旬の石楠花

この木に付いている花が多いと
御在所からでもその赤い色が確認できるのです。
今日は御在所からは確認できなかったのですが、
その割りにかなり良い花付きです。


201200526

鈴鹿というと殆どの人が車で出かけます。現役の頃でも車が当たり前でしたが、唯一藤原だけはよく電車を使いました。西藤原の駅を降りるとすぐ登山道。っていうのがとても便利でしたから。
御在所なんていつも前夜の内に藤内小屋周辺まで行き、そこで夜明かしして早朝(実際はいつも8時を過ぎていましたが)から行動開始というパターンだったのですが、偶に電車で行くこともありました。
バスターミナルから歩き始め、途中小尾根の上にある売店の前を通り蒼滝への道を分け、蒼滝橋の下を潜った所で車利用の場合の橋の袂から降りて来る道と合流、そこからは北谷に沿って行くというものです。
その手前の分かれ道から山腹を縫うように行くと確か大石橋に繋がっていたと思います。水害などで多少変わっているかもしれませんが、概ねこれらの道は直ぐ補修されている事と思います。
それらの道がどんなだったのか思い出そうとしても断片的な景色しか思い出せません。
最近料金所跡がとんでもない早朝から満車になっている事もあり、そこに停められなかったら蒼滝トンネルPに停め、裏道からぐるっと馬の背まで回り三岳寺、大石橋、前述の道から蒼滝橋まで歩いてみようと思った次第です。
この時期ヤシオ尾根のシロヤシオも見頃かもしれないので祓戸経由も良いかな? なんて事も考えていました。
若い頃の記憶を辿る旅っていうのがなんとなく私の好奇心を刺激していたのです。
偶にはこうやってマンネリ防止にも努めなくては、tanuoさんはボケる一方です。
とりあえず料金所跡まで行ってみて空いていない事を確認してから蒼滝まで戻る事とします。が、蒼滝橋手前が満車なのは解りますが蒼滝トンネルPもほぼいっぱいです。「なに、これ? ついにこんな早くからこちらまで満車になるほど人が増えたのか? じゃあまた表道の下まで行くか。」
料金所跡まで行くとT尾さんが手招きしています。見るとT尾さんの車の前が空いています。奥の方にはIさんの車もはみ出さずに停まっています。「しめた!」と急いでそこに停めます。奥の方にもまだ少し空きがあります。T尾さんが確保してくれていたのかと思いましたがそうではないとの事。
Iさんの話では蒼滝トンネルの方に駐車してここまで歩いてきた人もいるとの事。ここに停めていた人達が下に停めるようになったようです。それで下の駐車場が混んでいた事にも納得。
折角ここに停められたのだから大石橋から蒼滝への道を辿るのはまた今度って事にしましょ。お楽しみは先に取っておくものです。

6:45 a.m. 料金所跡駐車場に駐車。
急いで仕度にかかります。今日から夏靴(980円のスニーカー)。履くのも速いです。

7:00 a.m. でっぱつ。
ほんの2回ほど浮気しただけなのにもう長いこと中道に来ていないような感覚を覚えます。いつのまにか中道歩きが身体に染み付いてしまい凄く懐かしく感じます。
スカイライン沿いにはツクバネウツギが咲いています。もうこんな季節なんですねえ。そういえばスカイラインの下の方には卯の花、タニウツギなども咲いていました。もう直ぐ月見草の季節? 冗談冗談。

中道入り口には立派な登山届け用ポスト。その横には木彫のお地蔵さん。随分彫りの深いお顔ですねえ。まるでガンダーラの仏像の様。

そしてポスト横には四日市シャモニのチラシと割引券が束にして置いてあります。購買力の無いtanuoさんは手を出しませんが、購買力のある方々はチラシを貰って行きます。四日市駅前に山用品店が新規オープンしたそうで顧客確保の為の手立てのようです。あれだけ固定客を確保していてもニューカマーっていうのは脅威なのでしょう。多少割高でもそれに見合った利便性を提供してくれるお店は潰れられては困ります。潰れさせない為にも皆さんシャモニでお買い上げくださいな。まるビのtanuoさんの分まで。
そのシャモニのHさん、今年はドロミテトレッキングを夏場に2回も企画しているそうです。Iさんも行かれるのかなと思ったら、今年は重要な用事で行けないとの事。ドロミテというとトレ・チーメ・デ・ラバレド。ここもグーグル・アースで去年堪能させて頂きました。Iさん達も行けない代わりにグーグル・アースで楽しんでくださいな。
希望者がいれば岩登りも企画しているそうです。でも石灰質のドロマイトは滑り易くグレードが高いですよ。なんたってグランジョラス初登頂はここで鍛えられたカシンが成し遂げた訳ですから。それに20世紀の超人、メスナーもここで鍛えられたのですね。いずれにしてもドロミテをベースにしている人達のレベルは高いです。

お喋りしている内に裏道分岐下のザレ場。松の新芽が大きく伸びています。雄花もしっかり付き、手でつつくと花粉が煙のようにたちます。雌花を探していると珍しいものを発見。この紫色のが雌花の松ぼっくりになるのでしょうか。この年にして初めての発見。これだから御在所通いは止められませんわい。

オバレ石付近のシロヤシオには花が全く付いていません。葉っぱもまだパイプ状につぼんだものがあり、終わったわけではなく花自体が付かなかったようです。
岩棚付近ではコアブラツツジが咲いているのにやはりシロヤシオは殆ど花が付いていません。チラホラ程度には咲いているのでやはり今年は完全な裏年のようです。これだけ不作ならヤシオ尾根に行かなくて正解でした。料金所跡に駐車出来た事に感謝。

シロヤシオは諦めて来るべきササユリシーズンに備えササユリの個体を探しながら行きます。個体自体はそこそこあるのですが花が付くか? 付いても鹿などの食害に遭わずに済むか?
こんな事を考えながら行くのも楽しみのひとつです。


8:05 a.m. 北谷テラス通過。

ふ〜、新緑が目に沁みます。見上げていてもシロヤシオの白い花は見えません。まっ、いいか。

ついこの前まであんなに雪があったのに…。雪の無い新緑に覆われたエルガーフェイスもハンサムです。

岩稜帯を回り込むと斜面にタテリンがいっぱい。

少ないながらもチラホラとシロヤシオの花が咲いています。すかさずパチパチ。

木の花は不作ですが草の花は大豊作です。


8:30 a.m. 富士見岩着。
鎌山頂直下に赤い色を探しますがよく解りません。例年なら肉眼でも石楠花の赤い色が解るのですが。
とりあえず今日は鎌直下の石楠花を確認に行く事とします。

シロヤシオの花を探しながら朝陽台から遊歩道を行きます。


8:55 a.m. アゼリア前で休憩。
アゼリア横に植えられた石楠花が満開です。ちょうど手頃な位置なので折角だからパチパチ。

満開の石楠花を愛でながら燃料補給。
今日も天気は最高、気温は低め。汗で濡れた背中がザックを下ろしていると冷たいくらいです。
冷え切らない内にでっぱつ。
遊歩道から望湖台へ向かいます。階段を上がったところのササユリ、おおちゃんと個体はあります。鹿に食われず花が咲いてくれるでしょうか。なんとも悩ましいですなあ。
チゴユリもあちこちに咲いています。

望湖台手前の石楠花も満開です。


9:25 a.m. 望湖台着。

朴の花を探しますが白いものは全く見えません。まだ早いのか朴の花も今年は不作なのか?
記念碑広場から遊歩道に出て峠道に向かいます。
相変わらず記念碑広場はタテリンが満開。南垂れ斜面のタテリンは表土と共に流されてしまったようで相変わらずショボイです。
途中のドウダンも殆ど蕾がありません。これも今年はダメなようです。
峠道入り口のベニドウダンも全くダメ。ダメダメダメながらシロヤシオの綺麗な所をパチパチ。


10:00 a.m. 武平峠で小休止兼燃料補給。
ホトトギスの染みの付いたような葉っぱが沢山見られます。今年はホトトギスが多そうです。

鎌への登りでもシロヤシオ、ドウダン、朴、ヤマボウシなど木の花は壊滅状態。石楠花だけが辛うじて咲いています。
そして草の花は大盛況。
道端のコシアブラも新芽が取り尽され丸裸です。よくもまあこんな事が出来るものです。その内枯れちゃうんじゃないかしら。
30数年前にも山菜ブームがあり、その時はタラの木がいけにえになりました。多くのタラの木が立ち枯れになったものです。タラは芽を摘むとそこからかなりの樹液を流すので、まるで涙を流しているか血を流しているように見え、直視出来ない程痛々しいものでした。今回はコシアブラが大量に枯死するかもしれません。
途中T尾さんが日陰尾根に入り適当なのを一束ほど摘んできてくれました。T尾さんのように少しづつ満遍なく摘むのなら良いのですが。


11:10 a.m. 鎌山頂着。

山頂は過密状態。祠にお参りの後、南側も満杯なので北側へ戻ります。北側も満杯、少し降った所の平坦地で店を広げます。さすがにここまでやってくる人はおらず、ゆったりのびのび寛ぎながらのランチタイムです。
それぞれ湯掻いたコシアブラを麺類にトッピング。芳しい香りに麺の味が引き立ち尚一層高級料理店顔負けの料理に変身します。
ほんとバカ旨!

11:50 a.m. でっぱつ。

この後は本日のメインイベント石楠花狩。
まずは長石尾根に沿って降り尾根上の石楠花観賞から。

その後は三ツ口左俣上部に入ります。石楠花の大木が急傾斜の笹薮に生えている所です。この木に付いている花が多いと御在所からでもその赤い色が確認できるのです。今日は御在所からは確認できなかったのですが、その割りにかなり良い花付きです。

ヒエ〜、しっかり堪能させて頂きやした。もうゲップが出るくらいです。
その後、長石尾根から三ツ口谷へ降ります。

ダムが近付いた所でT尾さんが新種の植物を発見。直系3mmほどの十文字の花が咲いています。
よくよく目を凝らせて見るとタテリンに似ています。ふ〜ん、花弁が6枚のものはずっと昔みつけた事がありますが4枚は本当に初めてです。こんな事もあるのですねえ。

ダムの上に生えているエゴの木も花目が申し訳程度。ことごとく木の花はダメです。
山の家の夏椿も蕾が極端に少ないです。代わりにシライトソウ。結構沢山咲いています。


13:35 車に帰着。
駐車場今日はご覧のありさま。人も減っているのかな?

片付けを済ませ、でっぱつ間際に反対側道路沿いにタニウツギ発見。

暫く降った所でT尾さんの車が停車中。傍らを見ると卯の花が満開。こりゃ私も撮らない訳に行きません。撮影しているとIさんの車もやって来て停車。皆さん写真まで同じものです。



2012年05月27日01時35分00秒 記



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