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農的生活&パーマカルチャ-体験記

2005年三月からパーマカルチャーというものを月1回の土日、泊まりがげで1年間習った。農的暮らし、コミューンに興味があった自分は、ある時期から真面目に将来のことを考えるようになった。偶然この言葉に出会い、知ることによって強烈にパーマカルチャーに引き付けられた。

農的暮らしなどと言っても、土さえ耕したことのない自分。まずはやってみよう!いつもの発作的行動に突き動かされ、相模湖にあるパーマカルチャーセンターの実践講座に飛び込んだ!

立体イラストレーター
長谷川貴子のホームページ
工事中
3月12土〜13日 第一回パーマカルチャー塾

午後2時に相模湖にあるPCCJに到着。大きく看板もないし、普通の民家ばかり。まよう。やっとそれらしき場所に辿り着く。遊んでいる子供らに聞くと、「お父さん〜〜!」。奥から塾長の設楽さんが顔を出した。古い民家に入るともうすでに皆集まっている。

寺子屋のようにぎっしりと設楽さんの前に生徒達。まずは自己紹介をかねて近くの神社でボールを使ったゲームをする。14人の名前を覚えるのは難しい。

神社の杉からまっ黄色の花粉がザーザー降ってくる!たまらん!その後民家内の説明、決まりなどを聞き、さっそく講議を受ける。パーマカルチャーの実践コースなので、講議より外に出ての作業のほうが多いのだが、やはり最初なのでパーマカチャーとはなんぞや?ということ。

何か一つの事柄が、それだけで成り立っているんじゃなく、それぞれが良い関係で相互関係を結び、無駄のない依存関係でそこに存在するために人為的に配置すること。そこにストレス、汚染はなく、永続的であり、生産性があると。なんかちょっと仏教的だ!これからおいおいうまく説明できると思うけど。
パーマカルチャー的生活というとおおげさなんだけど、ようするに昔のお百姓さんって何でもやったでしょ?

小屋建てる為に大工仕事だって、溶接だって。5時半から本物の大工さんを読んで、講議。自分の木工技術がこんなところで役立つとは。


風呂は近くのやまなみ温泉へ。けっこう立派でしょっぱいお湯。毎月温泉に入れると思うとうれしい。夕御飯は玄米食!おいしい。大きなお皿自分でおかずと炊き立て玄米もって各自好きなところで食べる。

食後、今日最後のワークショップ。

自分達で小屋を作る為にチームわけ。ヤギ小屋、シャワー小屋、備蓄小屋。自分は備蓄小屋チーム。

その後ちょっとお酒を皆で飲み、就寝。民家の2階はお蚕さんの部屋を改造している。そこでぎっしり布団を並べる。合宿みたいだ。ユタンポなんか子供の時以来だ!実にやさしいあったかさのだ。意外に朝まであったかいままだった。朝そのお湯で顔を洗う。

次の日6時半起床!早い!眠い!寒い!すぐに集合し、畑に出る。はじめて見るパーマカルチャーの畑。冬のせいもあるのだが、普通の畑とはだいぶ赴きが違う。

ただの雑草の空き地に見える!よく見ると畝とかあるんだけれど。きっちり四角い畑しか知らないので、曲線が気持ち悪い。これには意味があるんだろうけど。

だって自然界に直線的にはえる植物なんてないし。ガウディが設計した畑みたい。畝と道をわける為の境に、木の枝などを打ち込んで、その後8時に朝食。

働いた後はおいしいね〜〜ってそんな働いてないけど。その後大工道具の手入れや刃物の扱い、パーマカルチャーの原則などの講議。ひと休みしてからチームで作る小屋の為に、建築のお勉強。

しかし、学生の時に勉強なんていやでいやでしょうがなかっかのに、自分でやりたい勉強ってすごく楽しいんだ。本当に知りたいことって、どんどん勉強したいんだね〜〜。お昼後はついに土いじり。いろんな種をまいた。たい肥2、黒土5、5 くん炭(もみ柄の炭化したもの)0、5 砂2の割合の土。さくさくまぜて、まずはちいさなトレイに芽を出させる。温室に置く。

こんど来るのは1ヶ月後だけど、芽が無事に出るだろうか?最後にこの2日を振り返りお茶とデザートを食べ、解散。私は宿題として2日目のレポートを帰って書かなくては。

他の塾生達とすぐに仲良くなり、これから良い関係を築けるであろう予感。帰りにさっそく土や種を買い、家でもやってみることにする。何でも自分で復習しないとね!学生の時には決して復習なんて

しなかったのになあ。帰り道.雪。

4月9土〜10日 第二回 パーマカルチャー塾

今日は先月とうってかわって春の陽気あふれる相模湖。さっそく授業がはじまる。テーマは栄養分の循環づくり。パーマカルチャーとは農作物をつくるということより、循環を作ることを考えること。

次に1期生の実際パーマカルチャーを実践されている、Oさんを講師に迎え、 温床づくりの授業。実際やられている方の声は実におもしろく、興味深い。

温床とは、寒い場所で農作物の種の芽を出す為に使う床のことだ。寒い場所で気候に合わせて夏野菜の芽を出させると、収穫が秋になってしまうため考えられた昔からの知恵である。

一番下に藁をひきつめ、枯葉をしき、米ぬかをかけ、また枯葉と、サンドイッチにしていき、(水をたっぷりかけながら)発酵させることによって温度をあげ、そこで苗を育てるのだ。失敗すると温度が上がり過ぎたり上がらなかったりで、量などはさじかげんといったところで、実際何度かやってみてできるようになるようだ。次に畑で実際葉ものの種まきを実習する。

皆カマやクワを持ち、さあ、耕すぞ!といきまいているのをよそに、O講師は雑草しげる畑に、ちょいとくわで筋をつけただけの土にぱらぱらと種まき。雑草があることで、虫がつかず、土がやわらかく保たれ、おまけに雑草の根が地下の養分を上にもってきて、枯れると肥料になるのだそうだ。

あまやかすと種はどんどん弱くなり、虫にやられ、水分が少しでもなくなると枯れる。子育てといっしょだそうだ。水をあげなければ植物は探しに行く。根を四方八方にはりめぐらすのだ。O講師はその上にぱらぱらとそこいらの草を切ったものをかけた。

それで種まきは終わった。びっくりした。パーマカルチャーって、案外めんどくさがり屋さんでも出来るかも??次はじゃがいもの植え付け。さあ!つぎこそ耕すぞ!とクワを熱く握る私をよそに、草ぼうぼうの畑にさくっと1回クワで掘ったところにぽとん。これだけ?実際にがつがつと土を掘って怒られる。

やはり、パーマカルチャーって。。。。6月にはもう収穫だそうだ。次の授業はミミズの飼い方。じっさいみみずを養殖している、相模湖浄化サービスのSさんが来て話を聞かせてくれる。みみずって、あってもなくてもいいような生き物かと思ったが、話を聞いて、これからの未来をになう生き物なのだと知った。

体には薬になる要素、コラーゲン、殺菌作用などがありスーパー生物なのだ。やはりこの世に意味のない物はないのか。しまみみずという種類の(釣りに使う細いあれ)みみずはデリケートで、手でじかに触ると死んでしまうし、温度にも敏感。実際自然には育たず、人工的に養殖しないと手に入らないようだ。

ゴミを食べて分解し、養分の多い土にしてくれるのがみみずなのだ。PCCJに実際あるみみずコンポストには、元気にみみず達が働いている。水分の調節、生ゴミの粉砕化、通気性などを気をつければ、まったく臭くないし、腐ることもない

夕食後、O講師の、野菜栽培の基礎知識の講議。その地域に即した、在来種、固定種の種を使うことの重要性。科学農法と自然農法の違いなどを勉強。虫と雑草の効用性。敵とみなさずに、共存する方法。畑の調和がとれてくれば、虫が大発生しないようだ。

そういえば、普通の森や、草原で、虫が大発生しているのを見たことがない。また、青すぎる葉物には、肥料が過剰にあたえられているそうだ。薄い緑の野菜のほうが自然なのだ。知らないことばかり。

その後麻袋をつかった商品を考える宿題の発表会。

自分は考えつかなかったアイディアがたくさんあった。あっというまに11時。風邪で体が重く、倒れるように就寝。

二日目は6時半からチキントラクター作り。エンビのパイプを使って外枠を皆で作る。これに網をつければ出来上がり。帰って朝ごはん。

いつもおいしいものを作ってくれるのは二人の女性スタッフだ。レシピをいただいた。味が素材をこわさない程度についていて、いつも感心する。今回は春の山菜がたくさん使われていた。畑にもよもぎやのびるが生えている。その後、塾生でもあるY氏の、土の講議。よい土とは?酸性の土、アルカリ性の土に育つ農作物。土つくりに必要なものは?手順等。これももれからやっていくので、だんだんわかってくると思う。

その後、建築する班にわかれて、実際作るものの話し合い、アイディア出しなどをする。良い物ができそうだ。昼食をはさみ、チキントラクターの続きをし、最後にミーティングをして終了した。

だんだん専門的になってきたので、色々覚える事も多い。桜餅のおやつ、草餅、味がしつこくなく、実においしい。来月からは建築も実際はじまるとおもうので、時間があいたらPCCJにかようことになる。

そうすれば農作物の変化もわかる。楽しみだ。

番外編/5月10日 群馬の卵農家訪問

今日はネットで知り合った、群馬の卵農家のTさん宅を友人と訪ねる。天気にもめぐまれ、早朝到着。ヤギのマキバがお出迎え。さっそく朝とってきた卵を濡れ雑巾で一つ一つ拭き、計って大きさ別にわける作業を手伝う。あとで鶏舎に行ってよけい思うことなのだが、こんなふうに丁寧に扱って出荷しているのかと思うと、色々なことに感謝していただかないとと、思う。お昼にウドのテンプラなど、おいしいものをいただき、その後近所に住む方が、ヤギの子が生まれたそうなので、皆で見にいくことにする。

2頭目が逆子だったらしく、お産にそうとう時間がかかったらしいでも逆子の子のほうが元気で、最初に生まれた子があまりミルクを飲まない。ほ乳便で人があげなければならないようだ。

昨日生まれたばかりなのに、こんなにしっかりした足取りと大きさ。ムムム、、、とお互い小さく鳴きながら確認しあっている親子はとても愛らしい。乳があんなに大きくはっている。さわってみたら暖かい。

その後鶏舎に行く。300羽ぐらいいて、雄も10パーセントぐらいまじっている。有精卵をとるためだ。白い種類より野生の血がまじっている種類なので、強いらしい。茶色の卵。昨晩狐に100羽やられてしまい、旦那さんは夜中も鶏舎に車で見張りに行ったようで寝不足ぎみだとか。見たが、鶏舎のアミのほんの小さな穴から入ったようで、網を補強する作業をする。鶏が卵を抱いている腹の下に手をつっこみ、暖かい卵を取り出すのだが、当然睨まれるので恐いし、申し訳ない気持ちに。友人は毎日やっているので慣れた手付き。

鶏は1年しか使わないことや、肉としては利用価値のないことなどを聞きびっくりする。商品として出荷するとなると大変だ。私が半農したらきっと何羽かゆずってもらい、やってみたい。黄身が真ッ黄色なのが新鮮で高級なのかと勘違いしていたが、ここの卵は黄身がレモン色。色をつけた餌をやっていないからだ。色々勉強になる。

その後畑に行ってマルチのインゲンの植え付けを手伝う。マルチとは黒い(赤いのもあるらしい)ビニールで地面をおおい、穴に植え付けていく方法。地熱が上がらない地域でおおいに利用されているらしい。収穫量が全然違うらしい。水はあげないようだ。

夜温泉につれていってもらい、帰ってきて炭火でBBQしながら農業のことや山尾三省さんのことや、二人の生活のことなどについて話しながら夜がふけていった。まださすがにこちらは寒い。夜中に外に出たら息が白い。生まれた白い子猫がいて、信じられない程可愛い。今月はヤギも猫も出産ラッシュのようだ。

番外編/5月8日 水耕栽培トマト狩り

今日は友人数名と江戸川区篠崎にあるトマト農家で、水耕栽培によるトマト狩りをする。あいにく曇り空の寒いGWである。最初水耕栽培とは知らず、すっかり土の畑だと思い込んで出かけたのだが、ついたのは町中の大きなビニールハウス。中に入ると暖かく、広いハウスの中に何本も大きなトマトの木がある。これは以前、ガイヤシンフォニーに出て来た、あの、トマトではないか!?農家の石井さんにお話を聞くと、まさにあのトマトだ。かじり付いてびっくり!まるでプラプのような歯触りと甘味!おいしい!それにぐにゃっとしてない!真っ赤なのはもうあまりなく、それがなくなると今日は閉店らしい。でも通は少し青いのを収穫し、おいておくと赤くなるので、もつということを小耳に挟み、ほっとしてたくさん収穫してしまう。

終わってから石井さんと彼の家族で作ったログハウスの囲炉裏の部屋で皆で持ち寄った昼御飯で歓談する。今まで下ばかり向いていた畑作業が、お客に解放してから一気に上をむいての仕事に変わり、心も明るくなったそうだ。行ってみたい方はトマトの森で検索すれば詳細が判ります。

5月14日〜15日 第三回パーマカルチャー塾

今日はPCCJに集合ではなく、直接埼玉県の小川町に集合する。NPOふうどのオープンディに参加するために会場の下里分校に。たくさんの参加者だ。小川町の色々な実験的取り組みが、これからの日本のあり方にヒントを見い出すからではないだろうか。たとえば生ゴミを農家に渡し、それを肥料に野菜ができる。地域通貨として家庭に野菜が還元されるシステムなのだが、ゴミ問題も少しは解決されるし、安全な野菜が手に入るという一石二鳥。あるいは生ゴミからガスをつくり、それを実際使用する。またはテンプラ油をつかったトラクターの使用など。まだまだ解決する問題はあるだろうが、

実にユニークで生き生きした考え方ではないだろうか。小川町のこんな暮らしを皆にしってもらいたい。

次に霜里農園の見学。有機農法30年の農園だ。ここの金子さんはNPOふうどの理事もやられているし、この道では有名な方らしい。お話も実に淡々としてはいるが、自信とこの生活に楽しみを感じてやってらしゃるのがよく判る。実習生が何十人もいて、ここで勉強できるのがうらやましい。

無農薬でこんなに立派なたまねぎが!その土地にあった品種で、土のバランスがよく、連作しないこと、相性の良い野菜を隣にうえること、それで虫が大発生しないのだ。進化した農業だ。薬づけの野菜、連作で病気になった土のその向こうにあった美しい農業のありかただ。金子さんの書いた、有機家庭菜園を読んでほしい。夕食に間に合うように急いでPCCJに帰る。

夜は小屋づくりの話し合いを班にわかれて話し合う。

6時起床。さすがに昨日の移動疲れで眠い。畑にいって稲のうえつけ。川につけた芽の出たもみを小さなポットに8粒ずつ入れ、土をかぶせる。土は黒土1に対して砂、四分の1 みみずのふん、くん炭をスコップ4〜5杯まぜる。ポットの底は穴があいているので小さな石をいれておく。田植えする場所によって水につける日にちが違う。ここは寒いので田植えの時期も遅い。

その後1日目にまいた種が大きくなったので、植え付ける。雑草を根をとらぬように草をかり、そこに植え付け、かった雑草をマルチする。ここでもけっこう綺麗に雑草をとってしまい怒られる。畑とはこう有るべき、の、固定観念は恐ろしい。

昼御飯をはさみ、太陽光乾燥機の製作。ここに入れてドライフルーツをつくったり、野菜を貯蓄用に乾燥させたり、まあちょっと生臭いが、干物をつくったりと、実に便利な箱。上と下に穴が開いているのは、太陽熱による空気の流れをおこさせてより乾燥を速める為だ。

丸ノコ担当になったはいいが、合板をまがって切ってしまい、おはずかしい限り。太陽光線をいかに有効に使うかがパーマカルチャー的生活には大切になってくる。真夏に熱くなっているアスファルトとか車のボンネットとかどうにかエネルギーに変えられないかしら?

番外編/5月28日 苗代づくり

今日は塾の田んぼで田起こしの後の作業、苗代づくりをする。一セ五分くらいの大きさの田んぼである。一セは12×12メートルくらい。よく田植え体験などあるが、あれだけをやって、米づくりはけっこう大変だと思うかもしれないが、田植えは最後のおいしい所なのであって、田起こし、苗代づくりの労働力にくらべられるものではない。何しろ堅くなった土に水を流し、ホットケーキのタネぐらいのドロドロにするのだ。機械を使えば簡単だが、自分達は勉強の為にスキやクワやスコップという手道具、あるいは足をつかってやっていく、地道な作業。昔の農家は足腰が丈夫になるわけだ。ちょっとやっては、はーーっと休み、泥にはまり、大騒ぎ。

木工で鍛えた腕っぷしもぶざまにもう痛いではないか。明日明後日どうなることやら。でも泥の中は気持ちがよい。足の角質がすっかり撮れてスベスベになっている。水澄ましや、揚羽蝶の幼虫、ヤゴなど、これは幼児雑誌の仕事でこの間描いた!サワガニまでいるではないか。皆でお喋りしながらいっしょうけんめいクワを振るう。まるで昔の日本の風景。かも。お昼に持ち寄ったお弁当をつつき、午後も作業に没頭する。

今日は群馬のTさんの田植え手伝いで、友人2人引き連れて馳せ参じる。PCCJの時のように苗代からやらなくていいので楽である。画像のようにトラクターでちゃっちゃとかきまわして、グラウンドならしのようなT字の棒で表面を馴らして終わり。はだしで生暖かい泥の中に足をつける。稲の苗を3〜4本根ごととって、さくっと泥に刺す。深すぎてもダメだし、浅すぎても流されてしまう。

画像の、通称ばか棒で、間隔を計りながら、張った紐にそって稲を植えてゆく。機械でやると、綺麗に等間隔でできるが、手でやるアバウトな苗のラインも良い感じ。他の田んぼを見て、これは機械だね、などと知ったかぶり、笑う。

日射しが強いとすぐ疲れ、お昼にはぐったりだが、食欲は凄い。Sさんが作ってくれたおいしい昼食をほおばり、その時に来ていたメンバーで自己紹介。

午後から残りの田んぼにも田植えをし、温泉に入って寝る。蚊にさされたかと思った所が妙に腫れて、痛痒い。ブヨにやられたようだ。5ケ所足を刺され、夜には腫れてきてくるぶしが無い状態に。やっぱり長靴をはくべきであった。

次の日も田植え。合計4枚の田んぼは、かわいい稲苗でうまった。こんど見るのが待どうしい。自分で育てたお米はどんなにおいしいのだろう。

6月11〜12日 第四回パーマカルチャー塾

今回はいよいよ田植えである。ヒモなどで直線など出さず、どんどんと横に並んで45cmぐらいの間隔で植えてゆく。人によって45センチの感覚が違うようで、けっこうばらばら。

機械を入れないのでそれでいいそうだ。機械で取り入れする現代ではまっすぐ植えることが重要だがここでは、というか、昔はそんな事は関係なかった。なるほどねぇ。自分らで作った苗は10センチぐらいに育っている。農家のメンバーが、こうしなくちゃ、と思っていたのに、こんなんでいいんだーーと、肩の荷が降りたと言っていたが、そうなのかもしれない。

今日は藤野村の有機農法の農家はいっせいに田植えなのでとなりの田んぼも子供達、家族で田植えをしている。皆苗を投げては泥がはねてキャアキャアと楽しそう。顔が泥で真っ黒なSちゃん、Tシャツが汚れて膨れっ面のOJなど。こないだやった苗代作りの大変さを皆にうったえる私。全部の田んぼを起こしたNJはえらい!あっというま、30分で田植え終了。

クワの実がたわわに!口や指を紫にそめて頬張る。おやつ用に鍋にたくさん採る。ぼたぼた地面に落ちた実が実にもったいない。夜は有機農法の会の地元のひとたちと廃校になった小学校で交流会。PCCJのいつものスタッフがおいしい食事を作ってくれた。

設楽さんが見て来たアメリカのコミュニティの報告。アメリカはけっこうコミュニティがたくさんある。独自に決まりを作り、赤の他人が家族として楽しそうに暮らしている。自分の子供を持たず、里子をコミュニティ皆で育てたり、地域通貨で村中の買い物ができたり、と驚きの内容。まるでシェーカーのよう。ニューヨーク郊外にもコミュニティがあり、アメリカってやっぱり自由の国なんだなあと思う。最近のアメリカにはまったく興味がなかったが、こんなコミュニティがあるなら、実際行って見てみたいと思った。

次の日も快晴。暑くて畑に出ると疲れる。畑に植えた野菜は雑草にうもれてどれがどれだか判らない。ちょっとだけ雑草の整理をし、芽が出なかった箇所に新たに種を播く。前は雑草をざくざく取っておこられたが今回はうまい具合に間引いただけ。トマトの支柱を竹でつくる。 午後からはスウェイル作り。同じ深さに掘った長い溝。斜面で、雨がゆっくりと地表にしみるようにするためのもの。表土の流失を防ぎ、畑や果樹に水分を供給する。同じ深さにする為に、ホースに水をいれた両はしを棒にくくり、二人で同じ高さになるような場所を探す。なかなかこれが難しい。微妙にあわない。

次にタイヤを使用した池づくり。パーマカルチャーでは色々な環境を多種多様につくって、多くの生態系を成育することが重要になる。池はなくてはならないアイテムなのだ。ここではタイヤを利用したが、いろんな物で出来ると思う。使わなくなったバスタブとか、単にシートだけでも可能だ。一番下に砂をひき、その上に良い土を15センチほど入れる。ボウフラがわかないように魚を入れる必要がある。

池の中に水生植物を入れて、周りを石で囲んで完成。
帰ってから班ごとにわかれ、建造物の詰めを話し合う。私達のやる貯蔵庫は、アースバックビルディングといって、ストローベルハウスのようなものなのだが、あれよりも日本の風土にあい、簡単なような気がする。設楽さんが買ってくれた洋書は英語が読めなくても絵が実に豊富なので見ればわかる。私はいつかこの方法で自分の家を建てたい。とはいってもこの作業は主に土方のように袋に石をつめて運んで重ねる作業が主なので、鍛えなければ無理そう。来月からさっそく授業外の時間もここに来て作業だ。

楽しそう!

7月8〜10日 第五回パーマカルチャー塾

今月は二泊三日という内容の濃さなので楽しみにしていた。皆いよいよ建築実習が具体的になってきたので午前中から来て働いていた。我々貯蔵庫班も基礎作りの為に早めに来て溝を掘ったり。午後から皆がそろい、今回の内容についての確認とミーティング。今回は自分達で食事を作るという実習もある。どうなることやら。

さっそく村に昔から住むじっちゃんばあちゃんを呼び、お話を聞く。おばあちゃんは昔の暮らしを、苦労したとかつらかったとかいう風には思っていない。それは今も同じように生活しているから。その話ぶりはやさしくおだやかで、いつまでも聞いていたいような感じがした。昔から使っていた薬草についていろいろ教わる。私はこんなおばあちゃんやおじいちゃんの話が大好きだ。

このあと藁を編む技術を教わる。わらをよっていくのは最初中々できず、苦労するが、二本ずつをねじり、それを一つにする時逆の方向によっていくのが分かった時始めて1本のロープになった!

夜に設楽さんが行ったアメリカのコミューンのスライドを見る。その後飲み会になり、調子に乗ってしまい、次の朝気持ちが悪くなり農作業欠席。。。とほほ。

次の日は石釜でパンを焼く実習!夢だったのでワクワクする。皆同じようで楽しそうな幸せそうな顔ばかり。

石釜の中全部を均等に熱くする薪の入れ方はこつがいるようだ。薪を足す時にちょっとずつ位置を動かすのだ。炎が石釜の天井を沿うように燃えている。パンが発酵するまでに昼御飯のじゃがいものチーズ載せ、トマトの御飯グラタン!狂喜乱舞して食べる。パンが発酵して大きくなったころ、まるめて石釜に入れるのも皆各自でやらせてもらう。おおきな木のしゃもじのようなものでえいやっ!っと釜の奥にスライドさせる。出来たてのパンはそれはそれは美味で、ざくっと半分に切っただけでぱくぱくと食べてしまった。あーー幸せ。

次に地元のかたの山に行き、治山の現場を見る事に。藤野に先祖代々何百年も住んでいるKさんは、英語の教師をされながら藤野村のプロジェクトに関わる若頭でもある。ざくざく山に入り、大きな杉の木をチェーンソウでばんばん切り、腐った橋を直す為に丸太を皆で運ぶ。その頼もしさはとてもまぶしい。

次の日は建築実習で、アースバックビルディングをする我が班は、窓や空気穴を作る為の枠作りをする。皆ノコギリや玄翁を使うのは初めてなので、大変だが、ちょっとやり方を伝えただけで、結構皆感が良く、上手に出来ているようだ。

あっと言う間の3日だったけれど、皆充分に満足した顔になっていた。

8月6〜7日 第6回パーマカルチャー塾

今回はギャザリングということで、卒業生や、一般の方、パーマカルチャー実践者、お百姓さんが80名近く集まり色々なイベントが行われた。九州のパーマカルチャーの動き、仙台、三浦半島、青梅、安曇野などからの参加者から現段階の実践状態の報告、新しい試みなど刺激的な内容であった。一方パーマカルチャーは歴史が新しい為に、まだ実験的な段階なので問題点も多いという印象。皆手探り状態のようである。

昼からは色々なテーマに別れて部会が開かれる。私はライフスタイル転換、住むというテーマ。LDKという住居のあり方が、今の時代に即しているのかどうか?ではいったいどのような空間が望まれているのか?などと短い時間で理想的な住居空間を考えていく。

夜は懇談会で、篠原の里にて盛大に行われる。自己紹介や地域通貨ごっこや名刺交換などでもりあがり気が着くと夜中の一時をまわっていた。

次の日の朝、寝坊した我々は、こそこそと篠原の里に朝御飯を食べに。目ざとく設楽さんに見つかり、軽くお目玉。朝食後、アクションワークショップで実際にパーマカルチャーアクションのプランを立て、現実に向けて何が必要か?といったことを話し合う。自分のプランが通り、皆の前で語る(汗)私のプランが候補になり、実際話し合われることになる。[工芸家、芸術、技術者が集まる半農生活のコミュニティ]という題名。実際やりたいことなので、ここで取り上げられたことはラッキーである。自分の頭の中だけで考えていたことなので実際の問題点や、やらなくてはいけないこと、準備など、ここでシュミレーションできてよかった。あとはゴミの問題、百姓バー、都内にエコガーデンを作るといったプランが話し合われ、良いヒントがたくさんゲットできた。

最後に皆で輪になって、5本締めで挨拶して終了。同じ方向を向いた人たちに囲まれて、頼もしい気分になる。日本も捨てたもんじゃないなあと。

番外編8月9〜12日 西瓜収穫

PCCの友人J家におじゃまして、お父さんが作っている西瓜の収穫を手伝いに行く。ウーフと言うより、半分西瓜食べ放題につられて夏休み気分の私達。畑に行くとなってるなってる!大きいのがごろごろ。子供のへその尾を切るみたいにちょきんと切り離し、あぜ道にごろっと転がしてあるのをネコでえっちらおっちらトラックまで運ぶのだ。切る前に必ず試し切りし、味見。その西瓜は水がわりに作業中食べるのだ。半分しか食べて無いのをばんばん捨てて行くのを見て、
もったいない〜〜〜っと持ち帰る私。J家の冷蔵庫は私の持ち帰った西瓜でぎっしりに。だいたいJ家では、西瓜は日陰においておいて、冷やさないみたいだ。

夏の暑い日射しの中で作業は進む。割らないように慎重に。さわっただけでピシッと割れるうれすぎの物、じゃーーっと水が出てくる出来損ない、みんな西瓜を手でたたけば中がわかるようだ。響きが高いやつが中身がつまっていて良い西瓜のようだ。でもお尻が黄色いだけで市場に出せないようで、まがったきゅうりみたく釈然としないなあ。はかりで一個一個計量し、選別して箱詰めする。普通の西瓜以外に、小玉西瓜もつくっているのだが最近は小玉が売れるようだ。西瓜は冷蔵庫に入り切らないからなあ。

J家では今大きな蔵を直している最中。土蔵の専門の左官屋さんが十数名作業をしている。ラッキーなことで、さっそくちょっとやらせていただく。何が大変かと言えば、コテの動きもさながら、左手に持つ、土の重さだ。太った猫1匹ぐらいあるので、持つだけで手がプルプルする。職人さんの迷惑になりながら足場の悪い高台で、恐いとか重いとか思いながら必死にやる。早々に次の人にタッチ。ここの左官屋さんは昔ながらのやり方で、正しい土蔵の作り方のノウハウを持つ魅力的な三心という会社。会長さんにはこんな素人にも色々心使いしてくださり、感謝です。

午前中は西瓜、午後は土蔵という感じであっというまに3日がすぎた。J家の皆様、お友達のもっちゃ、ありがとうございました。毎日いただいた野菜の美味しいこと。冬もおじゃまします!毎日西瓜食べて、まだ飽きない。お土産にいただいた西瓜も、ぺろっとなくなりそうです。

番外編8月29〜31日 田んぼの雑草取り

群馬のTさん宅で田んぼがすごいことになってると言うので手伝いに行く。行くとやはりすごいことに。ヒエが稲と同じくらいの背丈になって生い茂っているではないか。5枚あるうちの三枚の田んぼまではまだよかった。ヒエと稲が分かれて生えている。あとの2枚は混在して生えている。去年の土の状態と関係があるらしい。

下から見ないとどれがイネなのかヒエなのか判らない!中腰でヒエの根元からざくざく刈っていく。無心にざくざくざくざく。。。。

2日かかってようやくほとんどの雑草を取る。Tさん、今まで田んぼは忙しくて見ないようにしてたそうだ。来年は見てくださいねーー。

午前中は卵作業。午後は畑。暑い中、働けど働けど、雑草は生い茂り、じっと手を見てたら腹が減った。でも今年は豊作だって!

9月10〜11日第7回パーマカルチャー塾

今回は森を体感して、森の仕組みを知ることという目的でキャンプを行った。私有地なので誰に気兼ねする事なく火を起こせるのがうれしい。講師の方に森の出来る様や、木がどのように育ったか、説明を受けながら森を散策。テントを立て、夜になってトーキングスティックなどをやって自然の中で静かな夜をすごす。

次の日は畑にいって雑草を取り、センターにて朝食。午後はネイチャークラフトで、竹を使った箸箱作り。紐はやはり竹ノコの皮を使用。その後建築の作業と、秋の野菜の種まきをする。

PCCJ主催の北米ツアー

9月18〜28日の10日間でNY州にあるイサカエコビレッジとカナダのバンクーバーの島、コルテスアイルランドのホリホックの二ヶ所を回ってきた。ニューヨーク州は実に広い。NYから車で5時間、およそ500キロほどの田舎にあるイサカという町は、日本で言うところの筑波都市のような場所で、コーネル大学を中心に栄えている町である。夏が終わって秋になろうという季節、実に美しい自然にかこまれた田舎町イサカの、川を挟んで大学側のちょうど反対の丘の上に、エコビレッジがある。最初コミュニティという言葉からもっと閉鎖的なイメージを抱いていたのだが、ここにはそんな雰囲気はみじんもなかった。ここに住むのは子供をいれて300人ほど。車は住居スペースに乗り入れはできない。車をおいて荷物を台車に乗せて運ぶのだ。

まず入り口には皆が集まる Common Houseがあり、到着すると夕食の支度をする人たちに暖かく出迎えられる。全員がここで食事するのは定期的にあるようだが普段は希望者が順番につくっているようだ。大皿にもられた野菜料理やパン、スープなど、とてもおいしい。たまたま新しいビレッジの住居スペースについての会合が開かれ、住民達が活発に意見交換をしているところを見学させてもらった。自分らのビレッジを自分らの意見で作り上げる、ここでは当たり前なのだが、大きな器になにげなく住んでいる自分にはすごく新鮮に映る。ここには一人ひとりの顔がはっきりしていて、夢と理想を追及する人間のあるべき姿がある。

ここでの滞在はなんと民泊。各家庭に一人ひとり泊まらせていただくのである。英語のできない私は最初どうなることかと思ったが自分の泊まった家は、仕事をリタイアしたご夫婦二人暮らしの所で、実に暖かかく迎えていただき、感動してしまう。自分の仕事の話や、日本の(日本好きなご夫婦Richard とPetra)美術の話、アンティーク家具の話など、電子辞書を使って楽しく話をすることができた。このご夫婦の所で本当によかったと思う。もっと英語ができればよかったに。持っていったおみやげも気に入っていただいた。客室のベットに入ったのは11時過ぎで、Richard と Petraの暖かさに布団の中で涙ぐんでしまった。

朝いっしょに彼らとホールに行き、皆で朝食。ここの創始者の一人、リズにエコビレッジの案内と説明をしてもらう。共同のランドリー、不要になった物を交換する物置、キッズルーム、ソーラーシステム、広大な畑。ただただ関心。広さにびっくり。自分にとっては夢の世界の実現。リズはとても素敵な女性で、包容力、知的さ、行動力、を持っている人。まあ、ここはおとぎの国ではなく、人間関係で時々もめることもあるようだが、話し合いで解決すべく皆が努力しているようだ。ここでの経験は普通のツアーではすることのできない物である。つれていってくれた設楽氏に感謝。

近いうちにリズが書いた本が設楽氏によって翻訳されるようなので、興味がある方は読んでみてください。

イサカはHOURSという地域通貨を導入している町でもある。町に出て、Hard-to-findというCDショップにて発行している通貨を購入し、実際に使ってみる。カフェでショップのオーナーStephen Burke氏にインタビュー。地域通貨は10ドルが20HOURSに換金される。利子はなし。10ドルにて会員になり、会報誌に広告を載せることができる。HOURSは地域にとどまり、グローバルな大会社、資金との競争に打ち勝つことができる。自分たちで経済を調節できるのである。これからの社会に新しい変化を持たせることができる、大きな可能性を感じた。問題点は一部にHOURSがたまってしまう場合。店によって

HOURSの使えるパーセンテージを決め柔軟性を持たせるという解決方法で対処しているようだ。

イサカからニューヨークに帰り、コミュニティガーデンを見学。空き地にゴミが捨てられ、犯罪が多発していた場所に、市民が立ち上がりそこに花やリンゴの木、野菜を植えた。行政を動かし、そこに会員性のガーデンを造ったのだ。すべての会員に鍵がくばられ、好きなときにそこに入れることができる。NYのビルの谷間にあるオアシスである。東京にもこんなガーデンがあればどんなに良いだろうか。

飛行機でバンクーバーに入り、小さな飛行機に乗ってキャンベルリバーに行き、フェリーで2回乗り継ぎ、コルテス島に入る。そこから車で島のはしっこ、ホリホックHOLLYHOCKあるのは前に海、後ろに原生林。24時間開いているスパ。自由に飲めるハーブ、コーヒー、お茶のバー。有機野菜の畑と野菜中心の食事。ここでの食事を体験すると、もう肉は一生食べなくても良いぐらい満足。アロマ、シーカヤックツアー、ヨガ、瞑想、ストーンマッサージ、ワークショップ。いつも山盛りに盛られているフルーツ。オイスター食べ放題のパーティーなど。まあ、一言で言えばこの世の天国です。余計な施設はいっさいない。カラオケもゲームも。自由に起き自由に眠る。時間的制約もいっさいなし。ここは新しい形のリゾートだと思う。問題は、帰りたくなくなってしまうこと。

この島にもコミュニティがあり、皆で見学。ここもまた広大な土地。美しい畑とセルフビルドの家。ここの土地は寄付とトラスト(土地を多くの人で分散して買い取り、所有を個人の物にせずに自然を守る方法)により維持されている。毎年学生が農業を学びに来ている。ここももちろんコンポストやパーマカルチャーを実践し、畑は耕さず、マルチを続けることで健康な土を保っている。今まで見てきたすべての畑は、虫に食われているものは一つもなかった。土地が健康で栄養が満ちあふれていれば、こんなにも植物が生き生きして健康で、大きくつややかに育つのだなと実感。裸で遊ぶ子供たちを見て、コミュニティぽい眺めだなあと妙に感心。

バンクーバーに帰り、美しい町を散策し、ここにもあるコミュニティガーデンを見学。やはり緑は人を癒すのだなと実感する。殺伐とした風景は人の心を荒らすのだ。

すばらしく凝縮された時間をすごし、ちょっとぼけ気味だがこれからの方向性はやはりこちらしかないと強くクリアに心に刻み東京に帰ってきた。

10月8〜9日第8回パーマカルチャー塾

あいにくの雨で、初日の稲刈りは中止だ。小雨の中、講師の江口氏のもとで石積みを習う。スパイラルガーデンでは第一人者だそうだ。昔から日本でもどこでも、石はよく使われてきた素材。使い方一つで、ガーデンの見栄えは素晴らしくなる。

北の国からでも、五郎さんが石の家を造っていた。ただ積めばいいものと思っていたが、そうでもない。今日は斜面に果樹を植えるときの石積みを実習する。坂の場合、土砂が雨で流れてしまうので、石積みは重要である。まず斜面を横から見てL字型にスコップで削ってゆく。水平な部分が直径1.5メートルの円になるように削ってゆくと、ちょうど穴の壁部分が1メートル弱ぐらいの高さになる。そこに、斜面に向かって傾斜しながら石を積んでゆく。

もうそれは感覚の世界で、どの石を選ぶかは決まりがない。皆であれだこれだと言いながら、バランスよく上の部分が水平になるように土を削りながら積んでいく。一番上の石が小さくならないように大きめの石で重しをするように乗っける。

次の日は午前中に先月種を蒔いた冬の野菜の苗の植え付け。午後からは雨なので急きょわらじ創りになった。なぜか細くなってしまい、足がはみ出すような出来。しかし、ワラって本当に色々使える。

PCCJでの稲刈り

先週雨でできなかった稲刈りが14日に行われた。天気は上々。出来も今年は大豊作だそうだ。男の手のひらに穂を乗せて、余るぐらいの長さだった。そうして出来を計るそうだ。ざくざくと左手で束をもって右手で狩ってゆく。腰につけたアサヒモで2重に巻いてから右手でくるくるっと稲を回す。ヒモが締まったらあまった部分をきゅっとそこに挟む。慣れた人だと何秒の世界。私たちは指はすりむけるし時間もかかる。でも黄金色の稲のなかにいるだけで幸せな気持ちになるのだ。皆で笑いながら夕方までほとんどの稲をかって、ハザ掛して終了。終わって皆で収穫祭をやったのは言うまでもない。

11月12〜13日第9回パーマカルチャー塾

さて今回は前回稲刈りした稲の脱穀だ。上の拷問の機械のようなものは昔からある脱穀機だ。足で古いオルガンみたいなレバーを踏みながら、トゲの出たロールを回す。まごついていると回転が逆になる。けっこうコツがいる。こんな古い機械、もうどこ探しても売ってないだろうなあ。センターの御近所様に貸していただいたのだ。乾燥がうまくいっていると稲はおもしろいように落ちていくが、ちょっと湿りがあると落ちてくれない。自分たちが作った稲なので、一粒ずつがもったいない。

そしてこれがもみ殻とモミを選別する機械!まるで未知の宇宙から来た物体のよう!横にぐるぐる回す部分があって、ここで中にある風車がまわって軽いゴミを吹き飛ばすのだ。このからくり!皆でわあわあやって楽しかったが、これを少人数でやったら大変なことだ。昔の人は家族総出でやったんだろうと皆で話す。こんなことで半日あっという間で、今の機械でやれば20分だそうだ。

夜は温泉に入ってからこの日の取れたてワラで、ワラ細工。蔓を基本支柱にしてワラでカゴを作る。相変わらず編みが苦手な自分は皆と違うものが出来る。でもおもしろい。

朝起きてすぐ昨日の田んぼで麦を蒔く。田起こししないでそのままやった。一つの穴に15粒程度。午前中はアースオーブン作り。粘土層を重ねてお釜を作る。しっかりとした土台の上に耐火レンガを水平にひき基本となる形を砂山で作る。粘土が固まったらその後に砂を出すのだ。そして第一層を粘土と砂で作る。砂は熱でガラス質になる為、非常に頑丈かつ防水になるらしい。講師はたくさんのアースオーブンを手がける野口真知子氏。

午後からは建築実習。貯蔵庫はアースバックが結局入手不可だったので、土嚢袋に砂利を詰めることに。最初計画していた大きさと場所を変更して小さな物にすることに。土嚢袋に砂利を入れるととってもじゃないけど持ち上げられない。皆重労働に放心状態。アースバック工法ってちょっと大変かも。。。。。実習コースも残りわずか一回だけになってしまって、皆少し寂しそう。次回は新米を食べられるようだ。

番外編/11月17 倉淵村脱穀と新米の会

続けてこんどは近代的脱穀。軽トラにつまれた大島号。皆で下ろすのかと思ったら、キャタピラで自走式。中身は手動式と同じ構造で、それがガソリンで動くのだ。でもトウミと合体した感じで、もうモミとなって袋に入るのだ。あっと言う間にと思ったさなか、故障。分解するが、部品の車部分が折れているので、修理不可能。その日はそのまま出来ただけのお米でお昼ご飯。もち米と混ざっているので、もっちり。つやつや。おいしい。

12月10〜11日第10回パーマカルチャー塾最終回

早い物で塾の最後の日になった。今日の半日は建築実習だ。貯蔵庫も基礎を建てて土嚢を積む所まで来た。最初簡単な建築方法だと絶賛していた自分だが、ここにきて重さとの戦い、ひたすら体力仕事に楽しさはなくなり、気力失いつつあり。土嚢に砂利を入れる方法など、やりながら考え一番良い方法をさぐっているが、腰以上の高さになったときのことを考えるとすこしナーバスになる。

夜は最後の卒業パーティーで、皆でどんちゃん騒ぎ。夜遅くまで話す。1年間いっしょに勉強したこのメンバーはとても良い関係を築いている。何かをいっしょに体験するということは、結びつきを強くするようだ。次の日は午前中は酒まんじゅう作り。午後からコミュニティについての講議。この藤野のパーマカルチャーセンターをエコヴィレッジにする、ソフト面ハード面についてシュミレーションをする。その中で大切なことは卒業生やかかわりのある人々の繋がりをどう活用できるか、地域との関係性など。最後に卒業証書をいただき、1年を振り返る。

この1年新しい事にふれ、実に刺激的に精神的にすごせた。自分のやろうとしていること、考えは決して夢物語でなく、おおいに可能性のある現実的な方向性であるということ。そしてこの方向性は世の中を変えるかもしれないという光りを、曇った空の向こう側に感じた。

END