あるクリニック

 もう7〜8年になろうかな、最初は当市のある 公立の総合病院で慢性腎臓不全の診察を受け、 車椅子の障害者でもあった私は、優しい看護師さん とお医者先生のもと、人工血液透析を始めました。

その後その病院は地域の拠点病院になり、病状の 比較的安定している患者は別なローカルの病院へ移ることになり、 あるクリニックに病院替えをしました。

 透析というのは大変なんです。時間がかかるのも ありますが腕の動脈と静脈に太い針を搾針します。 痛いのです。
我慢はしますが新しいクリニックに 移った最初の頃、そこのお医者先生がじかにやって くれました。それまでの病院の搾針と違い、 異常に痛かった事があって「痛いっ!」と思わず声 を上げたらば先生に怒られました。

 「あんたぁゴルフをやんねぇの。ゴルファーが ボールを打つ時ゃぁ周りを静かにさせるのが当たり前なんだよ、 俺の注射もおんなじ、黙ってくんねぇか」と言われたのです。 威張るわけじゃないけど車椅子の患者に向かって「ゴルフ」 はないでしょう、「やりたくても出来ない体なんだよ、オレ」。
 その時この医者すこしおかしいな、とは一瞬の思い。 とは思っても命預けているんだから・・・と我慢はしていたが、 それからしばらく後、今度は補聴器の私に向かって、 多分その時は何かを聞いているんだろうと医者も間違ったんだ ろう。(続く)

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