岡山大学攻略法

○前期日程・総合戦略
○前期日程・英語
○前期日程・数学
○前期日程・化学
○前期日程・生物
○前期日程・面接と履歴書

○後期日程・面接と小論文について
○後期日程・面接
○後期日程・小論文



前期日程・総合戦略
岡山大学は総合大学で、入試問題は全学共通問題です。よって問題はどれも標準的良問で構成されており、単科医大のような難問、奇問はありません。こつこつやればきちんと報われる試験です。
では合格点の最低ラインが高いのでは?と思いますが、そうでもありません。
以下が合格者のセンター(800点)+二次(1200点)=2000点満点のデータです。

岡山大学医学部医学科(前期)合格者データ(大学発表)
  最高点 平均点 最低点
'01年 1632 1528.1 1458
'02年 1669 1537.9 1466
'03年 1741 1594 1517


僕の岡山大学入試成績
  センター 岡大二次 合計点  
'02年 623 636 1259 不合格
'03年 661 884 1545 合格

よく予備校発表のリサーチのデータで受験校を決める人がいますが、2次の配点が大きい大学の場合、あまりリサーチの意味はありません。要はセンター+二次の得点で合格最低点を上回れるかどうかだけです。

岡山大学も二次の方が配点が大きいです。センターで30点ビハインドがあったとしても、二次での30点なんて、数学の小問1つ、生物の論述1つくらいでひっくりかえります。

データ的にもほぼ毎年同じ様な傾向なので、計画も立てやすいです。何もトップで合格する必要はありません。最低点でも受かればそれでいいのです。しかしそれでは不安なので、合格者の平均点と最低点の間を目標にすればいいと思います。'03年入試ではそれまでの傾向から、最低点と平均点の中間の1500点くらいを目標に設定していました。

仮にセンターで660点しかとれなかったとしましょう。660点だと、河合塾のリサーチでは注意ラインを割っています。普通、出願を躊躇します。しかし、その場合でも、1500-660=840点を二次で取ればいいのです。840/1200*100=70%です。センターで660点しかなくても二次で7割取れば合格です。
実際に'03年入試を受験し、得点開示してみると、合格者の平均点と最低点はそれぞれ50点くらいづつ上昇していました。結果としては自分の狙い通り平均点と最低点のちょうど中間くらいに入り、合格できました。これは理科が簡単になった事が原因だと思います。
岡大の二次で総合7割を取る事は比較的容易だと思います。標準問題を制限時間内にきちんとミスなく解く練習さえできていれば十分可能です。河合塾の記述模試で総合7割取るより簡単かもしれません。

センター試験対策ももちろん重要ですが、600後半からさらに700を越えようとするとそこにまた一山あります。二次の配点が大きい大学を受けると決めているのならば、センターに固執するのは得点対労力の比が悪いと思います。600後半を維持できるようになったら、二次力の強化に集中した方がいいのではないでしょうか。僕は予備校2年目はマーク模試で平均670点くらいだったのですが、ほとんどセンター対策はせず、二次力養成に集中していました。

後は各科目の話になります。
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英語(7割狙い)
岡山大学の'03年の英語の問題構成は以下の通りです。
大問1:長文読解
大問2:長文読解
大問3:会話英作文
大問4:自由英作文
大問5:リスニング(和問和答)
大問6:リスニング(英問英答)

長文読解
毎年ごく標準的な問題が出ます。文構造も平易で内容も具体的で読み取りやすいです。ここでしっかり稼いでおきます。
英作文
大問3の会話英作文はここ数年続けて出ていて、平易。大問4は'01は短い下線部英作でしたが、'02年は長めで高難度のものになりました。'03年もその傾向かと思いきや、岡山大学では10数年ぶりの自由英作でした。内容的には留学中お世話になったホストファミリーにお礼の手紙をE-mailで書くというもで、もりこまなければいけないトピックが3つありましが、さほど難しくはなかったと思います。今後大問4はどう変化するかわかりません。日頃から英作文に必要な表現のヒキダシを多く作っておいて、どんな問題にも対処できるようにしておく以外、手立てはないと思います。
リスニング
スピードは標準〜やや遅いくらいで、内容も簡単で聴き取りやすいです。ちゃんと聴き取れれば完答も可能でしょう。
しかし、それは試験室に恵まれた場合です。僕は'02年と'03年を受験しましたが、全く条件が違いました。'03年は小教室で受験生も50人くらいで、ちゃんと聴き取れました。'02年はとても広い大教室で、スピーカは前に置かれた一つだけでした。僕は前の方の席にいたので普通に聴こえましたが、後ろの方にいた人はほとんど聴こえなかったそうです。
来年、試験室がどういう配置になるのかは全くわかりません。もし運悪く大教室の最後尾などになった場合、絶望的と言えるでしょう。対策として僕は願書受け付け開始の前日に出願書類を送っていました。通常願書受け付けは1月最終週くらいの月曜から始まるので、前日の日曜に出すのです。こうすると大体1〜3番くらいの受験番号が取れます。大教室になった場合、一桁番台は窓際で、中央のスピーカから遠いのでは?と思われるかも知れませんが、そうでもないです。むしろ顔を問題用紙に向けたまま横から音を聴けるので集音効率もいいと思います。

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数学(7割5分狙い)
数学は大問4題から成り、配点400点で、1問あたり100点です。1問まるまるこけるとその時点でかなりビハインドになります。
とはいっても岡大の数学は標準的な問題が中心です。標準問題で2問完答あるいは3問完答はいけるでしょう。

岡山の数学の出題範囲は少し変です。数学II、III、A、B、Cとなっていて、数学Iだけ範囲外です。このため新課程になってから確率の問題は出題されていません(旧課程では出題されていた)。確率は数学Iと数学Bにありますが、数学Iに「個数の処理」と「確率」が入っており、数学Bの「確率の計算」の基礎となっています。数学Bの範囲からすると確率も範囲に入っているのですが、それを解くために数学Iの知識が必要なので、範囲外と考えられます。数学Bの事があるので、絶対に出題されないとは言えません。グレーゾーンです。
でも、僕は二次の確率分野は捨てました。新課程になって出題されていないというのと、もともと確率分野が苦手であったのも理由の一つです。その分、岡大頻出の複素数平面や微積分やベクトルに時間をかけました。数学攻略法のページでテスト形式の勉強会をしたと書きましたが、勉強会でも確率は一切やってません。結果として'03年の試験では確率は出ず、複素数と整数を完答、微積分を半分(これは完答すべき問題だった)、単位円を7割くらい解けたと思います。
今後、確率が出るかどうかはわかりませんが、可能性は低いと思います。受験校を絶対に岡山大学から変えないのであれば、こうした傾向分析により勉強範囲を絞る事も有効な対策の一つだと思います。
ただし、もし確率分野が出題されても僕は責任もちません。人並みにはできるくらいに勉強しておきましょう。

昔は岡大の数学は少し難し目だったのですが、最近易化傾向にあります。昨年度合格者の知り合いはほぼ満点でした。しかし、昔からの傾向で大問2がやや難しいという傾向は続いています。'03年入試の単位円の回転問題は小問(2)までは行きましたが、最後の小問(3)の場合わけがとても多かったので、途中で断念しました。
7割5分確保の方針としては、標準問題2問完答、1問7割、1問3割というくらいでいいのではないでしょうか。
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化学(8割狙い)
岡大の化学は大問4つからなり、これまた標準的です。もしかするとセンターより易しいんじゃないか?と思ったりもします。
例年、理論と有機の出題がメインで、無機単体の大問はありませんでした。しかし'03年は大問2番が全て無機でした。センターの事もありますので、無機対策もしておきましょう。覚えるだけですが。
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生物(7割狙い)
多くの医学部がそうであるように、岡山もまた合格者の7割以上は物理選択者です。では生物が不利かというと、そんな事は全くありません。自分がいた試験室は49人中生物選択者は17人で、約35%です。もともと生物選択者が少ないだけであって、特別不利という事はないのではないでしょうか。もし生物選択が不利なら、合格者の生物選択者割合はもっと減っているでしょう。

しかし、よくいわれるように物理はうまくいくと満点が取れるけど、生物では満点はほぼ不可能で高得点も狙いにくいです。こういった科目の性格上、高得点を要求される医学部入試では生物を選択する人が少ないのでしょう。それがつまりは生物が不利という風潮の原因なのだと思うし、実際に生物選択者が少ない現状があるのだと思います。でもちゃんと対策すれば、物理選択者にも十分太刀打ちできるでしょう。

以下、'03/06/17加筆分です。
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と、思ってましたが、やっぱり生物は不利のようです。すみません。医学生物学という専門科目のテストの合格、不合格の掲示が今日出て、それで生物選択者の正確な数がわかったのですが、95人中19人です。割合にしてちょうど20%です。入試の時に3割ちょっといたとすると、かなり減っています。やっぱり生物は不利と言えるかもしれません。しかし、入学後物理選択者はいきなり苦労します。医学生物学は高校までの生物の復習みたいな授業で、それをわずか2ヶ月くらいでやります。もちろん過去問や試験対策プリントなどは出回りますが、毎年半分くらいの人が一回目のテストは落ちます。今回は約4割が不合格となりました。僕は生物選択なので、ちゃんと合格しましたが、生物選択者も一人だけ落ちてます。入試の時には物理選択が有利なので、それでいいと思いますが、合格後にはゼミノートなどで一通り高校までの生物をやった方がいいでしょう。
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岡大の生物ですが、昔はとても難しかったそうです。九大や京大レベルだったとか、、、。'02年では耳の構造について細かく聞かれ、困りました。'03年ではどの大問も非常に標準的でした。

岡大の生物は論述問題が多いです。おそらく配点も大きいでしょう。論述をきちんと書けるかどうかが重要になってると思います。

これは昨今のどこの大学でも共通かもしれません。生物の事をどれだけ理解しているかを見るには論述を書かせるとすぐにわかるからです。きちんと論理的に正しい理解をしていないと、減点されない論述を書く事は難しいです。論述は独りでいくらやっても正しいかどうかわからないので、単科でも生物論述の講座などを受講する事を強くおすすめします。また論述の勉強をしていると分散的に記憶している生物用語や重要事項が有機的につながるようになり、暗記も楽になります。

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面接・履歴書

'03年入試から、前期日程にも面接が導入され、同時に前期後期で医学科のみ履歴書の提出も加わりました。
岡山大学の医学部医学科というと、中四国地方ではレベルの高い部類なので、勉強ができるからという理由だけで入ってくる人もいます。そういう人は6年間やっていくうちに医師としての仕事に目覚める事もありますが、他の学部に移っていく事もあります。医学部側としてもそういう人材はあまり歓迎しないでしょう。できれば明確に医師になりたいという考えをもった人を入れたいはずです。
岡山大学のこれまでの選抜方針は「学科ができる人が良い医者になれる」という考えに基づいていて、過去は面接はありませんでした。今回から導入された面接も総合判定の資料とする、というだけで点数化されません。前述のように勉強ができるだけで医学部に入ろうとする人をチェックしようとしているのかもしれません。
面接の持ち時間は一人当り約18分です。僕は時間いっぱい18分色々話しましたが、10分で終わった人も合格しています。緊張して思うように受け答えできなくて、早く打ち切られたとしても、合否にほとんど影響は無いようです。やっぱり前期は基本的に学科のみで決まり、面接は同点で並んだ時の判断材料程度でしょう。

履歴書ですが、これは再受験生に不利な材料にはなっていないと思います。むしろプラスなのでは?と思います。当然、以前の大学での専攻を見て、なぜ医師になる道を選んだかと尋ねられます。自分がアピールしたいものがあれば、この時それを言う事ができます。
また、履歴書導入のもうひとつの理由として、昨今の医学部生のモラルの低下の問題もあるとみています。

面接の導入により、'03年から第一段階選抜が実施されると発表されていました。前期は80人の定員の4倍で足きりです。河合塾のリサーチではナシの見込みでしたが、初年度で前例がなく、センターも若干難化したのもあり、多くの受験生が出願を断念したようです。例年、医学科前期の倍率は4〜5倍ですが、'03年は3.56倍と近年にない低さでした。反動で薬学科は大幅アップでした。当然、第一段階選抜は実施されませんでした。
倍率がここまで下がった理由として、これまでは600点台前半でも出願する人はいたけど、そういう人が断念したというのもあると思います。岡山大学は前述のように二次の配点が大きいので二次がとても得意ならば挽回可能です。しかし、足きりにかかってしまっては試験を受けることすらできません。今後も600点台前半だと出願するのは危険かもしれません。他の大学の傾向からして600点台後半あれば出願すべきでしょう。
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後期日程・面接と小論文について
岡山大学医学部医学科の後期日程は他の大学になく、二次の配点が大きいのが特徴です。定員は15人と少ないですが、過去にはセンターが650/800くらいでも入った人はいます。それはかなり特殊な事例だと思いますが、二次の面接と小論文で800点も配点があるので、おろそかにはできません。
以下が合格者のセンター(900点)+二次(800点)=1700点満点のデータです。

岡山大学医学部医学科(後期)合格者データ(大学発表)
  最高点 平均点 最低点
'01年 1514 1465.1 1424
'02年 1519 1441.7 1398
'03年 1520 1464.9 1436

岡山大学医学部医学科(後期)僕の結果(大学発表)
  センター 二次 合計  
'01年 725 685 1410 不合格
'02年 690 637 1327 不合格


'01年は合格まであと14点でした。センターさえもうちょっととれてればなぁ、と悔やみました。センターを725/900で医学科を受けてる事自体チャレンジですがね、、、。
さて、後期は前期と違って合格者の最低点に変動が大きく、計画が立て難いです。やっぱり900点満点で700後半ないと勝算はほとんどないでしょう。
落ちちゃった僕がアドバイスするのもなんですが、一応岡山大学の小論文と面接の傾向と対策を考えてみました。
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面接
面接は個人面接のみで、受験生1人に対し試験官3人です。
以下がこれまで聞かれた質問事項です。

<'01年>
1、現在医師過剰の時代と言われていますが、そのような時代において自分が医学部に進学しようとするその志望理由と、将来医師としてどのような仕事をしたいか。
2、医療ミス問題が現在多く取り上げられているが、これについて考えを述べなさい。また自分が医師として医療ミスを起こした場合どのように対処するか、自分が患者として医療ミスを受けた場合にどのように対応するか。自分が医療ミスを受けた場合、医師を許せるか。
3、中学高校での医療現場などでのボランティア活動を義務付けようとする動きがあるが、それについての考えを述べよ。ボランティアとは本来自発的行動であると思うが、それを義務化する事についてはどう考えるか。
4、障害のある方が困っている場合には手助けをするべきかどうか、障害者の自立という観点もありますが、あなたはどう考えるか。

<'02年>
1、尊敬する人はだれですか。またその理由は何ですか。
2、米国同時多発テロ事件についてあなたの考えを述べなさい。また、この事件の原因は何だと考えますか。さらにこういった問題を解決するにはどうすればよいと考えますか。
3、最近の医療についての報道で関心のあるものはなんですか。

と、まったく傾向がちがいます。
まず、一般的な医学部入試の面接のトピックを頭に入れる事は当然必要です。あとは一般的社会人としての常識です。同時多発テロについて聞かれ、多くの受験生はエ?と思ったはずです。僕も困りました。日頃から新聞、ニュースなどから情報を入手し、自分なりに解釈しておくという一般的社会人としての態度が問われていると思います。

あと、面接はやっぱりかなりの部分、運もあると思います。面接対策の本などである程度準備はできますが、センターがボーダーに満たない場合、逆転するほどの得点を取るのは困難でしょう。後期はセンターでほとんど決まります。センターは取れたけど、前期で失敗しちゃって、、という人の救済試験と思った方がいいでしょう。コツコツと前期の二次対策するのが確実です。
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小論文
岡山大学の小論文は予備校の講座でよくやるような長文の課題文はありません。あまり練習する機会のない形式ですが、基本的には一般的な小論文と同じでしょう。
小論文は2題からなり、一つめが、短い課題文で400字の論述。二つ目がデータ分析で600字の論述となっています。
一つめは一般的な小論文と同じようなトピックなので、日頃から小論文のいろいろなテーマを頭にいれておけば対応できます。ただ字数が400字と短いので簡潔にまとめる事を意識しておく必要があります。
二つめは、データ分析型、図解型小論文と言われるタイプのものです。医療関係、科学関係のグラフ、データなどが与えられ、そこから特徴を読み取り、その原因を推測するというものです。この手の小論文は予備校でもほとんど演習する機会がありません。僕は『図解型小論文のすべて(トーコー企画)』を参考にしました。この本で解説に使われている過去問も岡山大学のものです。図解型小論文には独特の解き方があるので、岡山大学の後期を受ける人には必携の一冊だと思います。
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