HID装着
(H4 Hi/Lo切替式ベース → H1 4灯同時点灯化)

「R32のプロジェクターは暗い」、これはもう常識である。

ごん太号購入当初、すでにH4のHi/Lo切替式のHIDを持っていたため、それを角目に装着し、しばらく乗っていた時期がある。しかしある日片方が点灯しなくなり、それをきっかけにハロゲンのプロジェクターへ戻すこととなった。そしてHIDはジャンク扱いで押入れの奥へ…。

数ヶ月前になる。HIDも当時よりだいぶ安く手に入るようになり、「H1バーナーに交換して使おうかな」と思い始めた。押入れからHIDを取り出し、点灯試験をしてみるとどうやらバーナー不良ということが判明。「それならバーナー交換で再使用できるな」と確信し、H1バーナーを物色していたのだった。

先日クラブのBBQの会場でHIDの話になり、ごん太がH1バーナーを探していることを話すと、さんちゃんさんの手元にH1バーナーが余っているという。しかもベロフの5500K、使用期間もほとんどなし。

「おいくらですか?」

「5000円くらいでどうですか?」

「買います!!」

ベロフのHIDが5000円なら即買いである(笑)ということでごん太号も再びHIDを装着する運びとなった。



H4→H1変換アダプタ

ということで、早速の予備のヘッドライトから台座を外してきた。右が台座、左がアダプタである。

R32は元々H4のため、このようなH4→H1変換アダプタを使用している。


H4→H1変換アダプタ

組み合わさるとこんな感じ。

ちなみに上の端子は配線がつながっていない全くのダミー。恐らくH4の3穴コネクタにしっかりと差し込むためだろう。


R33純正台座流用および加工したもの



R33純正台座装着状態



左:加工前 右:加工後

今回はこのアダプタをくり抜いてH1を固定する方法を取った。前回R33純正H1台座を加工流用し、装着したのだが、まさかのピンボケということで失敗に終わった教訓。それは

「なるべく元からあるものを使う」

ということ。せっかくH1を固定するアダプタがあるのだからそれをうまく使いたい。HID化に伴い、H1ハロゲンの端子は必要なくなるので端子をラジオペンチで引き抜き、後は穴をヤスリで広げていくという作業。ただこの作業、なかなか骨が折れる作業である。




左:加工前 右:加工後

ごん太の場合、このアダプタのくり抜き作業に片側延べ2時間ほどかかった。ずっとヤスリ作業を続けていると苦痛になってくるため、「延べ」となっている(笑)


スナップリングでチョボを回避

またベロフの場合、H1の台座の裏にある配線がつながっている部分が大きいため、穴を最大まで広げている。

しかし、穴を最大まで広げるとバーナーを固定する3本のピンまで削る必要があり、そのままではバーナーを固定できないため、何か別の方法を考える必要がある。

ワッシャーは?ワッシャーは台座にチョボが出ているためはめることができない。それならC型のリングか…。C型のリングと言えばスナップリングがあるじゃないか!ということで削った3本のピンと同じ高さになるようなスナップリングを購入し、左の写真のようにはめ込んだ。

用意したスナップリングは穴用24mm×4枚。


アダプタ完成!

4枚重ねのスナップリングを加工したアダプタに接着剤で固定し、アダプタの完成。


カット後

次は台座の加工。

そのままではバーナーのセラミックチューブの影が映ってしまうため、上下逆さまに取り付ける必要がある。左の写真のように一部をカットするだけで上下逆さまに取り付けることが可能となる。


上下逆さまに取付け



テスト装着はバッチリ!!



譲っていただいたベロフのHID

台座も完成したところでお次は配線の加工作業。

左下の写真が市光ベリアスのH4 H/L切替タイプ。ソレノイドによりシェードを移動させ、HとLを切り替えている。白いコネクタがそれである。

下の写真がベロフ サンダーホワイトのH1。カプラーの形状に互換性は全くないので加工する必要がある。


市光製H4 H/L切替式



ベロフ製H1



カプラーを流用

HIDキットのバーナー以外はすべて市光製であるため、市光製バーナーからカプラーをカットして流用。

接続はギボシ端子。


配線

ちなみにキットはこのようなもの。数年前のものなのでバラストも少々大きめ。写真左に見えるのがイグナイタ、右下に見える黒い箱がH/L切替リレーである。
さて、ここからがゴン&ハイジオリジナルHID加工!

まずは純正配線と回路についておさらい。

ご存知の通り、変形2灯プロジェクターはLでLのみ、HでHのみの点灯となる。左の図はその回路である。

H4の配線を使用してH1を点灯させるにあたり、問題となるのはそのままでは「Hの点灯回路がなくなってしまう」ということだ。なぜならH4のH/L切替式のHIDには切替リレーが装着されており、シェードを移動させることによってHとLを切替えている。ハロゲンは2つのフィラメントでHとLを切替えているが、H/L切替式HIDの場合、HでもLでも電気信号をLに変換し、Lを点灯させるということである。

「さて、どうしたものか…?そうだ!この不具合をうまく利用できれば4灯同時点灯キットを使用しなくても4灯同時点灯が可能になるに違いない!」

Hを点灯させるにはどこかから配線を分岐させるしかない。車両側の配線に加工するのは嫌なのでHIDの配線からHの回路を分岐させる。

電源取出しコネクタを使用し、Hの電気信号を取り出す。そしてH4の補修用カプラーを買ってきて接続、それをヘッドライトのコネクタに接続すればLはHIDからの配線により点灯し、HにするとLは点灯したままHが分岐した配線により点灯する回路が完成する。

この瞬間、4灯同時点灯回路の誕生である!!


補修用H4カプラー



H用の電気信号を取り出す



清掃前

配線が完成したらいよいよ取付け作業。

ヘッドライトを取外し、まずは清掃。普段手が届かない部分であったり、劣化した部品等を交換するいい機会である。

今回は車体側ヘッドライト裏周りとエアクリーナーダクトの清掃、インタークーラー固定ステーの補修塗装・錆びついたボルトの交換およびブッシュの交換、ヘッドライト裏のシーリングプロテクターの交換を合わせて行った。


清掃後



ステーの補修・ブッシュとボルトの交換も行った



バラストやH/L切替リレーはバンパー内へ

HIDの配線関係はバンパー内の空いたスペースに決定。この辺りは臨機応変に。

また、助手席側だけにあるヘッドライト下部のゴム製シーリングプロテクターも劣化しているため交換することにした。要はエアクリーナーへの水の吸い込みを防止するために取り付けられている装備なので水の浸入が防げれば何でもいいのだ。今回は水を通さないスポンジを1m分用意し、貼り付けたが、ついでに運転席側にも装着した。しかしまだ40cmほど残っている。

前からウインカー下部の隙間が気になっていたのでついでにここにも貼り付けた。これで水は入らないだろう!


気になるウインカー下部の隙間



ついでに貼っちゃえ!!



交換!

古くなった樹脂ワッシャーやボルト・ナットもも合わせて交換。

樹脂ワッシャーは表と裏の2枚1セットとなっている。これはアルミと鉄の金属電位差によるアルミ腐食を防止するためのものでり、ボルトの貫通部までしっかりと保護されている。今回はヘッドライト取付け部分の4ヶ所を交換。

そして逆の手順で組み付ける。


点灯!!

辺りが暗くなるのを待っていよいよ点灯!

HIDならではの青白い光からだんだんと真っ白な光へ。

光軸の高さも左右で微妙に異なっていたので調整を実施。ようやくHIDならではの明るさを手に入れることができた。

ちなみに下の写真のR33純正台座流用時のもの。ピンボケ状態でクラゲのような模様が現れており、光の上端にはハロゲン色のようなものが現れていた。照射も全然明るくなく、HIDのメリットは全くないような感じだった。


R32純正加工アダプタ装着時



R33純正台座流用装着時



ロービーム



4灯同時点灯



4灯同時点灯

また、気になる4灯同時点灯の明るさも見事なもので遥か遠くまで明るく照らしてくれる。その明るさにはかなり驚いた。

これで夜間のドライブも安心だ♪


ヘッドライト下部隙間状態



ウインカー下部隙間状態

作業に必要な工具 作業時間(目安) 作業で使用した部品およびその他の情報
10mmメガネレンチ
10mmソケット
ラチェットレンチ
ユニバーサルジョイント
エクステンションバー
電工ペンチ
カッター
ニッパー
+ドライバー
不明
部品名 部品番号 価格 個数
スナップリング(穴用)24mm 198円(4枚) 8
H4補修用カプラー 735円 2
防水スポンジ 1m 105円 1
ワッシャー,プレーン 63199-05U04 242円 4
63199-05U14 242円 4
スクリュー,マシーン
(ヘッドライト・I/Cステー固定用)
08363-61656 179円 8

(エアクリーナー吸気ガイド固定用)
08360-61256 126円 2
ラバー,マウンティング 92109-05U00 504円 2
シール,ヘッドランプホール RH 62568-09U00 1313円 1
シール,ヘッドランプホール LH 62569-09U00 1313円 1
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