ワインの産地
ワインと言えば,どの国を思い出しますか?
フランス?それともドイツ?
最近,新大陸ワインとして有名になったチリやオーストラリアも注目されていますね.
ワインの特徴は,用いられたぶどう品種だけでなく,ぶどうが栽培された土地の土壌,気候条件,風土にも大きく影響するので,産地によってもワインの大まかな特徴を知ることができます.
ですので,ぶどう種と代表的な産地と特徴を知っておくと,ワイン選びに役立つと思います.
ここでは,ワインの代表的な産地とその特徴を紹介しています.
ワイン選びの基本は,これらの特徴をある程度知った上で,色々と飲んでみて,
”自分の好みにあったお値打ちなワインを探す”
ことが大事だと思います.
とはいうものの,ぐちお君も色々と飲んでいる段階で,たまにはエチケットのデザインにひかれて選ぶこともありますが...(笑)

(知りたい国の国旗をクリックしてね.国名は分かるかな?)
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フランス(France)
ワインと言えば,まずフランスを思い出す人も多いと思います.
フランスは気候的にワイン用のぶどうの栽培に適しており,生産量や国民一人あたりの消費量は,イタリアに次いで第2位のワイン大国です(え?1位じゃないの?).
"フランスワイン=高級ワイン"というイメージがあるかも知れませんが,必ずしも高級というわけではありません.
中心は,「VIN DE TABLE」(ヴァン・ド・ターブル)という名称で格付けされているテーブルワインです.
また,フランスワインは産地によって瓶の形に特徴があります.
<フランスワインの格付け>
EU加盟国のワインは,ワイン法によって品質によって下記の4種類に分類されています(各付け上位順).
フランスワインも4種類に分類されていますが,市場に出回っている多くは@とCなので,これだけで知っておけば十分だと思います.
@「A.O.C.」
(Appellation d'Origine Controlee );
"原産地統制呼称法ワイン"とか"原産地呼称ワイン"
法律に基づいて原産地が表示できるワインで各付け最上位のもの.
AOCワインのラベルには,「Appellation ***** Controle'e」と明記されています.
※1"*****"には,"BORDEAUX"(ボルドー)や"BOURGOGNE"(ブルゴーニュ)などといった産地が入り,場合によっては村の名前も入る.
※2”産地ー>村(ボルドーの場合)ー>畑(ブルゴーニュの場合)”と,地域が狭くなるにつれ基準が厳しくなり,同じAOCワインでも格が上である.
A「VDQS」
法律に基づいて原産地が表示できるワインで各付け2位のもの.
B「VIN DE PAY」(ヴァン・ド・ペイ)
各付け上位3位のもので,いわゆる地酒.
C「V.d.T.」
(Vin de Table );
"ヴァン・ド・ターブル(テーブルワイン)"
一般に,原産地・原産国の異なるワインをブレンドして造られるワイン.
各付けとしては最下級のものであるが,一般に飲まれているワイン.
Bの「VIN DE PAY」とともに日常用のテーブルワイン(デイリーワイン)と呼ばれ,全体の80%近くを占める.
フランスワインの選び方は,自分の好みにあったよりお値打ちな「AOCワイン」を選ぶことです.
<フランスワインの主な産地>
地図はこちら
- ボルドー地方 - Bordeaux -
フランス南西部に位置するブルゴーニュと並ぶ世界的に有名なワイン産地.
ボルドーは赤ワインが有名で数ある産地の中でも質・数ともに群を抜いている.
また,ボルドーワインのことをブルゴーニュワインの彼(リュイ - lui -)に対して,彼女(エル - ell -)と呼ばれることもある.
ボルドー地方におけるワインの造り手のことを"シャトー"と呼び,造り方としては,単一品種で造るブルゴーニュとは異なり,数種類のワインをブレンドすることで素晴らしい味わいのワインを造るのが特徴.
他には,ボルドーワインの瓶は"怒り肩"であるのが特徴.
代表的産地は,Margaux(マルゴー),Medoc(メドック),Graves(グラーブ) 北部地区(以上,赤ワイン),Graves(グラーブ) 南部,Entre-deux-Mers(アントル・ドゥー・メール),Barsac(バルザック)地区(以上,白ワイン)など. 代表的なワインは,シャトー・マルゴー,シャトー・マルゴー,シャトー・ムートン(以上,赤)など.
- ブルゴーニュ地方 - Bourgogne -
量的にはボルドーに劣るものの,ボルドーと並ぶフランス中東部に位置する世界的に有名なワイン産地.
また,ブルゴーニュワインのことをボルドーワインの彼女(エル - ell -)に対して,彼(リュイ - lui -)と呼ばれることもある.
ブルゴーニュ地方においてワインの造り手のことを"ドメーヌ"と呼び,造り方としては,数種類のワインをブレンドするボルドーとは異なり,単一のぶどう品種から造るのが特徴.
ボルドーに比べて,赤ワインはやや甘めで若干アルコール度数も高いので飲みやすく,白ワインはほとんどが辛口.
他には,ブルゴーニュワインの瓶は"なで肩"であるのが特徴.
代表的産地は,辛口の白ワインで有名なChablis(シャブリ),Cote de Nuits(コート・ドゥ・ニュイ),Maconnais(マコネー),Beaujolais(ボジョレー) 地区など.
代表的ワインは,ロマネ・コンティ,シャンベルタン,日本でもお馴染みのボジョレーヌーボ(以上,赤)や,シャブリ(白)など.
- シャンパーニュ地方 - Champagne -
フランスのワイン産地では最北に位置するセーヌ河中流域に位置する地方(パリ盆地北東部).
シャンパンとは,シャンパーニュ地方で,しかも,ワイン法に規定された条件(伝統的方法で炭酸ガスを含ませた発泡性の白ないしロゼに限る)を満たしたスパーリングワインのみ名乗ることができる.
ドンペリ(ドンペリニオン)が有名.
- ロワール地方 - Loire -
フランス北西部,ロワール河流域に位置する広大な地方.
一般に,赤ワインは色が薄くてアルコール度数が低め,白ワインは酸味が豊富という特徴がある.
代表的産地とワインは,アンジューの赤・ロゼ,ナントの赤,ミュスカデの白など.
- アルザス地方 - Alsace -
フランス北東部,ドイツとの国境付近を流れるライン河西岸に位置する地方で,有名な白ワインの産地.
ドイツ国境付近にあり,歴史的に何度もドイツに編入されたこともあって,他のフランスの地方とは異なり,ドイツの影響を大きく受けている.
アルザス地方の白ワインは,リースリング,トラミネール,ゲウルツトラミネール,ピノ・ブラン,ミュスカなどを用いて造られている.
中でもリースリングを用いたワインはアルザスワインの王様と言われ,全体的に香りが高く,フルーティな味わいなのが特徴.
また,アルザスワインは720mlの細身のフリュートという緑色の瓶に詰められている.
- プロヴァンス地方 - Provence -
地中海に面したマルセイユ,ニースを有するフランス南東部の地方.
ぶどう栽培に適した地中海性の気候であるため,大変多くの種類のぶどうが栽培され,色々な味わいのワインが楽しめる.
- コート・デュ・ローヌ地方 - Cote du Rhone -
ブルゴーニュ地方の南に位置するローヌ河流域の地域.
気候やぶどうの栽培方法によって北部と南部に大きく分かれるが,どちらも太陽の日差しをいっぱい浴びる地方.
このことがぶどう(ワイン)造りに大きく影響し,自然味豊かなものが出来上がる.
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ドイツ(Germany)
”ドイツワイン=白ワイン”と思っている方が多いと思います.
事実,生産量こそフランスの約1/10ですが,白ワインが全体の85%,原産地呼称ワインが90%近くになるワイン高品質国です.
果実香いっぱいの香りと,やわらかでやや甘口の酸味が豊かなことがドイツワインの特徴です.
また,ドイツワインはフランスワインと同様に,瓶の形や色によって産地の特定ができるといった特徴もあります.
<ドイツワインの格付け>
ドイツワインの格付けも基本的には4種類に区分(原産地呼称ワイン2種,日常用ワイン2種)されますが,大きく分けて3種類とみなせます.
大部分のドイツワインは格付け上位ですが,これらのワインが割と低価格で買えます.
また,「上級にいくほど甘口になる」というのもドイツワインの特徴です.
@「QmP」
(Qualitatswein mit Pradikat );
(クヴァリテーツヴァイン・ミット・プレディカート=称号付き上級ワイン)
法律に基づいて原産地が表示できるワインで各付け最上位のもの.
特に,このクラスでは上級に行けば行くほど極甘口になります.
同一名称でも価格と品質にかなりの差があることも事実ですが,このクラスでは下記のような称号がラベル正面に明記されています.
- 「Kabinett(カビネット)」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・やや甘口のしっかりした味わい
- 「Spatlese(シュペートレーゼ)」・・・・・・・・・・・・・・・・・甘口
- 「Auslese (アウスレーゼ)」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・さらに甘口
- 「Beerenauslese (ベーレンアウスレーゼ)」・・・・・・・・・・・・極甘口
- 「Eisewein(アイスワイン)」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・極甘口
- 「Trockenbeerenauselese (トロッケンベーレンアウスレーゼ)」・・・極甘口(貴腐ぶどう)
A「QbA」
(Qualitatswein bestimmter Aubaugebiete );
(クヴァリテーツヴァイン=上級ワイン)
QmPに続く各付け上位の高品質ワイン.
フランスとは違い,ドイツの人たちが飲んでいる多くがこのクラスのワインです.
「黒猫」(=ツェラー・シュヴァルツ・カッツ)や「聖母」(=リープフラウミルヒ)のラベルで有名なワインが全て属しており,生産量も最も多い.
B「Deutscher Tafelwein」(ドイツターフェル=日常用ワイン)
100%ドイツ産のぶどうで造られた日常用ワイン.
<ドイツワインの主な産地>
地図はこちら
- モーゼル・ザール・ルーヴァ地方 - Mosel-Saar-Ruwer -
3つの地域(モーゼル,ザール,ルーヴァ)を総称して呼んでいるライン河流域の一大産地.
他よりも気候の影響を受けやすい地域で,リースリング種の栽培には最も適した地域と定評がある.
この地域の白ワインはりんごのような爽やかな香りをもち,繊細でフルーティーで,酸味の新鮮さに富んださわやかでキレのいいのが特徴.
しかし,いい条件で育ったワイン(リースリング種)は,一転してまろやかで素晴らしく繊細な芳香の高いワインとなる.
この地域の瓶(モーゼル型)は,瓶の真ん中くらいまで傾斜した細長い瓶で,緑色や青色をしている.
また,この地域の「黒猫」(=ツェラー・シュヴァルツ・カッツ)というワインが有名.
- アール地方 - Ahr -
モーゼル・ザール・ルーヴァ地方の北にある小さな地方.
この地域の赤ワインは滑らか柔らかであり,白ワインは生き生きとした酸味が特徴.
- ラインガウ地方 - Rheingau -
モーゼルと並んで銘酒を産み出す地域であり,また貴腐ワインや遅摘みワインの発祥地である.
この地域のワインは,コクがあり,香(ピーチや蜂蜜の香り)が包むように豊かなもの多く,リッチな味わいが特徴.
また,エレガント,フルーティ,力強い酸味がある.
この地域の瓶(ライン型)は,瓶の真ん中くらいまで傾斜した細長い瓶で,茶色をしている.
- ラインヘッセン地方 - Rheinhessen -,ファルツ地方 - Pfalz -
ラインガウの対岸からライン川上流にかけての地域.
気候が温暖なため,誰が飲んでも抵抗のない安定したまろやかな口当たりのワインが生まれる.
この地方で栽培されている約99%以上が白ワイン用のぶどうで,品種的にはミュラー・トゥルガウ,リースリング,シルヴァーナー種である.
この地域の「聖母(マドンナ)」(=リープフラウミルヒ)というワインが有名.
- ナーエ地方 - Nahe -
モーゼル・ザール・ルーヴァ地方とラインヘッセン地方に挟まれた地方.
この地方のワインは,滑らかでやさしい酸味,豊かな芳香性,果実の風味が特徴.
- バーデン地方 - Barden -
ドイツ南西部 フランスとの国境付近の南北に細長い地域.
この地域の白ワインはドイツワインの中では,酸味が少ない,果実香が豊かでコクがあり,一方,赤ワインは滑らかで柔らかい物から気性のはげしい物まで色々とある.
- フランケン地方 - Franken -
この地域の白ワインは,シルヴァーナー種を最高として,ミュラトルガウ種から,がっしりとした力強い辛口ワインが生まれる.
このことからこの地方のワインは,ドイツワインの中で男性的と言われる.
一方,赤ワインは薄めの色で渋味の少ない軽い甘さがあるのが特徴.
また瓶の形(ブランデーの瓶のような偏平型;正式名称はボックスボイテル;山羊の睾丸)にも特徴がある.
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イタリア(Italy)
「エノトリア」(ワインの大地)と呼ばれるワイン大国で,国民一人あたりのワイン消費量は世界一のワイン王国.
<イタリアワインの格付け>
イタリアワインの格付けも他のヨーロッパ諸国と同様,4種類に区分されています.
しかし,大まかには上位2種(=「原産地呼称ワイン」)と,下位2種(「日常用ワイン」)の2区分に分かれ,フランスと同様,日常ワインが大半を占めます.
@「D.O.C.G.」
(Denominazione di Origine Controllata e Garantita );
統制保証原産地呼称ワイン
イタリアにおける格付け最上位のワインで,そのボトルの口には品質合格を証明するシールが張られている.
認定条件がフランスやドイツに比べて非常に厳しいので,それだけ高品質の優良ワインである証拠にもなる.
現在,「DOCG」には,以下の17種類が認定されている(1996年現在).
【DOCG銘柄一覧表】
| |
Barolo(バローロ) |
ピエモンテ州 |
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Barbaresco(バルバレスコ) |
ピエモンテ州 |
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Gattinara(ガッティナーラ) |
ピエモンテ州 |
| |
Asti/Asti Spumante(アスティ/アスティ・スプマンテ) |
ピエモンテ州 |
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Brachetto d'Acqui(ブラケット・ダックイ) |
ピエモンテ州 |
| |
Franciacorta(フランチャコルタ) |
ロンバルディア州 |
| |
Albana di Romagna(アルバーナ・デイ・ロマーニャ) |
エミリア・ロマーニャ州 |
| |
Brunello di Montalcino(ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ) |
トスカーナ州 |
| |
Vino Nobile di Montepulciano(ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンプチルチャーノ) |
トスカーナ州 |
| |
Chinati(キャンティ) |
トスカーナ州 |
| |
Carmignano Rosso(カルミニャーノ・ロッソ) |
トスカーナ州 |
| |
Vernaccia di San Gimignano(ヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノ) |
トスカーナ州 |
| |
Chianti Classico (キャンティ・クラシコ) |
トスカーナ州 |
| |
Torgiano Rosso Riserva(トルジアーノ・ロッソ・リゼルヴァ) |
ウンブリア州 |
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Montefalco Sagrantino(モンテファルコ・サグランティーノ) |
ウンブリア州 |
| |
Taurasi(タウラージ) |
カンパーニャ州 |
| |
Vermentino di Gallura(ヴェルメンティーノ・ディ・ガルーラ) |
サルディーニャ州 |
A「D.O.C.」
(Denominazione di Origine Controllata );
統制原産地呼称ワイン
格付け2位の高品質ワインで,現在,約270種が認定されている(1996年現在).
B「IGT(Indicazione geografica tipica)」(「地理的表示ワイン」)
C「V.d.T.」
(Vino da Tavola );
ヴィノ・ダ・ターヴォラ(テーブルワイン)
<イタリアワインの主な産地> 地図はこちら
- 北部山麓地域(ピエモンテ,ロンバルディア,ヴェネト州など)
イタリア北部の山麓地域.
この地域のワインは,比較的,イタリアの中では高級なものが多い.
赤ワインは重厚なものから軽いものまで幅広く,白ワインは果実味豊かで,酸味はさわやかで軽めなのが特徴.
バローロ(赤),バルバレスコ(赤)(以上,「DOCG」),ヴァルポリッチェラ(赤),ガヴィ(白),ソアーヴェ(白),アスティマンテ(スパーリングワイン)などが有名.
- 中央部イタリア地域(エミリア・ロマーニャ州)
北部山麓地域の南に位置するイタリア中央部.
この地域のワインは,フルーティでバランスが良く,全体的に早飲みタイプが多い.
- ティレニア海沿岸地域(トスカーナ,ウンブリア,ラッツイオ,カンパーニア州など)
イタリア半島の西側,ティレニア海沿岸の地域.
この地域のワインは,赤ワインはマイルドで風味豊かな熟成タイプ,一方,白ワインはは腰のある軽めの感覚があるのが特徴.
キャンティ(赤),ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ(赤)(以上,「DOCG」),ドルジャーノロッソ(赤),オルヴィエート(白),エストエストエスト(白),フランスカーティ(白)などが有名.
- アドリア海沿岸地域(マルケ州など)
ティレニア海沿岸地域とちょうど反対側に位置するイタリア半島の東側,アドリア海沿岸の地域.
この地域のワインは,ややおとなしめのタイプが大半を占めるが,中には素晴らしいものもある.
マルケ州のヴェルデッキオ(白)が有名.
- 地中海沿岸地域(シシリア,サルディーニア州)
イタリア半島の南に位置するシシリア島,西に位置するサルディーニア島の地中海沿岸地域.
この地域のワインは,白ワインが中心で,気温が高すぎる地域もあるために,やや糖分の勝ったマスカットから軽快な辛口まで様々な白ワインがある.
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スペイン(Spain)
スペインの低価格ワインが輸入されるようになってから,最近の低価格ワイン(カジュアルワイン)がブームになりました.
スペインの風土がぶどう栽培に適しており,生産(栽培面積世界一位,生産量世界三位)・消費共に多い一大ワイン大国です.
ワイン抜きの食事は考えられないほどよく飲まれていますが,品質的にはさほど高級なものはありません.
<スペインワインの格付け>
格付けはフランスと同様に4種類に区分されていますが,下記の2区分を知っておけば十分でしょう(格付け上位順).
@「D.O.」
(Denominacion de Origen )
原産地を呼称できるワインのうちで,格付け上位2位の高級ワイン.
有名なRioja(リオハ)ワインだけは最上級「D.O.C.」(デノミナシオン・デ・オリヘン・カリフィカーダ=特選原産地呼称ワイン)に格上げされている.
A「VINO DE MESA」(ヴィノ・デ・メーサ)
日常用のテーブルワイン.
つまり,スペインワインの選び方は自分の好みにあった「DOワイン」でお値打ちなものを選ぶことです.
<スペインワインの主な産地> 地図はこちら
- 北部とエブロ河流域
この地方でスペインの誇るワイン「リオハワイ」が造られる.
長期の樽熟成によって造られるグランレゼルヴァクラスには,フランス ボルドーのグランクリュクラス(特級格付け)に匹敵するのもある.
そのようなものは価格的にお買い得のワインと言える.
- カタルーニャ地方
フランスとの国境,地中海に面したスペイン南東部の地域.
この地域では,"カヴァ"と呼ばれているスパーリングワイン(世界一の生産量)が集中的に生産されている.
価格も1,000円台と入手しやすいので試す価値はある.
- アンダルシア地方
地中海に面した南西部の地域.
この地域にあるヘレス・デ・ラ・フロンテラ地方は世界に誇るシェリーの産地です.
この他の地域としては,レベラ・デル・デュエロ地方の赤ワインが有名.
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ポルトガル(Portugal) 地図はこちら
ポルトガルは世界第7位のワイン王国.
ワインの格付けはスペインと同様に,原産地呼称ワインである上位ワイン(D.O.クラス)と,テーブルワインである「ヴィノ・デ・メーサ」に区分されています.
北部のヴィーニョ・ヴェルデ- Vinhos Verdes -や,中部のダン- Dao -が良く知られています.
北部を流れているドウロ河流域のポートはポートワインの本場で,他には,「ポルト」,「マテウス・ロゼ」が有名.
今後はリスボン近郊の産地も知られてくるでしょう.
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チリ(Chile) 地図はこちら
最近,新世界ワインとして有名になった国(最近飲んだワインリスト第1号もチリワインでした(笑)).
国土が南北に長くて気候の変化が激しく,ワインの産地は首都サンチアゴを中心とした中部地区に限られている.
品質的には,比較的安くて品質の良い,コストパフォーマンスの良いワイン.
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南アフリカ(South Africa) 地図はこちら
"アフリカでワイン?"と思うかも知れませんが,南アフリカ共和国のワイン造りはの歴史は意外と古く,17世紀から始まります.
気候的には地中海性の気候であるため,ぶどう栽培にも適しており,"カベルネ・ソーヴィニイオン","シャルドネ"といったフランスの品種がよく生育します.
首都ケープタウンがあるケープ州がワイン産地で,コストパフォーマンスの高いワインが造られます.
品質的には,産地・ぶどう種・ヴィンテージの規定があり,その規定を満足したワインには「バスキップ」のようなシールが貼られている.
ですので,これを目印に選べば良いでしょう.
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アメリカ合衆国(America)
1980年代から急速に品質を高め,品質的にもフランスとも肩を並べるほどにも成長した新世界のワイン国.
<アメリカワインの格付け>
ヨーロッパのような品質的な区分はないが,下記のように大まかに2つに区分されます(オーストラリアも同様の区分).
@「VARIETAL」(ヴァラエタル)
ブランド名,色合いの表示に加えて,ぶどう種の表示をしてあるワイン.
A「VINO DE MESA」(ヴィノ・デ・メーサ)
単にブランド名,色合いの表示のみの日常用のテーブルワイン.
新大陸(アメリカやオーストラリア)ワインの選び方は,ヨーロッパとは違い
"品質的な格付け自体がないので,自分の好みにあったぶどう種でできたワインを選ぶ"ことです.
<アメリカワインの主な産地>
- カリフォルニア州(ナパ,ソノマなど9地区)
カリフォルニアのワイン産地は全部で9地区に分かれており,中でもナパ,ソノマ地区が有名.
- オレゴン,ワシントン州
カリフォルニア州の北に位置する州.
最近,この2州が注目されており,オレゴン州ではピノ・ノアール種(赤),ワシントン州では白ワイン用のぶどう種で健闘している.
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オーストラリア(Australia) 地図はこちら
建国以来,ワイン造りに力を入れて急速に品質が向上し,チリと同様,最近,人気が出てきた国.
中南部のサウスオーストラリア州,南西部のニューサウスウェールズ州,ヴィクトリア州,西部のウエスタンオーストラリア州の順に生産が多い.
品質的には,低価格ながらフランスに負けない優れたものもあり,今後,大きく期待がもてる国の一つ.
なお,オーストラリアワインの品質的な区分はなく,アメリカワインと同様のぶどう種表示による分類のみ.
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日本(Japan)
最近のワインブームで,日本でもワインが飲まれるようになりましたが,お酒全体に占める割合は物凄く小さいです.
日本の高温多雨の気候からヨーロッパ系のぶどう栽培が困難なため,日本のぶどう栽培は生食専用品種がメインです.
しかしながら,生食・醸造兼用種の日本固有の改良品種としてマスカットベリーAがあります.
産地としては,山梨が主力で約50%を占め,ついで,大阪,長野,岡山と続きます.
<日本ワインの格付け>
日本にはヨーロッパ型の品質格付けはなく,アメリカ型のものは制定・実施されている.
@「輸入ワイン・国内産ワイン使用」
輸入ワインを50%以上使用したブレンドワイン.
A「国内産ワイン・輸入ワイン使用」
国内産ワインを50%以上使用したブレンドワイン.
また,表示について以下のような取り決めがあります.
@産地については,「その産地のぶどうを50%以上用いていること」
A品種については,「特殊なものを除き,75%以上表示の品種を用いていること」
Bヴィンテージ表示については,「同一の収穫年のぶどうを75%以上用いていること」
つまり,国産ぶどうを100%使用したものだけが100%の表示ができるのです.
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