品川弥次郎が作詞し、これに祇園の名妓君尾が祇園囃子をアレンジした曲を付けました。
大村益次郎が鼓笛曲として編曲したという説があるので、作曲が大村になったのでしょう。
それなら、作曲・君尾 編曲 大村益次郎にすべきはないでしょうか?(笑)
“宮さん”とは有栖川宮織仁新王の事です。

日本の軍歌第一号と言われる曲で、メロディーは『みやこ節』と言われる俗謡調のもの。
フィンランドの音楽の教科書では、日本の代表的な唱歌として紹介されています。

楽譜を購入し、MIDIを作ってみました。
メインは笛の音にしようと思ったのですが、音が小さいので喇叭にしました。
リズムを適当に入れてみましたが・・何か変かもしれませんが突っ込まないように。


さぁ、皆さん、歌ってみましょう!(笑)
   ※ファイルはmid形式なのでmacの場合は聴けないかもしれません(汗)。


←ボタンを押すと音が出ます。

←演奏を止める時はSTOPを押してください。


宮さん宮さん(トコトンヤレ節)
   作詞 品川弥二郎  作曲 大村益次郎

一  宮さん宮さん お馬の前に ひらひらするのは何じゃいな トコトンヤレ トンヤレナ
   あれは朝敵征伐せよとの 錦の御旗じゃ知らないか トコトンヤレ トンヤレナ

二  一天万乗の帝王(みかど)に 手向かいする奴を トコトンヤレ トンヤレナ
   ねらい外さず ねらい外さず どんどん撃ち出す薩長土 トコトンヤレ トンヤレナ

三  伏見 鳥羽 淀 橋本 葛葉の戦いは トコトンヤレ トンヤレナ
   薩土長肥の 薩土長肥の 合うたる手際じゃないかいな トコトンヤレ トンヤレナ

四  音に聞こえし関東武士(さむらい) どっちへ逃げたと問うたれば トコトンヤレ トンヤレナ
   城も気概も 城も気概も 捨てて吾妻へ逃げたげな トコトンヤレ トンヤレナ

五  国を追うのも人を殺すも 誰も本意じゃないけれど トコトンヤレ トンヤレナ
   薩長士肥の 薩長土肥の 先手に手向いする故に トコトンヤレ トンヤレナ

六  雨の降るよな 雨の降るよな 鉄砲の玉の来る中に トコトンヤレ トンヤレナ
   命惜しまず魁するのも皆御主の為故じゃ トコトンヤレ トンヤレナ


品川の作詞ではないのですが、この曲を元に、
当時のモダンガールを揶揄したと替歌が明治6年ごろに作られたものもあるそうです。

   姉さん姉さん お前の頭に ぐるぐる巻いたは何じゃいな トコトンヤレ  トンヤレナ
   あれは流行はしりの束髪 イギリス結びを知らないか トコトンヤレ  トンヤレナ


上記は楽譜に載っていた歌詞ですが、歴史読本によると、当時の瓦版は、

  宮さん→宮さま
  ひらひら→びらびら
  あれは→ありゃあ
  知らないか→知らなんか
  どっちへ逃げたと→どっちゃへ逃げたと
  吾妻へ逃げたげな→東へ逃げたな

と、なっております。



参照史料 『軍歌・寮歌・民謡 歌の宝石箱』 ドレミ楽譜出版社
       『歴史読本 2000年12月号』 新人物往来社