エレクトリック・アストゥーリアス ポルトガル滞在記 〜日本出発まで編〜











2005年のメキシコBajaProg(バハプログ)はアコアスでの参加でしたが、もちろん海外フェス初参加。4日間約20バンドが出演するフェスの空気に触れ、興奮のるつぼの中、最終日に自分達が演奏し大喝采を浴びる、という極めて貴重な体験をし、ある意味人生で最も重要な4日間であったと今にして思います。カール・パーマー、アルティ・エ・メスティエリ、ケン・ヘンズレー、といった往年の大物の他にも、数々の優れたバンドに出会え、底知れぬ興奮を味わいました。アコアスはアコースティック編成ゆえ、圧倒的に他との差別化を成し遂げ、お客さんにインパクトを与えられたと思いますが、日が経つにつれ、次こそはプログレの王道、バンド編成で是非出演したいという思いが強まってきたのです。

ということで、メンバー募集の条件も「海外遠征可能なこと」と明記し(日本のバンドの中でも、長期休業の取れないメンバーがいて海外フェスに参加出来ないバンドさんもいらっしゃるとか)、2009年春にオーディションを開催。結果割と身近な方々を中心にメンバーが決まりましたが、夏からリハーサルに入り新バンド「エレアス」はスタートすることになりました。

早速海外フェスの窓口となっているポセイドンさんに売り込みを開始、しかし2009年メキシコのフェスは諸事情で(経済的事情&主催者の代替わり等)中止となり、翌年以降の再開も定かではないとの事。代わりに近年ヨーロッパ最大のフェスティバルに成長しているポルトガルGARを紹介され(2009年はKBBが参加)コンタクトを取ったところ、主催者のモタさんは古くからのアストゥーリアスファンで「是非来て下さい」とのこと(!)。本当はアコアスが良かったとの説もありましたが(^^)、アストゥーリアスならなんでもいい(と言ったかどうか)とのことで、まだ初ライブ前だったにもかかわらず、フェス参加の切符をほぼ手中にしたのでした。

12月の初ライブをなんとか成功させ、バンドとしての手ごたえをつかんだところで、メンバーにも意思確認をし、結成1年に満たないのに(実質ライブ2回!)GAR2010に参加することが決定したのです。

さて今回のメンバー中、3度目のフェスになるアコアス2人はさておき、平田、テイは10数年ぶりの海外、田辺君は正真正銘初海外!英語は川越氏以外ほぼダメで、頼みの綱は引率役のポセイドン増田夫妻(2年連続GARに行っています)。ポセイドンチームは元々KBBのスペインフェスに合わせ帰りは別便の予定を組んでいましたが、急遽スペインフェスの中止が決まり、結局行きも帰りもリスボン発着で、我々と一緒の便ではなくなってしまったのです(この選択があとで明暗を分けることになろうとは・・・)。ということは不慣れな5人で出国・入国その他の手続きをやらなくてはならないということ(ポルト空港で待ち合わせる算段)、大丈夫か(?!)まあ前回のフランスは私一人別便で行けたのでなんとかなるでしょう(?)。

が近づくにつれ、海外経験豊富な川越部長(今回は旅の指南役として大活躍でした)の指導のもと、パスポート取得から楽器ケース対策(私は初めてベースのハードケースを購入)、もろもろ準備を進めていよいよ出発前日。最終リハを済ませ明日は成田1020分集合と決めて家路につきました。結局初参戦の3人は眠ってしまうと起きられないとのことで一睡もせず、早朝電話で起こし合って無事(早過ぎの人も!)成田集合に間に合いました。平田さんが空港内で増田さんを目撃したようでしたが(これが最後になろうとは)、自分達のことで精一杯の我々はもろもろの手続きをなんとか済ませ、ほどよい緊張感の中、日本を出発しました。



日本出発からポルト到着編へつづく



今回のポルトガル Gouveia Art Rock 2010 (ゴーベイアは街の名前です。以下GAR)、アストゥーリアスにとっては3回目の海外フェス参加となりましたが、過去2回(2005メキシコ2006フランス〜イタリア)はアコアスとしての参加で、今回は新バンド「エレクトリック・アストゥーリアス」での参加です。素晴らしく有意義な(数々のトラブルも含めて)旅となりましたが、話はエレアス結成前の話にさかのぼります。

「樹霊」完成後の2008年秋、次なるプロジェクトとしてロックバンド・スタイルの新バンドを結成するべく、当サイト上でメンバー募集をすることにしました。今までのアコアス、多重アスでは表現出来ないタイプの楽曲(アストゥーリアスはとかく“静”のイメージで語られることが多い)が生まれてきたことから、ロックバンドとしてのパワーと構築美が融合されたレギュラーバンドの必要性を感じたからです。ただもうひとつの目標として、“バンドで(アコアスではなく)海外フェスに出たい!”という思いが強く湧き上がってきたことがあります。