PFFやバンクーバー国際映画祭で高い評価を得た、
『ある朝スウプは』『さよなら さようなら』から約一年。
社会派傾向、重くてしんどいテーマ……と言われた2作品を経て、
群青いろ黒/監督、青/脚本で送る、鮮やかな人間の痛みをフラットに描いた
新作『阿佐ヶ谷ベルボーイズ』。
これまでにも何度か死に取り残された人間を描いて来たが、
その作品のどれもが痛いほど死者と対峙し、自分を追い詰めて行く作品だった。
『阿佐ヶ谷〜』では、まだ目の前に提示された死に対して、はっきりとした感情を
抱けない人間に迫っている。死を目の前にして、死を認知するまでの間、
彼等の目には何が映るのだろう。彼等の言葉は、どんな意味を持つのだろう…。

04年 DV作品 color 45min.