水温む頃 コクイ谷早春賦

沢に張り出したマンサクの枝には花がいっぱい付いています。
両岸の日陰にはまだかなりの雪渓が残っていますが
そんなものを意にも介さず温んだ流れが続いています。
時折ミソサザイが鳴いています。
ウグイスは全く聞こえません。
まるで早春賦の歌詞のとおりです。


20130330

陽気も良くなったし春スキーにでも行きたいな〜。
なんて思っていましたが、先週タイヤを替えちゃったんでした。多少残っていてもゆっくり行けば夏タイヤでも問題ないのですが、予報を見ると快晴だった筈が午前中曇りに。どうせ午前中しか滑らないのだし、景色が楽しめないんじゃあなあ。
グズグズしている内に道具を準備する機会を逸してしまいました。まっ、いいか。まるビのtanuoさんには御在所通勤が性にあっています。
先週は運良く駐車出来ましたが今回も上手くいくかどうか解りません。それでいつもより早く出る事にします。

3月30日 4:45 a.m. 自宅を出ます。こんなに早ければコンビニに寄る時間もあるし朝のお勤めの時間もあるでしょう。
四日市富須原辺りの桜はもう満開。「フムフム、スキーにしなくて正解だったかな?」
順調に進み、もうすぐ駐車場。これなら余裕で駐車出来る筈。 が、???!!!
駐車地の道路側半分は通せんぼ。別荘横の空き地には真ん中にワゴン車。寄せて停めればもう一台停めれるのに。道路横のスペースにはウエイトトレーニング君。たった2台でもう空きスペースなし。まだ6:20分なのに。
しぶしぶ引き返しすぐ下のカーブ付近の道路脇に停めます。まあここに停められただけマシか。
仕度をしながら常連さんを待ちますが来るかどうかも解りません。ゆっくり行けばすぐ追いつくでしょう。

6:40 a.m. でっぱつ。
出掛けは薄雲で朧月でしたがだんだんはっきりしてきました。風が強く寒いです。この風ならすぐ雲も取れそうです。「やっぱスキーにすれば良かったかなあ。」

ロープウェイ下のマンサクはまだ咲いています。もう3週連続で見ています。花持ちがいいですねえ。


7:20 a.m. 岩棚通過。

吹き降ろしてくる風が冷たくこの辺りのショウジョウバカマはまだ花芽も出ていません。

ちょっと寒いけど久し振りに地蔵岩の頭に腰掛けて周りを見回します。そうこうしている内に常連さんがやって来はしないかと。

しかし今日は人が少ないです。寒さに耐えきれずでっぱつ。
この辺りマンサクが多いです。咲き始めたところをパチパチ。

振るえながら行きます。一体何度くらいなのやら。四日市市内では早朝でも外気温が10℃もあったのに。
キレットの岩場の降りでウエイトトレーニング君とすれ違います。毎度お早いですなあ。
風が強く降りで飛ばされそう。ヨタヨタしながら降りて行きます。キレットからの登り返しは風の陰。ほんの一時ですが風が無く極楽気分です。
凹角上の岩塔に上がり花芽のクローズアップ。

アカヤシオの花芽がはち切れそうに膨らんでいます。コブシの蕾は去年の秋からネコヤナギのような綿毛に包まれたまま。膨らんでいるのかまだまだなのかさっぱり解りません。
ここを過ぎるとカチカチの氷が出てきます。名残のザラメ雪です。

7:45 a.m. 北谷テラス着。
ここのマンサクも咲き始めています。しかし強風に震え手で支えていないと写真がブレちゃいます。写真撮るのも一苦労。

その後掘割を行きます。風が遮られホッ。路面の雪もすっかり少なくなりました。もう運動靴でも充分です。
無我の境地で歩いているともうドンツキ。正面にはエルガーフェイス。周りの木々もすっかり春色です。

岩稜帯に出るとまた強い風に吹かれ一気に冷えます。常に春の陽射しが降り注いでいるのがせめてもの救い。

8:05 a.m. 上のテラス着。


8:15 a.m. 富士見岩着。

朝陽台へ向かいます。先週からまた樹林帯の雪がかなり減っています。春らしくかなり締まってはいるのですが雪自体が少なく藪漕ぎです。
遊歩道からカチカチに締まったソリ広場を通り自然学校前へ。ソリ広場の雪は崩れる事も無くビブラムのまま滑って行きます。こりゃ面白れ〜。
これだけ締まっていれば雪が残っていても歩き易いでしょう。雪壁下降はもう無理でしょうが今日辺り地獄谷からコクイ谷へ足を延ばしておきたいです。抜駆けを咎められそうなので常連さんを待ちながら、ベンチに腰掛け朝食を取ります。
暫くするとマスクで顔を覆った人がやってきました。こちらを見ています。ん?あのスリムな体型はスイーツお姉さん?
やはりそうでした。花粉と悪戦苦闘しながらの御在所通いです。
人の事は言えません。tanuoさんもずっと鼻水の垂れ流しです。この季節、花粉症持ちには辛いです。
花粉話に華が咲きます。若いお姉さんとお話ができるだけでtanuoさんはHappyな気分になれます。
Happy talk, keep talkin' happy talk,
Talk about things you'd like to do.
You got to have a dream,
If you don't have a dream,
How you gonna have a dream come true?
昔こんな歌がありましたなあ。映画South Pacific の中でゴーギャンの絵に出てくるようなおばさんが若い娘に歌ってましたなあ。
Happy talkの後は望湖台へ。

8:55 a.m. 望湖台着。

雨乞岳もすっかり雪が少なくなりました。来週は雨乞岳ですな。スカイラインも開通する事だし。
望湖台の北西端から地獄谷に降ります。すっかり雪が消え夏道通しに降ります。
谷に入っても殆ど雪がありません。谷芯より横の斜面に雪渓が残っておりそこを選んで降って行きます。だって雪の上の方が歩き易いんだも〜ん。

しかしその雪渓もズタズタで、締まってはいてもあまりにも薄過ぎてよく踏み抜きます。おかげで雪のある時期に比べ時間がかかります。
とは言うもののそこそこ楽しめます。気が付けばもう滝。ここを降れば出合は目と鼻の先。


9:30 a.m. 地獄谷出合着。

上水晶谷に沿って降ります。
水の色が明るいです。これが春の色。まさに水温む頃です。

バイカオウレンが群生しています。

もう二又の滝。もうすぐ分岐の二つ岩。


10:00 a.m. 分岐の二つ岩着。

コクイ谷に向かいます。暫くすると愛知川沿いに行くようになります。水が綺麗〜。


10:15 a.m. コクイ谷出合着。

軟らかな陽射しを浴びながら小休止。ついでに燃料補給にコンビニオニギリ。

10:25 a.m. でっぱつ。コクイ谷を遡行します。
春色に輝く飛沫が綺麗です。明るく澄んだ渕の水が綺麗です。

この時期、谷の両岸から多くの滝が掛かるのですが今日は意外に少ないです。おかげで沢の水量も少なく靴を濡らすことなく遡行できます。
大きな渕も高巻く事も無くへつりながら行きます。水深はかなりあります。その深い色が春の陽射しにえもいわれぬ輝きを放っています。この季節の沢歩きってウキウキしちゃいます。

沢に張り出したマンサクの枝には花がいっぱい付いています。
両岸の日陰にはまだかなりの雪渓が残っていますがそんなものを意にも介さず温んだ流れが続いています。
時折ミソサザイが鳴いています。ウグイスは全く聞こえません。まるで早春賦の歌詞のとおりです。

黒谷出合を過ぎればもうすぐ沢谷分岐。

分岐から腐った雪を踏みながら行くと沢谷の滝。

そのまま詰めると雨乞分岐の窯跡。

真新しい看板がそこらじゅうに設置してあります。同じものかと思ったらそれぞれ微妙に違います。


12:10 スカイラインに降り立つ。
後は武平トンネルを潜りスカイラインから三滝川沿いの道を辿るだけ。

スカイライン沿いにはヤシャブシの雄花、アシビの蕾が大きく膨らんでいます。

三ツ口ダムの湖水がなくなった代わりにその下に渕ができ綺麗な色になっています。その下の渕も深い色を湛えています。ああ春ですねえ。

日当たりの良い所にはショウジョウバカマ。

下まで降りてくるとヤシャブシの雄花がだらしなく伸びてまるで青虫。上と下ではこれほど違うんですね。


13:00 車に帰着。
暑いかと思った今日の気温、一日中冷たい風に吹かれ爽やかでした。お天気の神様に感謝。
湯ノ山の温泉チケットももう終わったし、久し振りに希望荘へ行くかな?


2013年03月30日23時20分00秒 記



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