春日和Hike

遠くの山が霞んでいます。
春霞? はたまた黄砂か雨雲か。
肌寒いくらいです。
これじゃあ開花前線も駆け上がるのを躊躇しますわなあ。


20110503

5月3日憲法記念日。突然湧いて出たような雑務なしのAll Free。折角空いたのだからお花見にでも出掛けますか。先々週の様子ではアカヤシオ前線は遅れを取り戻しそうな勢い。見逃したとあっては末代の恥。メタボ予防も兼ねてと、午後9時を過ぎてからいそいそと仕度を始めます。と言っても道具一式はいつもザックに入れっぱなしなのでお茶と着替えくらいなのですが。

ウイークデイにも拘わらず道路はかなり空いています。えっ、そうそう今日は休日でした。空いててあたりまえ。tanuoさんってかなりボケが進んでいるようです。

6:30 a.m. 中道入り口駐車帯着。
ゲゲッ! こんなに早いのにもう満車。そんなバナナ!
ホントよく混むようになりました。でも蒼滝付近はまだガラガラでした。向きを変えスゴスゴと引き返します。「なんで中道ばかり混むんでしょ? よう解りまへんな。」
昔はGWや盆暮というと閑古鳥が鳴いていたものです。全ての山岳会が合宿に入り、事故に備えその間は個人山行も禁止でした。偶に禁を犯しガラ空きの藤内をマイゲレンデとするふとどき者も居るには居ましたが。
社会人山岳会が衰退し、会の規約という縛りが無くなった所為でしょうか。いや今の山のマジョリティーである中高年諸氏は山岳会になぞ所属していないので当然といえば当然ですね。それにしても折角のGW、鈴鹿なんぞでお茶を濁さず本番に出掛ければ宜しいのに。
とかなんとか自分が停められなかった腹いせにブツブツ言ってるtanuoさんです。
蒼滝トンネルP、蒼滝橋P共にガラガラです。裏道に近い蒼滝橋Pに停めます。まだ早いので軽く燃料補給してから仕度にかかります。
今日から足元の衣替え。夏靴に変えました。夏靴:聞こえは良いですが1,000円未満のスニーカーです。岩場のフリクションは最高なのですが、ザレや落ち葉ではスケートが出来るくらいよく滑ります。とは言え【まるビ】のtanuoさんにはぴったりです。

6:55 a.m. でっぱつ。
久しぶりに裏道から。裏道からってどうも気が進まないので滅多に登りに使いません。見覚えのある道を歩いているとつい昔を思い出して感傷的になってしまうのです。と言っても何年も前に堰堤が出来、下の方は道が変わっています。おまけに数年前の豪雨による土石流で完全に様子が変わってしまいました。もう昔の面影など殆ど残っていません。
大堰堤の上流、日向小屋が在った辺りに新しい堰堤を作っています。これだけ様子が違ってしまえば昔を思い出す事もありません。

その筈なのに…。
昔は日向小屋を過ぎると道のすぐ傍を沢が流れており狭い上に滑りやすい登りとなっておりよく緊張した事を思い出します。そこを過ぎると小さな枝沢を渡り右手に広い平坦地がありよく天場として使われていました。かみさんも親分たちお偉方とよくここで宴会をしたと言ってました。その天場が今では枝沢の流れにえぐられ面影も残していません。そこを過ぎると四の渡し。工事現場で使う幅20cm程の足場板が渡してあるだけの橋でした。
今、流れの対岸から見ているだけなのに当時の様子がありありと思い浮かんできます。

そのまま谷の中を辿ります。四の渡しの水場も復活したようです。

変な話ですが、レコード盤(古くて済みません。)をずっと聞き続けているとその収録順にメロディーが刷り込まれ、曲が終わるとすぐ次の曲のメロディーが頭に思い浮かびます。同様に同じ山道ばかり歩き続けていると今歩いている所の次の様子が頭の中に思い浮かんできます。ここを曲がるとこんな形の石があって、その石のどこにどちらの足を置くかまで完全に決まってしまいます。毎週毎週全く同じパターンで行動していたって事です。慣れてくるとそれが当たり前で違う行動を取る事は殆どありません。
四の渡しから上はほぼ昔と同じ右岸を辿るのですが、ここも様子が大きく変わっています。しかし何の脈絡も無くいきなり見覚えのある石が現れ軽い驚きを覚えます。道筋を逆に辿る事は難しく、その石の手前がどんな様子だったかを思い出すことは出来ません。その流れが欠落しているとその石の次はどんな様子だったかも思い浮かびません。ただ単に見覚えのある石だけがぽつんとそこにあるだけなのです。メロディーのように連続した流れにならず、単に点だけが存在し点と点を補間するものが全く無い為、少なからず苛立ちを覚えます。
ああ、やはり裏道なんぞ来るんじゃなかった。

気が付けば藤内小屋も過ぎもうすぐピョンの耳。この辺り北谷の高低差が大きいです。樹林帯越しに見える数mの滝が連続していた辺りです。この一帯広い河原となり白い花崗岩に埋め尽くされてしまいましたが、左側(右岸)のこの広い河原のどこかが天狗の踊り場だった所です。
たしかキレットからの沢が突き当たる辺りだった筈です。流れ自体は当時同様に現在も伏流していますが、おおよそこの辺りと見当がつけられる程度でしかありません。

ピョンの耳の天場付近も木立が一掃され遮る物がないので藤内がよく見えます。ピョンの岩自体も上から下までどこからでも丸見えになりました。景色としては今の方がよく見えて良いかも。

最後の水場から上はほぼ昔のままです。一箇所国見尾根からの枝沢が崩落し凄惨な姿を晒していますがそこを過ぎるとまたほぼ昔の道を辿ります。
藤内沢出合も北谷の様子は全く変わってしまいましたが藤内沢自体はさほど変わってはいません。ただ藤内も30年前とはかなり様子が変わっています。後尾根テストストーンは崩落していたし前尾根もかなり変わっていました。中尾根もツルムから上で崩落があったと聞いています。でもこれらは数年前の豪雨より前に起こった事です。

藤内沢出合より上では見覚えのある物に出くわしても感慨も苛立ちも感じません。やはり歩いた回数が全然違います。こちらは偶に気まぐれに歩く程度。ほぼ毎週休むことなく通い続けた道とは比べ物になりません。
ここからは春を探しながら辿る事にします。そういえばアカヤシオ、まだ少ないですねえ。花数も少ないような。

曇っている所為かもしれませんが下草にもあまり花を見かけません。やはり中道の方が良かったかな? アカヤシオ、コブシは点々と咲いているのですが見栄えのするものは少ないです。

8:35 a.m. 国見峠着。

裏道を外れ直進しすぐ左から合わさるルンゼを直上します。スキーゲレンデから望湖台へショートカットの予定です。
小腹も空いてきた事だしゲレンデ手前で小休止。アンパンを齧ります。

遠くの山が霞んでいます。春霞? はたまた黄砂か雨雲か。
肌寒いくらいです。これじゃあ開花前線も駆け上がるのを躊躇しますわなあ。
スキー場の芝の中を行きます。天気が良ければタテリンがあちこちに顔を覗かせている筈なのですが…、あっ咲いてました。お愛想程度にチラホラと。よく見ると閉じているものは沢山あります。「お日様、出て来〜い。」


9:05 a.m. 望湖台着。
文蔵ハゲの東側の小さなガレに雪が残っています。イブネ平頂峰の一部にも残っています。そう言えば前尾根上部にも所々白い所がありましたがあれもきっと雪だったのですね。ていう事は、山頂ちびっ子広場の人工雪もきっとまだ残っている事でしょう。やはり開花前線は上りきれずにいるようです。


記念碑広場までの道端も全く咲いていません。遊歩道への降り、風の陰になった辺りでやっとチラホラですが皆半開きです。

遊歩道に出てシロヤシオの大木の下、ここはかなり咲いていますがそれでも蕾の方がずっと多いです。日が差せば皆開くでしょうに。

満開なのはアシビだけ〜。

峠道に差し掛かるとアシビの他にアカヤシオもチラホラと咲き始めました。コブシもまだ少し残っています。
ここは南斜面なので例年GWには尾根自体がピンクに染まる所です。しかし今日はまだ早かったようです。


9:40 a.m. 展望台着。ここまではまだ早かったですが、ここから下はまずまずのようです。ただやはり花数は少なそうです。


9:55 a.m. アカヤシオを追いかけていたら武平峠に着いちゃいました。そのまま鎌を目指します。
こちらもまずまずです。振り返ると今降りてきた御在所側峠道がピンクに染まっています。


10:20 a.m. 展望台着。

三ツ口谷にもまだ雪渓が残っています。GWにしてはかなりデカイです。


10:40 a.m. 鎌ヶ岳山頂着。

祠に拍手。ひとごみを避け南側へ。黄砂に煙る鈴鹿南部の山並みを眺めながらランチタイム。


11:10 a.m. ぼちぼちでっぱつ。

馬の背尾根がピンクに染まっています。でも先々週行ったし、今日は三ツ口谷を降る事にします。

花は少なめでしたが木々の新芽が萌立ち強烈な色彩です。
途中でスカイラインに出ましたが今日の駐車地は蒼滝橋。いつもの中道入り口からもう暫く歩かなくてはなりません。山靴と違いスニーカーはソールが柔らかく足裏が痛くなります。引き擦るが如く重い足取りでもう暫く。ところがこの間途絶える事無く両側路駐車の列。う〜、歩き難い!

12:35 車に帰着。

今日も温泉いそいそと〜。


2011年05月03日22時25分00秒 記


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