サービス過剰 春の雪

とうとう雨乞岳も全貌を現しました。
綿向山、反対側のイブネと新雪を冠した白い峰が日に輝いています。
サービス過剰? 有難迷惑? 御在所、鎌の神様 前言取り消します。
季節はずれにこの景色、そして季節なりの陽射しとこの暖かさ、
本当にありがとうございます。


20120407

久しぶりに土曜日は晴マーク、スキーにでも行って来ようと思っていたら準備する前にかみさんのご帰還。
いらぬ波風を立てるには忍びず。結局は安近短の御在所通勤。

夜明けが早くなりました。出かける時にはもう薄明るいです。
地面が濡れていますが空は快晴、夕べ降ったのかな? 車のドアが凍りついたのかバリバリッと音を立てて開きました。水滴だらけのフロントガラス、ワイパー一発で全面氷結、過冷却です。それでも走り出すとすぐ融けてしまいます。外気温は0℃、4月、桜の季節だというのにかなり冷えているようです。
久しぶりの土曜出勤、日曜に比べ車は多いですがよく流れています。空いてても日曜の方が変な動きの車が多く流れが読めません。
三重県に入ると鈴鹿の上空には大きな雲。かなりの高さです。もしかしてまた雨か雪?
思ったとおり湯ノ山近くでは固形物がフロントガラスを叩きます。ガスの切れ目から覗く御在所は薄化粧。「あっ、こりゃスカイラインはまだ開通してないな。」三叉路を直進し温泉街へ向かいます。

6:45 a.m. 湯ノ山最奥駐車場着。
土曜日だからか天気の所為か停まっている車は2台だけ。
ボタン雪がかなり舞っています。春先の雪は雨と同じ。「濡れるのやだな〜。」
出かけるのを躊躇しているとIさん夫妻が到着。人前で軟弱さを曝すのも嫌だし、しぶしぶ準備を始めます。
Iさん達は合羽で重装備、おまけに冬道具まで持っています。スパッツすら持たないtanuoさんは「負けた〜。」
蒸れに弱いtanuoさんは薄手のジャケットに傘を差して行きます。
「またよく降ってますね。」とのお父さんの言葉に、「サービス過剰、有難迷惑ですね。」
名残雪も既に二連荘、今日で三連荘です。今日はポカポカ陽気の中、日向ぼっこしながらタテリンのお花見のつもりだったものですから、あてが外れtanuoさんは少々不機嫌です。

7:05 a.m. でっぱつ。
しんしんと降っていた雪も樹林帯の中に入ると木の葉に遮られるのか殆ど降っていません。おまけに東からは日が射したりします。空もところどころ雲が割れ青空が覗いています。シメシメ、天気予報は当たりだったかな。
ロープウェイ下で傘を仕舞います。Iさん達も合羽を脱ぎ蒸し風呂から解放されたようです。
ここのマンサクはまだ咲いています。結構花期が長いです。咲いてから低温続きでドライフラワーになっているのかもしれません。そう言えばかなりくすんだ黄色になっています。
景色が望めず写真撮影も無くただ歩くのみですが、あまりにも寂しいので薄化粧のオバレ石でも撮っておきましょ。これこそ本当の今シーズン見納めかもしれません。(来週もまた雪だったりして…)

地蔵岩まで来るといきなり目の前に青空が広がります。かなり雲脚が速く白い雲がどんどん飛んで行きます。

釈迦が霞んでいますがあれは滋賀県側から飛ばされて来る雪でしょう。
天気は回復傾向、きっと日溜りの下ポカポカ陽気でお花見できるでしょう。なんて甘い考えが…。


8:00 a.m. キレット通過。
エルガーフェイスに雪目地が着きそれが日に輝いています。後ろのガス、早く消えてくれないかなあ。
鎌の雲も大分消えました。後は山頂付近を残すのみ。


8:15 a.m. 北谷テラス。

この先の掘割道、根雪の上に乗った新雪を踏みながら行きます。陽射しは春、やはり冬とは暖かさが違います。
掘割のドンツキ、正面の雪目地と青空が殊の外綺麗です。


8:35 a.m. 岩稜帯着。
振り返ると足元に湯ノ山温泉街、その向こうに伊勢平野広がっています。鎌ヶ岳の山頂も姿を現しました。

北側へ回り込む所は思ったとおり凍っていますが新雪が乗り多少滑り難くなっています。

上のテラスからはお母さんの大好きなベルグラ剥がし。つま先で軽く蹴るだけで湿った音を立て崩れ落ちて行きます。やはり春ですねえ。

8:50 a.m. 富士見岩。
下から仰いだ時は青空が見えていたのに着いてみればガスの中。
今日は霧氷も雨氷もありません。代わりに雪が樹枝に付いています。先週は地面が出ていた遊歩道、今日は新雪が20cmほど被っています。朝陽台もガスの中。レーダードームの前を通り遊歩道へ抜けます。遊歩道も先週のような氷ではなく滑り難い新雪。これなら安心して歩けます。

自然学校前で小休止兼燃料補給。今日は寒いです。久しぶりに手がかじかんでしまいました。いかん、手袋を替えましょ。さすがに200円の手袋では冷たくて仕方がありません。やっと直ったしもやけ、またならないように30年以上前のハンガロと交換。
望湖台へ向かいます。日が射すとポカポカ暖かいです。先ほどの寒さが嘘のよう。
しかし周りはご覧のような雪景色。タテリンも雪の下。来週の楽しみにとっておきましょ。


9:30 a.m. 望湖台着。
雨乞岳は雲の中ですがまあまあよく見えています。

風の陰に入るとほっとします。日があたると周りの雪景色が急に暖かく感じられます。

処女雪踏み踏み記念碑広場から峠道へ。
峠道も新雪で踏み跡が綺麗に消えています。先頭を譲られたり譲ったりしながら楽しみながら歩きます。

10:10 a.m. 武平峠着。
小休止兼燃料補給。
御在所山頂自然学校前では武平からエスケープのつもりでいたのですが、「この天気なら行くしかないわねえ。」なんて言っています。tanuoさんも右に同じ。
登りにかかると雪が出てきます。昼近くになり気温もかなり上がったようで雪も湿ってきました。
登るにつれどんどん天気が良くなって行きます。

とうとう雨乞岳も全貌を現しました。綿向山、反対側のイブネと新雪を冠した白い峰が日に輝いています。
サービス過剰? 有難迷惑? 御在所、鎌の神様 前言取り消します。
季節はずれにこの景色、そして季節なりの陽射しとこの暖かさ、本当にありがとうございます。

頂上直下のガレではてんでに雪の着いた岩を楽しみます。天気が良く視界が利くと高度感も倍増、これだから御在所(いや鎌でした。)通勤は止められません。
振り返れば雨乞岳、御在所が陽に輝いています。やはり山は化粧してナンボ、ですなあ。


11:10 a.m. 鎌ヶ岳山頂着。

祠に拍手の後、その横でお昼にします。
風もなく、お日様燦々ポカポカ陽気です。願いが適いこれも鎌の神様に感謝。やはり春って最高ですね。
食事を終えぼちぼち降ろうかという頃、だんだん雲が多くなってきました。そして降り始める頃にはすっかり曇ってしまい雪まで降ってきました。
「やっぱり私達って晴れ男に晴れ女?」こんな言葉が聞こえてきます。「イ・アー(然り)」と駄馬のtanuoさんも応えます。
雪の乗った長石尾根を滑りながら降って行きます。皆さん速いですねえ。付いて行くのがやっとのtanuoさんです。
先週尻餅ついて滑った雪渓、「今日は行かないの?」と問われ「行きません。」新雪が被り先週より滑り難いとは思いますが君子危きに近寄らず。tanuoさんも少しは成長しているのです。
今日はそのまま尾根通しに降ります。弥一の手前の鞍部から三ツ口谷へ。先週咲きかけていたバイカオウレンは雪の下。代わりに雪景色と雪道歩きを楽しませて貰ったのだから文句は言いますまい。また来週のお楽しみって事にしておきましょ。

雪の消えた三ツ口ダムで先週のショウジョウバカマを探します。
おおっ、咲いてました。花弁に雪が付きひとあじ違う趣きです。

こりゃあええわ。鎌の神様、最後の最後に花までプレゼントしてくれちゃいました。感謝感謝の大感激。日頃の行いが物を言うんですねえ。(そんなええ事している訳ではありませんが。)

12:55 駐車場着。
今日は最高の一日でした。季節はずれのプレゼント、しっかり堪能させていただきました。
御在所の神様、来週は花便りをお願いします。
季節はずれに冷え切った身体を温泉でしっかり解凍しましょ。


2012年04月08日16時20分00秒 記


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