お絵描き心理学

| HOME | お絵描き心理学 | 絵が描けない自分と気長に付き合う |

更新日 2012-11-12


 大抵の絵を描き続けている人は自分が描いた昔の絵を見て、下手な絵だな〜と思った覚えがあるだろうと思う。
 ちょっと別の視点から考えてみると、ようするに自分が描いて見ている絵は、他人が見ると違って見えるらしい。

 というのは、自分ではうまく描けたなと思っていても、絵を見た人に「この絵はちょっと…」とか、「ここを直した方が良い」といった風に言われたりする事から推察出来る。

 しかし恐ろしい事に言われた当時は何故、どこが変なのかがまったく理解できなかったりするのだ。

 実は人間というのは大変便利に出来ていて、環境に順応するために『自分に都合が良い情報のとらえ方』が出来るようになっている。

 要するにこれが、正しく物をとらえる事を邪魔しているものの正体らしい。実際、何もない紙の上に何かを描くのだから、その元となるものは描いている本人の頭の中にしかない。

 そういうわけで、何を描いたかが分かるのは自分だけという状態が生まれる。『絵を描いた当人』にとっての『描かれた絵』は、 『自分の都合で描かれた絵』 なのである。

 絵というのは、自分が見たもののとらえ方の全てがバレてしまうものであるからして、そんな事をまともに考えていたら怖くて絵なんて描けないだろう。
 ちなみに私の分析によれば(笑)繊細な人は繊細な絵を描くようだし、しっかりした絵を描く人は大抵しっかりしているようだ...。
(あとキャラクターの場合、描いた本人に似る、と思うのは気のせいか?)

 自分は人間的に完璧だと思っているのでなければ、普遍的に納得できる作品は作れないものだし、自分の成長に合わせて描けるようになっていけばいいんじゃないだろうか?

 結局、他人が理解できるものにまでイメージを成長させない事には、受け入れてはもらえない。

 ただし、大概は自分が何をどう描きたいかが不明瞭なだけであって、そっちを確実におさえるというのも、一つの方向なんだが。

 最終的に自分自身にどこまで付き合えるかが、落ち着く先を決めるのだろう。