梅雨の合い間のササユリクエスト

先を行くIお父さんが
こちらを振り返った時に偶然ササユリ発見。
山側ばかり探していたのですが、
それは谷側に咲いていました。
急な斜面に咲いており
鹿さんも容易に近付けなかったのかもしれません。


20120623

先週木曜日にはT尾さんがFaceBookに大きなササユリの蕾みの写真を載せていました。蕾全体がピンクに染まり、先が割れ今にも咲き出さんばかり。
そうか、もうササユリの季節なのか。先週末は雨に祟られ御在所通勤はサボタージュ。今週も予報は雨でしたが台風が行過ぎてから変化が速くなったのか土曜日はお日様マークが並んでいます。
それじゃあ是非ともササユリを愛でにお出かけしなければなりません。ついでにメタボ解消も兼ねて。
天気が良いと早朝から混むのでいつもより早めに目覚ましをセット。だんだん早起きになって行きます。ほんと年寄りには敵いません。とか言っているtanuoさんももう充分年寄りです。
いつもより30分ほど早めにスカイラインへ。ところが途中で引き返してくる車が。嫌な予感が頭を過ぎります。
鳥居道キャンプ場を過ぎてカーブを越えると、ギャン!ゲート手前に車がいっぱい停まっています。予感が的中してしまいました。
考えるまでも無く直ぐ取って返します。そして温泉街から奥の駐車場へ。最後の坂を登り着くと既に満車。入り口付近に停めていたIさんが車をずらしスペースを空けてくれます。ご好意に甘えそこに放り込みます。「あ〜、良かった。」
急ぎ仕度をします。
スカイラインの閉鎖で少々時間ロスがありましたが、それでもいつもよりは早いです。


6:45 a.m. でっぱつ。
今日のお目当てはササユリ。金曜日のT尾さんのFaceBookには完全に開いたササユリの写真がアップされていたそうです。もしかして2連荘? お好きですなあ。と言うよりこの時期一日違えば見逃したり旬を過ぎ草臥れたものしか観られなかったりとめまぐるしく変わります。見逃さない為には目星を付けた蕾は翌日には観にこないと咲きたての初々しいものには出会えません。花数が多ければいつ来てもいくつかは見頃のものに行き当たるのですが。
ササユリもめっきり個体が減り一昔前が懐かしいです。わざわざ狙って行かなくてもシーズン中ならどこかで咲きたての綺麗なのが迎えてくれたものですが。
そんな話をしながら登って行きます。人前で咲いている場所を特定するような事は口にできなくなってしまいました。人だけでなく鹿までがどこかで聞き耳を立てているかもしれません。
この季節ササユリだけでなくコアジサイも咲き始める頃です。その開花前線もどんどん上がって行きます。
ガンピも咲いています。和紙の材料としか頭になく、この花がそうだと教えられて初めて知りました。なんだか沈丁花の花の形に似ていますね。

そして先ず第一ラウンド。道の傍のは既にクチャクチャです。どうやらこれがT尾さんの写真の主だったようです。
その上のもヘナヘナ。かなり上の岩場に近い所のがまだ草臥れてなさそうです。
そこまで登ると景色も開けかなり見通しが良くなります。それに空気が澄んでいるようでかなり遠くまでくっきりと見えます。

かなり不安定な足元をごまかしごまかし辿り着くと…、ギャン! やはりかなり草臥れていました。
それでも個体自体が少ないので撮っておきます。この先一本もめぐり会えないかもしれませんから。

労多き割りに収穫がイマイチ。登山道に戻るにも不安定な斜面をトラバらなければなりません。

尾根筋に出ると涼しい風が通ります。少々寒いくらいです。季節の割りにこの爽やかさだけが救いです。
あちこちにコアジサイ。リョウブも花の付きかけている木が少ないのですが、付いている木は花穂がかなり伸びています。

あちこち記憶にあるところを確認しながら行きますが株毎無くなっています。やはり鹿に食われてしまったようです。咲き終わり結実して種を飛ばしてから食べてくれれば良いものを。いや今の時期だからこそ美味しいのでしょう。ほんと世の中ままなりませんなあ。
発見するのは大年増ばかり。そんな中大きな蕾発見。こりゃ明日くらい咲くかな? これじゃあ2連荘にもなりますがな。

花が不作なので振り返って景色に目を移すと? 相変わらず遠くまでくっきりと見えます。大雨で大気が洗われた所為でしょう。
恵那山のどっしりとしたシルエット、少し離れて中央の山並みがずっと続きます。将棋頭で落ち込み、かなり離れてピラミダルな御嶽山。その隣に乗鞍、そして穂高の山塊、槍で落ち込んだ後また笠の三角錐、そのまた隣には黒部五郎。

今年は本当になにもかも不作でした。不作不作と不平ばかり口にしながら行きます。
ふとした事からツバメの話をしながら行くとタツナミソウがあちこちに咲いています。それでツバメの雛を連想してしまいました。親鳥が帰って来ると目も見えないのに大きな口をあけて一斉に騒ぎ立てます。「エサくれ、エサくれ。」とでも騒ぐのでしょう。どうです?ハゲ頭に短い毛が生えて、大口開けて巣から顔を出しているツバメの雛に似ていないですか?

8:25 a.m. 上のテラス着。
北アの山並みがまだはっきりと見えています。おや、ここまで来ると釈迦の上に白山も見えています。ちょっと雪が少ないですねえ。
足元には伊勢平野の田圃と畑のパッチワーク。鈴鹿の山は新緑と深緑の綾、富士見岩尾根の岩に張り付く緑も鮮やかです。

直ぐ上でベニドウダン発見。今年の初物ですが、なんとまあショボイ事。大きな木にたったこれだけ!


8:40 a.m. 富士見岩着。

今日は点検でロープウェイは休業。従業員の運搬の為だけか数台のゴンドラだけが上がってきます。さぞかし今日の山頂は静かな事でしょう。いや山ガブームのおかげか若いお姉ちゃんがいっぱいいるようです。
朝陽台経由で遊歩道を行きます。山頂のタンナサワフタギはもう終わっています。一本だけサラサドウダンに花が付いています。タニウツギも開花前線が山頂まで上がってきたようです。

自然学校前で小休止。
軽く燃料補給して望湖台へ向かいます。風の陰に入り薄日がさすと微かに暖かさが感じられます。(寒きゃ長袖着れば良いのに。)
三角点への階段の横にはショウキランが群生しています。綺麗なのをパチリ。ギンリョウソウと言いこの花と言い気持ちの良いものではありませんなあ。


9:15 a.m. 望湖台着。
しっかりと緑が濃くなりました。地獄谷の斜面には朴の花が咲いています。一本の木にかなり花が付いています。朴の花は豊作だったのかな?

寒くて長居できません。早々に引き揚げます。
山頂一帯にハコベのような花が咲いています。良く観ると花弁が2枚づつ根元でくっついています。サワハコベとも違うようだし、山の上に咲いているからイワツメクサって事にしておきましょ。(真に受けないでね。)

ササユリを探しながら峠道を降って行きます。葉っぱだけでは見逃すものもあるでしょうが、花が付けば離れた所でもすぐ気付きます。その花も見えません…。峠道は収穫ゼロ。

9:55 a.m. 武平峠で小休止。
ここからの登りも期待薄です。もう期待せずに行きましょ。
キョロキョロと辺りを見回しながら行きます。こんなところをお巡りさんに見られたら挙動不審で職質されそう。
嘗ては群生していたところも根絶やしになってしまったようです。結局ここも収穫なし。

山頂直下のガレからスカイラインの崩落箇所を探しますがよく解りません。さほど大規模なものではないようです。
雨上がりの所為か百間滝の水量が半端ではありません。この距離からでも豪快に水を落としているのがよく見えます。


10:55 a.m. 鎌山頂着。

相変わらず大気が澄み遠望が利きます。田植えの済んだ伊勢平野が綺麗です。
風の無い祠前でお昼にします。便所蜂のような真っ黒の虫が寄ってきます。う〜鬱陶しい。でもギンバエじゃないだけましか。
のんびり寛いだ後は三ツ口谷入り口近くのササユリ探し。もうここが最後の砦です。
長石尾根を降るという方と途中までご一緒します。
尾根の降り端、朴の花を探しながら行きますが結局見つからず。今年は朴の花も見られませんでした。あなわびし。
尾根道のササユリも探しながら行きますが一輪も見つからず。
弥一ヶ岳手前の鞍部で先ほどの方と別れ谷に降りて行きます。三ツ口谷登山道に合流後暫く降りますが全く収穫無し。
代わりに水量の多い沢の景色を楽しみながら降ります。

最奥堰堤のエゴの木、一本は完全に枯れてしまいました。他の木も樹皮を食われ元気がありません。以前は鈴生りに付いていた花もひとつふたつと数えるほどしかありません。この時期木の下が落花で真っ白になるほどでしたが…。

堰堤を降り沢を渡った辺り、もう咲いているとしたらもうここしか残っていません。
先々週見た株は残っていますが花は着いていません。いよいよギブアップ。コアジサイやニガナでも撮っておきましょ。

先を行くIお父さんがこちらを振り返った時に偶然ササユリ発見。山側ばかり探していたのですが、それは谷側に咲いていました。急な斜面に咲いており鹿さんも容易に近付けなかったのかもしれません。

色が薄くちょっと草臥れていますが、朝一番のより花弁も傷んでいないし形としては綺麗です。
待てば海路の日和あり。でしたね。
欲を言えばもう少し若いのを!と言いたいところですが。
沢の水量が多くだんだん元の景観を取り戻しつつあるようですが、三ツ口ダムのあの水の色が戻るのはいつの事でしょうねえ。

三ツ口ダムを降り天場の広場でIお母さんが白い花を見つけます。あの木はヤマボウシだった筈。でも花がなんだかガマズミのように見えます。
こう言う時には望遠鏡。デジカメをめいっぱいズームアップしてパチリ。モニター画面でデジタルズーム。
おお、やはりヤマボウシでした。真ん中に花にあたる部分が突き出しています。花弁に見えるガクの端はもう枯れかけています。

ヤマボウシも殆ど花を付けていませんでしたが、最後の最後にやっと見る事ができました。
贅沢を言うとキリがありません。今シーズンはこれで我慢しておきましょう。また来年もあることだし。

12:55 車に帰着。
細い取付き道に路駐車が並んでいます。まるでぶつけて下さいと言わんばかりに。
スカイライン閉鎖でこちらの駐車場から溢れた車です。来週は閉鎖が解かれているかなあ。



2012年06月24日08時45分00秒 記



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