冬枯れ御在所大渋滞

諦めて中道を降ります。
が、次から次と人が上がってきます。
それも皆若い男女、山ガ、山ボばかりです。
金魚のうんちよろしく途切れそうで途切れません。
なんたる渋滞、ナンタルチア。


20111112

前回の雨乞以来体調が優れません。年寄は風邪を引くとかなり長引きます。若い頃は病欠で休暇を使うなんて勿体ない事が出来ず、根性で直した?ものですが…。
前日、かみさんが「明日どうするの?」
「う〜ん、どうしようかな?」とは言うものの既に2週抜けています。このままではサイト名【Weekly Hike】を返上して【Monthly Hike】に改めなければなりません。そんな面倒な事、不精者のtanuoさんには出来ません。
という訳でリハビリを兼ねてお出かけ。こうやってなにかしら自分を追い立てるものがあるおかげでボケの進みが抑えられているのかもしれません。
行き先はどうしましょ? 奥の沢の紅葉にはまだ早いかもしれません。じゃあ冬枯れの御在所でも歩いて来ましょか。
ついでにスカイラインの駐車状況の偵察も兼ねて。Net情報では料金所跡の路側帯も駐禁だとか。そんな事したら停めるとこあらへんやん。

目覚ましで起床。なんだか身体がだるいですが鼻つまりはありません。ここ2週間ほど、中耳炎にならないように気遣いながら鼻をかんでいましたが、やっと解消できたようです。だるさに打ち勝つべく意を決して布団を跳ね除けます。なんと寝具は既に真冬仕様。これも風邪に打ち勝つ為なのでした。
身支度も冬仕様。過日かみさんに買ってもらった新しい山パン。その下にはド派手な柄の子供のスキー用CW-X。なんとこの私、山でCW-Xを履くのは初めてです。私のは初期タイプで生地が分厚いのと柄がもっと派手なので子供のを拝借した次第です。子供達も、もうそんなにスキーに行かないので、かみさんも仕事で防寒用に使っています。洗い替えも含めて何着もありますから取り合いになる事もありません。
そして長袖シャツにユニクロのフリース地の長袖カッター。セーター、軽羽毛服は常時ザックの中なのでいつ雪が降っても大丈夫です。

5:10 a.m. 玄関を出ると外は真っ暗。地面はまだ濡れていますが空にはまん丸のお月さんが煌々と輝いています。
つい先日までは明るかったのに。そうか後1ヶ月少々で冬至なんですね。そりゃ日の出も遅い筈です。
未明の道路をひた走ります。日光川当たりで東の空が明るくなってきました。
ん?なんだか今日はトラックが多いなあ。流れが悪く到着時刻が気に掛かります。スカイラインに停められなかったら宮妻にするか?

スカイラインに入り鳥居道Pで朝のお勤め。個室で奮闘中に何台もの車が上って行くのが聞こえます。それが気になってなかなか集中できません。
お勤め終了後は急いで駆け上ります。
蒼滝橋手前の駐車場はまだ数台停められそうです。トンネル上の駐車場はまだ1/3程度の駐車率。料金所跡は…?
なんじゃこりゃ! 一応停められますが路面に白線で四角が書いてありその中に停めろと言う事のようです。かなり余裕を空けて書かれているので駐車台数が少ないです。当然白枠内は満車。そしてパトカーが行ったり来たり。空いている所に余裕で駐車できますがパトカーを前にして停める勇気はありません。
「蒼滝トンネルの駐車場へ行こうっと。」

6:50 a.m. 蒼滝トンネル駐車場着。
お隣さんは若い男女。車数台に分乗して来ています。その姿のカラフルな事! 山が急に華やいできます。紅葉よりこちらの方が鮮やかです。

7:05 a.m. でっぱつ。
昔はいつもここに停めていたのでした。でもでっぱつはいつも深夜でした。皆ラテを灯して出かけたのでした。少しでも早く行こうと、いつも北東端の柵の切れ目をすり抜けていました。ここからなら坂を降ればすぐトンネルです。トンネル内のネオン灯は赤い靴紐を茶色に見せます。よく人の靴と間違えたか?と錯覚します。毎度の事で解っている筈なのに。
そんな事を思い出していたら、気が付けばトンネル内。まっいいか。今日は久しぶりに裏道。
トンネルを抜けそのまま橋下へ? いえいえそこまでボケてはいません。右岸に付けられた工事用道路を行きます。拡幅の為全滅したかと思われたアケボノソウが結実してあちこちに残っています。
途中で立ち止まり伊勢平野と伊勢湾を望みます。かなり空気が澄んでいるようで遠望がよく利きます。

突き当たりの広場から登山道が付いていますが面倒なのでそのまま工事用道路を行きます。こちらから行けば堰堤横の高巻きが端折れます。病み上がりのtanuoさんは少しでも楽がしたいのです。

四の渡し手前の橋を左岸に渡った所でそのまま河原を行きます。休んでいた若者が「道はこっちですよ。」と教えてくれます。街中では他人に無関心な若者も山の中では親切な気遣いが自然に出てきます。【人を素直にさせる。】これが山の魔力ですね。
親切に対し謝辞を述べそのまま河原を辿ります。少しでも楽がしたい病み上がりのtanuoさんです。
そのまま再度右岸に抜け登山道に入ります。この辺りは昔の道のままで40年近く前の面影が残っているところもあります。
藤内小屋前を通り抜け広い河原を行きます。ここでも若いグループをパスしましたが既に3組目。皆さん非常にカラフルです。甲高いお嬢さんの声が北谷に響き渡ります。「若いって本当にええもんやなあ。」そう言えば今日はまだジジババグループにはお目にかかっていません。お嬢さん方が【山ガ】ならジジババは何て呼ぶんでしょ。【山姥】?ちょっと可哀想ですね。山姥って道に迷った旅人を殺して食べちゃうんでしょ? そこまで恐ろしい存在ではないですよね。【山ばあ】とでもしておきましょ。
そんな事を考えながら歩いていると、日が射し始めました。

紅葉しかけの山肌に日が射し綺麗です。

ピョンの耳で左岸に移るとすぐ水場です。水場を越え国見尾根からの沢の押し出しではたと考えます。
「このまま裏道を行くより国見尾根に上がろうか? その方が人も少ないし。」
という事で国見尾根へ。いつも行き当たりばったりtanuoさんの無計画という計画は一向に変わりません。これでは登山届けなんて出せる訳ありませんね。
時折差し込む陽射しに紅葉が浮かび上がります。全山紅葉って訳には行きませんが、色付いている所だけを見ればなかなか綺麗なものです。背景の藤内のすっきりした岩が興を添えてくれます。

一壁の上、中又の河床というか後尾根上というか変なところに大勢の人が見えます。「なにやってんだろ?」


8:40 a.m. 国見尾根稜線着。
北谷の反対側、不動谷の向こうに祓戸。低い雲と祓戸稜線の間に員弁の辺りがくっきりと見えます。

と同時にブルッ。稜線は風がキツく寒いです。風邪がぶり返す事は無いでしょうが、手鼻かみかみスタコラサッサ。

8:50 a.m. 国見の展望台に寄道。
特等席に腰を下ろし藤内を眺めます。
先ほどの人達、まだ同じ所にいます。どうやら登攀具を付けているようです。どこへ行くつもり? 後尾根?それとも中又? あんなとこゼルバンは要らんぞなもし。


9:00 a.m. 揺るぎ岩の下。

事のついで、上っておきましょ。
ここまで来ると北谷全体が見下ろせます。

ここまで来ると山頂は近いです。が、分岐で左折。小腹が減ってきたのですが風が強く少しでも避けられる所を目指して。
ところが国見のテラスも吹きさらし。そのまま峠に向かいます。

9:30 a.m. 国見峠通過。
雲の中にスッポリと入ってしまったようで陽射しはありません。樹林帯の中は風が遮られ幾分凌ぎ易いです。辺りは全くの冬枯れ色。紅葉はかなり前に終わってしまったようです。
山頂遊歩道に出てすぐ横の展望台へ行きますがここも風の陰がありません。そのまま朝陽台へ。いつしか空は真っ青。やっと回復してきました。

9:50 a.m. 朝陽台着。
ワーオ、凄い人。こんなところでお湯なんて沸かしてられません。そうだ富士見岩の下なら日当たりも良いし風の陰になるし。


9:55 a.m. 富士見岩着。
こちらも凄い人。こんなところで店なぞ広げられません。が思ったとおり陽射しは燦々、風は無し。ついでに人もいなけりゃなあ。

諦めて中道を降ります。が、次から次と人が上がってきます。それも皆若い男女、山ガ、山ボばかりです。金魚のうんちよろしく途切れそうで途切れません。なんたる渋滞、ナンタルチア。
少し降っては待ち、少し降っては待ち…。

なんとかキレットまで降りてくると、なっなんと大渋滞。
ところがみなさん南側凹角を通っています。フェイス側には誰もいません。しめた! と渋滞なしでフェイスを登ります。そのまま階段状の岩場を登りピークに立ちます。キレットへの降りで数珠つなぎ、それが尾根道にまで繋がっています。
「こりゃダメだ。」岩場の南側へ移動し大休止。風もあまり無くお日様燦々、寝転がると眠ってしまいそうです。

まずポカリで水分補給。あっ、裏道の水場から今まで一滴の水も飲んでいませんでした。夏と違い涼しくなったので喉も渇きません。
こんなところでお湯を沸かすのも憚られるのでカップ麺はパス。コンビニオニギリを頂きます。
キレット沢から本谷の斜面の紅葉が綺麗です。こちら側の斜面のあちこちに程好い色合いの紅葉も散見できます。

さて、渋滞はどんなかな? 相変わらず続いています。 「あんなんでよく来るなあ。」と思うような方もいらっしゃいます。なんだかお盆の槍みたいですね。

尾根道にまで伸びていた人の列は無くなっています。今がチャンス。とばかり大急ぎで荷物を片付けでっぱつです。
キレットから本谷へ降りても良かったのですが、大勢の見物人の前であんなところを降れば丸見えです。あまり目立つ事は避けた方がよいので忠実に中道を降る事に。
相変わらずカラフルなお嬢様方とすれ違います。良いですねえ山が輝いているようです。あんなに沢山いた山ジジ、山ババはどこへ消えちゃったのでしょう。


11:20 a.m. スカイラインに合流。
料金所跡の駐車スペースには枠外にも路肩にもいっぱいの違法駐車。相変わらずパトカーが見回っていますが、警告シールも違反シールも貼られていません。
なんだかよく解りませんが、通行車線にはみ出していなければ黙認のようです。ただこの黙認がいつまで続くか解らないので肝っ玉の小さいtanuoさんは大胆な冒険は出来ません。当分の間は蒼滝トンネルの駐車場を定位置としますか。

11:30 a.m. 車に帰着。
さあ久しぶりの湯ノ山温泉。一度浸かれば寿命が一日延びます。さあて何百日延びたことやら。



2011年11月12日22時50分00秒 記


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