藤井寺歴史探訪 前編

2003 年 5 月

5月1日。朝に寄った銀行ですらヤンキース対マリナーズ中継を流してたほど、日本中の注目が松井・イチロー対決に注がれる中、わしがいたのは・・・もちろん「藤井寺球場」。はらひれほれ・・。なんでまた?というなかれ。大阪ドームの存在が危うくなってる中、俄然クローズアップされてきたのさこの球場が!うそだが。実はわし、行った事が無かったのだよ藤井寺。これほんと。サーパス神戸が近鉄ニ軍をおちょくりに行く、というので、来てみた大阪ディープサウス 藤井寺。藤井寺歴史探訪の 前編!


■ディープサウスへ侵攻大作戦

言葉は通じるんだろうか?
いきなり平野(元近鉄)みたいなおっさんに
「われー」と張り倒されるじゃなかろうか?

初めての藤井寺に緊張が高まる。

大阪駅からでも、
環状線、近鉄南大阪線を乗り継いで小1時間。

その距離もさることながら、
「街じゅうのおっさんが
 パンチパーマにサンダル、腹巻き姿に ちがいない」
ちう先入観が、わしからディープサウス大阪を遠ざけてきた。

藤井寺駅に電車が近づくと、
あっさり窓から見えてきた、藤井寺球場。
古ぼけたコンクリ壁にハゲかけた赤、青ストライプが、
時代を感じさせは、する。

えらい駅に近いやん。
西宮球場とおなじねー。今は亡き・・(まだあるが)
なんか、町に馴染んでるやん。

球場前には近鉄の帽子をかぶった人がちらほら。。
若い子はそうでもないが、おっさんは やっぱり・・
パンチはともかく、サンダル率は100%。
靴下に、サンダルである。

おなじみのサーパスのバスを見つけ、
ほっとしながら開門を待つ。

お!これが住民の反対を押し切ってつけた
「後付けオプション照明塔」か・・。
やたら足が長いような形が、独特。

■えらい、きれいやんか

試合開始1時間前にきっちり開門。さっそく中へ。

わしは入場料300円を払ってしまったが、
きわめて管理体制は ゆるゆる でな、
たぶん買わないでも入れたと 思う。

ま、わしの愛する「屋根なし球場」保存に、
役立ててくれたまえ。

球場はね、案外きれいやーん。
かつて マネー ちう泥棒外人が、
「汚い」ちう理由で帰国してしまったのが、ウソみたい。

そりゃロッカーとかの設備は知らないがね、
なかなかフィールドも椅子も ちゃんとしてるぞ。
これぐらいが、ちょうどええやんか 近鉄よ。

ホームベースうしろには「昔の」近鉄マークが描かれ、
なんといってもアナログ・スコアボードが素敵だ。
残念ながら人工芝(いつから?)やけど、
すごく開放的で見やすい。グラウンドも近い。

ええやんか!藤井寺。

めっちゃ高いネット、邪魔やけど。

■セカンド!ショート!サード!おうおうおう!

グラウンドではちょうどサーパスが打撃練習中。

この日は雲ひとつない、快晴。
夏のように照り付ける太陽の光が、
なぜか外野でバットを振り回すサーパス・佐野の
産毛ひとつない頭頂部に はれーしょん を起こしてる。

二軍戦では内・外野自由席は閉鎖して、
いわゆる指定席のどこにでも座れるようになっているんやな。
椅子も上等やし、座りやすいぞ。

3塁側の端っこにとりあえず座ったら、
#27をつけた子供みたいな近鉄選手が、
スタンドに入ったボールの、球拾い中。

ファンのサインに「うぃ−っす」と応じたり、
謎の「日傘の女」とぼそぼそ声を交わしたり、
めちゃくちゃ素人っぽいねん、こいつが。

兵庫県出身 19歳の新人 坂口君かいな。
外野手らしいけど、
エースで甲子園にも出てるんか。ほーん。

試合では代打でフォアボールを選んどった。

その後、両チームの守備練習が行われてんけど、
度肝を抜いたのが、近鉄の内野のノック!

立石コーチが耳をそばだてる動作をしたら、
各ポジションの選手らが
「サード!」
「ショート!」
「ファースト!ファースト!」
て大声をいっせいに上げるんやわいな。

そこで立石が、
「よしっ!サード!」てな具合にノックを打ち込むわけ。

「一番声の大きい子に、ごほうびのノック!」
ちうことか?

その叫んでる様子が、高校のクラブ活動ちうか、
エサをほしがってるアシカ というか。。

元気ですわ、子牛。

■一軍にならえ!サーパスの猛攻

まずは1回。

いきなり1番早川の猛烈なゴロがサードベースに当たって
「二塁打!」
と思ったら、塁審の良川(元・近鉄)に当たってシングルどまり。

一軍の試合なら審判にごうごう批判も集まろうところだが、
良川、スタンドにまで聞こえる声で

「ごめんごめん」 

しかし、ここからの早川はすごかった。
すたたた(本当にそう音が聞こえる)と二盗を決めた後、
四番・竜太郎のヒットで素晴らしいスピードでホームへ!

思いのほかの好返球できわどいタイミング!
しかし早川はブロックしようとするキャッチャーの足の間に
ずばっ と右足を突き刺し、
セーフになったあと倒れもせずに、ベンチに戻ってきたのだ。

めっちゃくちゃプロフェッショナルな走塁!
すばらしい。
チェンジ後レフト守備についた早川に、
レフトフェンス後方にあるサーパスブルペンから やんやの喝采。

近鉄のトップバッター森谷もまねをして、
初回出塁後に盗塁を試みたが、
前田大輔の強肩に阻まれたぞ。 くー、前田ええどー。

(しかし早川は8回に一塁へ駆け込んだ際、足を故障)

そして4回。

サーパスは竜太郎、相川、牧田などが安打を集中し、
瞬く間に4点を取るのだ。
一度に4点取ったサーパスを、わしは「初めて見た」。

あーびっくりした

(後編へ続く)

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