出てしまってもミスとなる。
 しかも、ミスしてしまったらミサイルが発射される最初のところからやり直さなければならず、たとえあと少しというところでミスをしても問答無用で最初からやり直さなければならない。
ある意味、中盤ながらもこのゲーム最大の山場といっていいだろう。
このあたりも、今作の評価を悪くしているといってよく、ミスしても他のアクションゲーム同様に途中から始められる設定を導入すればよかっただろう(そういう展開は2回ほどある)。
 結果的に、導入してもなんともならないところまでなくしたために、斬新な要素はあれど評価が低くなってしまったのはかなり残念というほかない。
せめて、容量をパスワードや途中のリトライに向けるべきではなかったか。
もし、このゲームをプレイする人がいるとすれば、永井ファンか暇な人ぐらいなものだろうか。

本日のまとめ

 このゲームはファミマガで知っていて、まだ中学生それも永井作品のほとんどを知らなかった私だったが、このゲームの特集を見てSFC持っていたら絶対購入したいと思っていた。
前年、初代スパロボで永井氏の著名作品の1つであるマジンガーシリーズとゲッターシリーズが参戦していて、このゲームに大いに夢中になったことからCBキャラウォーズをプレイしてみたいという気持ちがさらに膨らんでいた。
しかし、このゲーム発売から約4ヵ月後にSFCを購入してもこれより面白いゲームがかなりあった上に、この後マジンガーやゲッターが出演するスパロボシリーズにどっぷりはまっていったため、いつしかプレイする意欲も失っていって初めてプレイしたのもつい最近だった。
 とりあえず、ゲームのネタにということで最初にこのゲームの情報をネットで調べてからプレイに取り掛かるつもりだったのだが、攻略サイトはなかったしそれを紹介しているページも少なかった。
その評価も低いものが多く、正直このゲームをプレイスべきかどうか少し悩んだが、やっぱり将来的に多くのゲームをレビューするのだから、他の意見だけでプレイをやめるのは逃げている感じでいやだった。
とにかく、攻略サイトなしでステージ2の途中まではクリアできたし、子分を使わずともそこまで進むことが出来たのはよかった。
 ところが、箱と説明書を買わずカセットのみ購入したために、穴に落ちてそこから壁のぼりで脱出するところを、説明書がなかっためにどうやってやるのかわからず時間を無駄にしてしまった。
幸い、ニコニコ動画で実況プレイを見て自分なりにボタン操作したことで、壁のぼりを習得できこれを応用した三角飛びも覚えたことにより、そこからは適当にかつ子分も適当に使いながら、自分をパワーアップさせつつゲームを進んでいった。
そのパワーアップの過程で思い出したことがあったが、このゲームにはセーブ機能がないということだった。
つまり、せっかく育てても保存が出来ず自由に強化するのが難しいので、余計に時間の無駄になりやすいということだ。
 だが、私がかなりつらかったところは3ステージの終盤のミサイルの壁のぼりによる八艘飛びで、これで何度ミスをしたのかわからない。
本気で、このゲームをプレイするのをやめようかと思ったほど、10回以上ミスをしでかしたと思っている。
他のステージにしても、正規ルートのヒントをくれる人はほとんどいなかったために、普通のステージでもかなり苦労した。
考えたくないが、開発スタッフ達は何を考えて成長システムに必要なセーブ機能をなくしたり、途中からのリトライも採用しなかったのかわからない。
 クリアしたものの、もう2度とプレイする気はないだろう(先述したミサイルの八艘飛びは、考えるだけでいやだ)。
関係ない話だが、CBキャラということで長い作品のキャラ全員がデフォルメ化されている一方で、ショップの店員(駄菓子屋は除く)はほぼ顔だけだったが間違いなくデフォルメではなくリアルサイズで描かれた時と同様だ。
CBキャラと店員とのギャップがかなり大きいが、店員のグラフィックのかわいらしさに思わずドキッとしたのは私だけではあるまい。