初釜(鎌)Hike

初釜のお点前は濃茶ではなく紅茶です。
それも山の定番日東デイリーパックではなく、アールグレイ。
ああ、なんて香りが良いんでしょ。
お茶うけにはなんとロイズの生チョコです。
バレンタインの第二ラウンド?
たらふく食って、汗かいて減量した分をまた帳消しにしてしまいました。
これもまた宜しからずや。


20120211

今日は先週の続き、鎌まで足を延ばす予定です。2月ももう半ばだというのに今年はまだ鎌まで行ってなかったのですねえ。
年とともに軟弱になって行くのは人の世の常、まあいたしかたのない事です。
早朝から23号線は大型トラックでのろのろです。四日市に入り湯ノ山街道に折れますがこちらものろのろです。道路が濡れています。建物の屋根が薄っすらと白くなっています。雪がパラついたようですが、この程度でも渋滞を引き起こすんですね。全く三重県には恐れ入ります。
湯ノ山温泉街を抜ける辺りで融雪財散布車に追いつきます。地元に全くお金を落とさないお荷物の為に、わざわざ朝早くからお疲れ様です。奥の駐車場まで暫くお付き合いです。
トロトロと走っていると見覚えのある車が追いついて来ました。T尾さんにしては遅い到着ですなあ。

6:55 a.m. 湯ノ山最奥駐車場着。
暖かな車の中で準備にかかります。あの車はやはりT尾さんでした。そして助手席から誰かが降りてきます。もしやお嬢さん同伴? ん? Iお母さんじゃないですか。どうやら途中でピックアップしてもらったようです。
メンツが揃えばやはり先週の遣り残ししかないでしょう。もう登る前から左俣下降の予定が組み込まれている様子です。軟弱tanuoさんは武平からエスケープかもしれませんが。

7:15 a.m. でっぱつ。

固く凍った上に薄っすらと新雪が被っています。先週のドカ雪は締まって沈んだのかそれとも融けたのか。
先に備え最短コースの中道から。先週の名残など全く残していない雪の少なさです。しっかり締まった雪は新雪が5cmほど沈むだけです。こりゃあ楽チン楽チン。段差も埋まり雪の階段を歩くだけです。夏より楽チン雪道歩き。
風が無く暑いです。雪対策に合羽のズボンも履いてきましたがこれも不要でした。でも脱ぐのが面倒なので上着だけ脱ぎます。ホント山用品屋さんって考え無しですね〜。なんでオーバーズボンにしてくれないんでしょ。オーバーズボンなら簡単に脱いだり履いたりできるのに。数が纏まれば特注も受けてくれるのでしょうがねえ。仲間内だけでは少な過ぎます。

8:05 a.m. 岩棚着。
里の方は日が当たっていますがこちらは雲が多いです。山頂付近は滋賀県の天気予報で。滋賀は今日は雪だそうです。ところどころ青空も覗いてはいるのですが…。

そういえば今年に入って遠望の利いた日はまだでした。雪を被った遠くの山々にはまだお目にかかっていません。その内春霞の季節に入っちゃったりして…。

8:35 a.m. 北谷テラス着。
もうすっかり雲の中に入っちゃいました。東を振り返れば分厚い雲と大地の間に輝く伊勢湾。毎週の定番となってしまった景色です。

マンサクに蕾が付いていない事が話題になります。地蔵岩付近のマンサクにも蕾が付いていなかったし、今年の春は近年稀に見るマンサクの不作でしょう。そう言えば我家の庭のも例年に比べ極端に蕾が少ないです。これは全国的なものなんですかねえ。昨年の地震で種の保全に力を注ぎ込み過ぎたのでしょうか。なんにしても今年は寂しい春になりそうです。

雪面につま先を蹴り込みながら掘割を行きます。ちょうど良い固さで余計な力を入れずに済みます。
雪面ばかりを見ながら歩いているといつのまにか掘割ドンツキ。岩の上には大きなツララ。かなり融雪が進んだようです。
そして正面にはタイルの目地も鮮やかなエルガーフェイス。全く威風堂々たる姿です。

融雪が進んだとは言えやはり積雪量は多く夏より目の位置が高くなった分景色が違って見えます。人に踏まれていない【美味しい所】を選りながら行きます。やはり雪はええのう。

上のテラスからまた雪が増えます。直下のガレは真下から直登です。しっかり締まった雪とこの傾斜、堪りませんなあ。そしてそのまま夏道を突っ切り富士見岩下の雪面に突入します。美味しいとこ取りでもうウハウハです。
そのまま富士見岩まで登ります。

9:20 a.m. 富士見岩着。
周りはガスだらけ。そんな中でも木々に付着した霧氷が殊の外鮮やかです。

朝陽台からT尾さんお好みのレーダードーム下の【どこでも歩き】。遊歩道に抜けてソリ広場へ。
ここでとんだハプニング。Iお母さんめがけて子供の乗ったソリが追突。足をすくわれ身体が宙に舞いそのまま落下。
幸い大きな怪我も無かったようで一安心。これも普段からのトレーニングの賜物ですかな。tanuoさんなんぞ骨粗鬆症でポッキリなんて事になっていたかもしれません。
自然学校前で小休止がてらお母さんの様子見。
その後、望湖台へ向かいます。三角点からは雪に埋まった小尾根伝いに望湖台へ。「ん? 誰か歩いてるな。」処女雪でないのが残念ですがそれでも各自踏まれていない所を選って雪面に落書き。雪って老いも若きも童心に戻してくれるから大好き!

10:00 a.m. 望湖台着。

複雑な形の岩に当たった風が作る氷の造形。海老の尻尾の形を見ていると風の流れがよく解ります。

一瞬ガスが薄くなり三角点が鮮明に見えます。

記念碑広場まではブッシュ帯を【どこでも歩き】。夏場は通れない所も雪に埋まったこの季節はどこでも自在に歩けます。

この締まり具合なら地獄谷−コクイ谷も楽しいでしょうが、今日の目的は初釜(初鎌)。山頂でのティーパーティを楽しみに、地獄谷は次に取っておきます。
1月初めに嵌り込んで四苦八苦した所も今日はスイスイ歩けます。
遊歩道もかなり積もっているようでいつもより目線が高いです。身長が3mにでもなった気分。
チロリン村を抜け峠道に出ます。尾根上部の掘割は完全に埋まり、立ち木が無いところならどこでも歩けます。「あ〜、楽チン楽チン。」
天指し岩の下のガレは雪が少ないですがその下はまた雪がいっぱい。どこでも好きに歩けるのでかなりハイペースで降りて行きます。


10:35 a.m. 武平峠着。
小休止兼燃料補給。これだけハイペースで動けるって事はお母さんのソリ激突事件も大きな故障は無かったようです。
そしてここからエスケープどころか、目の前の雪壁にやる気満々です。
じゃあぼちぼちでっぱつしますか。夏道跡は辿らずいきなり正面の雪壁を攀じ始めます。少々被り気味のところもなんのその、これだから雪壁登りは止められません。
こちらもかなりの積雪です。いつもならスカスカ雪に足をすくわれる崖登りもなく、固く締まった雪の階段歩きが続きます。
所々現れる大きな雪庇に驚きの声を上げながら行きます。
展望岩下部の雪壁は今年も大きく育っています。「ムフフフフフフ。」「ウッシッシ。」声に出さずとも皆が思っていることが手に取るように解ります。そしてさっそく雪壁攀じり。ああ愉しき哉雪壁攀じり。おしりの穴がムズムズしてきちゃいます。アヘアヘ〜。
連続三段を攀じった後は正面に鎌の雄姿がデ〜ン。


11:20 a.m. 展望岩の風の陰で小休止。
皆さん見ているところは同じ。左俣下降点辺りの雪の状態です。「あの大木の下を少し降って、あの真っ白のルンゼが下降点。」
かなり雪が多いようですが、今日のこの締まり具合ならちょうど食べ頃のようです。
「木を見て森を見ず。」ではありませんが、とても景色を味わっているとは思えません。楽しい所、ワクワクする所の偵察以外余念が無いようです。ん?これって20代のガキと同じやん。
老若男女全ての人を童心に戻らせてくれる。これも雪のおかげですね。

三ツ口源頭部が近付いて来ると大きな雪庇が目立って増えてきます。

ドンツキから見下ろすとここも美味しそうな滑り台。ここから滑り降りても楽しいのですが、今日のメインイベントは初釜(初鎌)。
正面には源頭の岩峰。ここもタイルの目地が綺麗です。

源頭岩峰の尾根に出ます。雨乞岳は相変わらず隠れていますが尾根筋南の斜面が日に輝いています。時折青空が覗き薄日が射したりします。
左俣の谷を挟んでその向こうに長石尾根。雪もよく締まっています。

そして頂上直下のガレ。完全に雪に埋もれてしまいどこでも好きなところから登れます。
振り返ると大きく成長した霧氷林の向こうに雪に煙る御在所。ああ、結構降っているんですねえ。遠くの景色で初めて気付く降雪の量。


11:55 a.m. 鎌ヶ岳山頂着。

いつもなら見上げる看板を今日は見下ろしています。そのまま雪稜を辿ると祠の屋根を足蹴にしてしまいます。ああ、今年も沢山積もったんですねえ。
雪稜から擦り降りて祠の前へ。かがまないと鳥居の下から祠が覗けません。
「鎌ちゃん、お久〜。」拍手を打ち、ついタメ口をたたいてしまいます。いかんいかん、相手は神様。「おそまきながら新年明けましておめでとうございます。」
広くなった山頂の東端、夏場は笹薮なのですがこの上で雪を均し休憩場所を作ります。

そして円陣を組み、飲むと快感を覚えるホットドリンクの用意。皆で回し飲みすると五臓六腑に染込んで行きます。「お〜、うんめえ。」
先週の続きのシャモニ土産のサラミを炙りながら頂きます。「お〜、うんめえ。」
なんやかやと暖かいものを頂いて身体の芯から暖めます。初釜のお点前は濃茶ではなく紅茶です。それも山の定番日東デイリーパックではなく、アールグレイ。ああ、なんて香りが良いんでしょ。お茶うけにはなんとロイズの生チョコです。バレンタインの第二ラウンド?
たらふく食って、汗かいて減量した分をまた帳消しにしてしまいました。これもまた宜しからずや。

12:50 お片付けしてでっぱつ。
丁度日が射し辺りが輝いています。「左俣降れば必ず晴れる。」誰かがなにか言っています。ジンクスとはよくもまあ繰返すものです。

長石尾根に沿って降り直ぐ左の雪原へ。夏場草深い笹薮もしっかり雪に覆われています。気の早いT尾さんはもう滑っています。一気に目印の大木の下まで。
そこから右に迂回して下降点へ。かなりの積雪で下降点の傾斜も緩やかになっています。雪も適度に締まり最高のコンディションです。
皆好き勝手に楽しみながら滑り降ります。下降点から下は傾斜も落ち雪も適度な軟らかさでしっかり楽しめます。
おっとっと〜、またやらかしてしまいました。その楽しいところを撮っておくのを忘れてしまいました。これがホントの我を忘れて楽しむって事なんでしょう。
あっと言う間に出合。後は三ツ口谷に沿って降ります。夏場の巻き道はパス。旧道を行き最奥の滝をトラバース。滝の巻き道から戻り滝下へ。
おお、綺麗に凍っています。やはりこちらに来て正解でした。

大きなお子ちゃまがひとり滝の前へ行きます。そしてガッシャ〜ン。

ここから下は滝巡り、氷巡り。


13:35 三ツ口大滝下。

完全結氷とまでは行きませんが綺麗に氷が付いています。
しっかり堪能した後はまた滝巡り、氷巡り。

暫く降るとF山岳会の人達が氷瀑を作りそこで遊んでいます。アイゼンを付けたままだったお母さんも一緒になって氷遊び。ほんと気が若いですなあ。
最奥ダムまで降ると正面の御在所に丁度日が当たっています。御在所の天気もやっと回復したようです。

最奥ダムの下で最後の雪滑り。この下はもう三ツ口ダム。
三ツ口ダムから下界を望むと凄く良い天気です。名古屋の高層ビル群がニョキニョキと林立しているのが見えます。あの白いのがJR名古屋駅のツインタワー。リサイズした写真ではよく解りませんが、ミッドランドスクエアー、スパイラルタワー、ルーセントビルなどが鮮明に見えています。


14:30 駐車場着。
片付けを済ませでっぱつ。今日は温泉はパス。我家の水道水温泉田圃の湯で汗を流す事とします。



2012年02月12日15時50分00秒 記


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