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ハエとの闘いの日々

REC 99’10.31

 

貴方は 毎日100匹以上のハエが発生する部屋を
想像できるだろうか。これはハエとの闘いを綴った
悲しき人間の日記である。

10月31日
 よい天気だ。家は大きな出窓が2つあって朝日が部屋の隅々まで
 行き渡る。「ん?」窓に黒い点々がある。もぞもぞ動いている。
 近寄って見ると、それは全部ハエ。100匹はいるだろうか。
 大量発生である。もう一つの窓を見るとこれまた ハエがいる。
 50匹くらい。全身がゾワ〜〜ッとする。半ばパニック状態の中
 ハエ叩きでそれらを処分す。
 原因を調べるがわからず。その日は不安の内に終わった・・・。
 しかし、それは序幕にすぎなかったのだ。

11月1日
 不安の朝を迎えた。今日もよく晴れている。さわやかな気分だ。
 窓に目をやってしまった。「ああ・・見なければ良かった」
 やっぱり、いる。今日もハエが異常発生している。北海道の
 朝は寒いので、暖かい太陽の光の注す窓にびっちりとこびり
 ついている。ハエ叩きでバシバシやると、ブァ〜と部屋中に飛び
 立ちそうなので、掃除機で吸い取る事にした。
 二階へ行ってみるとやはり、100匹近く発生していた。
 共通する発生源は何・・・?

11月2日
 今日も沢山生まれてくれてちゃっている。誰か助けてくれ。
 幸いハエは生まれたてなのか動きが鈍いのと窓にしか執着しない
 ので やはり 掃除機で吸い取る。そこで--------
 部屋の窓側にびっちりと置かれている鉢を動かした。
 すると ハエがブワ〜ッと飛び立った。凍りついた私は直ぐに
 合点したのだった。「鉢の土が発生源だ・・・・!!」
 そう、冬越しの為 外から家へ入れた植物達。土には鶏糞を
 タップリくれてやったのだ。それも私が!!

11月3日
 今日もまたどうして、100匹、いや200匹は発生している。
 もう食虫動物や食虫植物達に協力願いたいくらいだ。
 土を殺虫する手もあるが、家にはインコがいて一日1回部屋に
 放す。目を放すとそれらの植物や土を食らう。その為 殺虫剤や
 農薬などは公に蒔けないのだ。そして恐るべき事実が。
 掃除機で吸ったハエはなんと死んでいなかった。
 これまで1000匹近いハエを吸っている。50%生きてたとしても
 ・・それを考えただけで震えた。私は本体とジャバラの
 管を繋ぐ部分を外し、愕然としたのだった。
 速攻、その穴に殺虫剤を拭きかけ封印を施した。
 

11月4日
 母に相談した。答えは更に恐るべきものだった。
 「ふ化しつくしたら そのうち消えるでしょ」もう頼れる者は
 自分しかいない。 心から思った。B型一家の悲劇。
 今日も掃除機で処理する。いつまで続くのか。
 鉢の土をうらめしく覗くと・・・さなぎらしきものがあった。
 おそらく、いや、まちがいなく蝿のものだろう。
 去年はカイガラ虫、一昨年はアブラ虫。虫に憑かれている。
 カイガラ虫は線香で一つ一つ焼いた記憶がある。
 どうして家族は非協力的なのだろうか?

11月5日
 ハエにも頭の良い奴がいて、巧妙に隠れる奴がいる。
 生まれたてのくせして生意気だ。カーテンの裏や同色の黒っぽい
 所、鉢の側面などに隠れ、「狩り」から逃れる。
 しかし、やっぱり寒さには勝てないと見えて1時間もすると
 窓にへばりつきだす。毎日毎日日に3度も4度も5度も・・・
 吸い取るのである。明日は土曜日。家族は休みだ。このおぞましさ
 たんと味ってもらおうじゃないの。フッフッフッフ。

11月6日
 朝少し遅くに起きると 家には誰もいなかった。月明けで
 皆会社に行ってしまったのだ。・・・当然味わってもらう
 人間がいないまま私はまた今日もハエと戦うのである。

11月7日
 二階にくもの巣を見つける。そこにはハエが6匹かかっており
 クモの協力に感謝す。でも、ハエが居なくなったら君も速やかに
 どこかへ行ってくれ。
 家族はてんでダラけて、全く使い物にならない。
 もうアテにしないよ。馬鹿者共め。この日から私は家族に対し
 無口になる。

11月13日
 毎日同じ事を書くもの飽きるし、読むのもあきるので、数日間
 割愛させてもらいました(笑)
 この頃になるとやっとハエは数えるほどになってくる。
 20匹くらいづつの発生。掃除機で吸うのも張り合いがなくなって
 きた。あと一息だ・・・・がんばれ〜〜〜〜!!

11月20日
 ついに ついに!!
 ハエ撲滅完了!!!!!
 この喜びを分かち合える人間がいないのがわびしいというか
 悲しい。こうしてタイプを打っている横に愛鳥チョップが
 じゃれてくるのがせめてもの慰めか。
 2階でハエ退治に参加してくれた蜘蛛は6匹のハエを一つに
 まとめてしまった。無残なものだ。君にはこの冬の居場所を
 提供してあげよう。喜びを分かち合う唯一の「仲間」だ。
 だが、油断はならない。家族も加わる年末の大掃除の「危機」を
 逃れたならば、の話し。生きてくれ、蜘蛛よ。

 

 こうして長いハエとの闘いとその中に育まれた蜘蛛との
 友情(一方的)の話しは結末を迎えたのである。
 完読ありがとう。ありがとう。
  

続編日記〜涙なくして語れようか
ハエとの闘いを終え晴れ晴れとした気分もつかの間。
作者は再び
「虫」に挑戦状を付きつけられたのだった。



●番外編 〜 毛虫との戦い
※ 気持ちの悪い画像が含まれています。心臓の弱い方は見ないように。

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