アストゥーリアスの作品は多重録音で作られ、"日本のマイク・オールドフィールド"と
呼ばれていただけあって、音楽的にも(性格的にも?)ライブでの再現が難しく、
極めてライブ活動の少ないユニットでした。
それでも1987年から1988年にかけて3回だけ、ライブハウスに出演しております。
初期アストゥーリアスの3回だけの幻のライブをリポートしたいと思います。


<1987年8月23日 吉祥寺シルバーエレファント>

共演:ソシアルテンション
動員数:130人ぐらい、立ち見の方も多く異常な熱気

1987年デモテープを制作し(「流氷」「クレアヴォヤンス」の2曲入り)、当時インディーズ・プログレを
数多くリリースしていた"Made in Japan"レーベルに持ちこみました。
まずライブで名を広めて、それからレコードのリリースにつなげよう、ということに
(私個人は全くライブには興味がなく、ただただ気が重かったです)。
その時に何かユニットの名前を考えてほしい、とのことで必死に考えて"アストゥーリアス"
という名前をつけました。

メンバーは
津田治彦(Guitar)
花本彰(Keyboad) いわずとしれた元“新月”の2人。上司でもあったわけですが・・・。
大野由美子(Piano) 現“バッファロードーター”のベーシスト、まだ10代でした
大山曜(Bass)
桜井和美(Drums) 当時ジャズロックバンド“アフレイタス”を率いていた

アルバムはオールドフィールドスタイルの多重録音で作られているため、当然この編成で
完璧な再現は不可能。でもバンドならではのソリッドなグルーブは中々評判がよかった。
とにかく伝説のバンド"新月"のメンバーが参加ということで、初ライブにもかかわらず
なにかと注目を集め、異常なプレッシャーの中、ライブにのぞみました
(あとにも先にもあれだけの緊張感を味わったことはない!)。

ソシアルテンションの演奏が終わり、ついにアストゥーリアスの出番。

1. ハイランド
2. タイトロープ
3. ユートピアノ
4. クレヤヴォヤンス
5. エンジェル・トゥリー (ガットギターコーナー、津田、花本、大山の3人)
6. エイリアン (ドラムソロあり)

と、つたないMCをはさみながら、プログラムは進行。
メンバー紹介後、本編ラストへ。

7. 流氷

ここで全員はけたあと、待ってましたとばかり盛大なアンコール。

アンコール1. 鬼

せっかく新月のメンバーがいるのだから、新月の曲をやってほしい、との制作側の希望で、
ゲストとしてVocalの北山真さんをお呼びして、解散以来という名曲「鬼」を演奏することになりました。
お客さんのうち、かなりの方はこの「鬼」が目当てだったと思われます。
「鬼」は日本のプログレ史上に残る名曲で、複雑な構成、変拍子、高度なテクニックのリフで演奏は
至難の業!正直心配だったのですが、あの緊張感が演奏にパワーを与え、リハをはるかに超えた
ベストな演奏が出来たと思ってます。2度とあんな演奏は出来ないでしょう。

ここでネタはすべて出し尽くし終了、のはずが2度目のアンコールをもらってしまい

アンコール2. タイトロープ

をもう一度演奏して、おひらきとなりました。
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初期アストゥーリアス・幻のライブ(その1)