伊予吉田方言小辞典


このページの更新年月日:2008/1/26
最終更新年月日:2008/2/20 PDF版方言集掲載

伊予吉田方言辞典PDFファイル




「方言の無い所に地方文化は無い」と言われています。方言の言語自体が,成熟した一つの文化なのです。特定の地域でしか通じない言語ですが,その地域の歴史や風土に培われ,さらに人間の生きた証が言葉の中に脈打っています。方言こそ郷土を知り,郷土を愛する道しるべだと思います。 標準語の歴史は百年ぐらいであり,未熟な言語とされています。機能性のある標準語は,物を伝達したり,物を論理的に解説するには便利です。これは,日本の近代化と実に密接に結びついている人工的な言語であり,これに対して方言は自然発生的に生まれ,民族の生きざまや思考をこまやかに表現できる,物を味わい心を語ることができる言語なのです。 人の一生からみると,生まれて最初に学ぶことばは,方言です。母を選べなかったように,自分では選ぶことのできない,生まれた土地の代々のことばなのです。これに対して標準語は学校教育で主として書きことばとして学ぶ第二の言語であり,私たちは日常この方言と標準語を巧みに使い分けています。

 この様に方言と私達の生活は,密接に関わりがあります。最近の生活様式の急変,マスコミの 発達等によって方言そのものが忘れ去られたり,使われなくなって来ています。個性ある地域づ くりが叫ばれている今,歴史と人間味あふれる方言を大切にしたいものです。

ここに掲載した方言は、「(旧)吉田町教育委員会」が昭和60年頃に編纂した「吉田の民俗芸能-年中行事」に含まれたものです。「吉田の民俗芸能-年中行事」には約300余りの方言が収録されています。
方言のほかにも、吉田の年中行事などが詳細に解説されており、吉田町の文化を知る貴重な郷土資料となっています。
発刊当時無料で教育関係者や希望する町民に配布されましたが、その後増刷されたことはありません。
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