SGさえあれば・・・・いいのか?
2004/1/12更新

SGモデル販売促進委員会 監修
オールドSGの分析いまだ完成せず・・・

 

みなさんはSGに何を求めるの?

SGっていうと、まずスタイルだよね。地味なようでアグレッシブ、いかついようで意外と端正、レスポールはおっさんくさいけど、SGなら若々しいとか?レスポールは憧れるけどストラト派からするとあの重さに腰が退けちゃうけど、SGなら許容範囲とか、軽いって言うのもけっこう重要なファクターかもしれないし。SGを使ったギタリストというと、大御所サバスのトニー・アイオミ、AC/DCのアンガス・ヤング、ウッドストックのサンタナはシングルコイルのSGジュニア。スタンダードも使ってたようだけど。フランク・ザッパも改造SG使い。ご存知ミック・テイラーもストーンズ時代はSGが多かった。「ゲットヤヤヤヤズ〜」のライブは必聴盤。ドアーズ時代のロビー・クリーガー。ジューダス・プリーストのグレン・ティプトン。マニアならジミヘン・フリークのマホガニー・ラッシュのフランク・マリノ。エフェクターぎんぎんでSGに聞こえない。あとカクタスの2代目ギタリストとかフーマンチューとか、オールマン命ならスライド用に1本あってもいいなというのもありだな。最近ならレイナードのゲイリー・ロッシントン・モデルなんつーのもあるよね。若い人はレイナード自体知らないっていう人もいるからあまりポイントにはならんかなあ。おー忘れてた、フーのピートも使ってたよね。それからえーと、あと誰だっけ?(爆)パンクで使うっていうのもあるか。パンクで使って欲しくないけどさ。で、私もSGは好きなんだけど、その理由は以下に述べます。

すべてはこのギターから始まった・・・

なぜSGなのか。左の写真を見て欲しい。このギターはエリック・クラプトンのページでも紹介しているクリーム時代にクラプトンが使っていたサイケSGである。はっきり言っておくと彼がこのギターを使わなかったら私は絶対このギターに見向きもしなかっただろう。なぜって私はレスポール党なのだ。

【クリームのエリック・クラプトン】

SG スタンダードの特色を生かした音を聴かせる人は誰かなと考えたら、やはりSGを素のままで最大限に引き出した功労者というと、エリック・クラプトンでしょう! だいたいSG使いでクラプトンに肩を並べるギタリストってほとんどいないしね。

いやしかし、中期クリームの音はほとんどSGだし、あの名盤ライブ・クリームVol。2のギターもほとんどSG。BBCの中期スタジオライブもこれまたSGというわけで、クラプトンはボディが軽いという消極的な理由でSGを使っていたらしいけど、その音の不満もものともせず、実につやっぽい音を出しています。あれ聞けばSGでもいいやという気になるよね。おまけにあのサイケペイントがたまりません。私SG買うときに日本のサイケSGのコピー・ギターが欲しかったんですが(KIDSギター製)高くて諦めたぐらいです。だって本家ギブソンより高いんだもの。

SGの音は低音の図太さはあまりないのだけど、コードカッティングのクリーンさやミックスポジションやフロントPUを使った甘いウーマン・トーン、リアPUでのシャープでエッジの効いた低音とミドルレンジがセクシーな高音などSGの特色を存分に生かした音づくりでそれなりの素晴らしさを味わえます。名演「クロス・ロード」、この曲やっぱしSGでこそありえた演奏だろうし、十分レスポールの代用として成立してるよね。高音部に独特の艶があってセクシーだ。ハイポジションのAマイナー・スケール(17フレットから)が完全に弾ききれるところを堪能してちょうだい。あれは335だという人もいてるけど決定的な証拠が出るまで誰が何言おうがSGで押しとおしちゃうもんね。

SG、何と言ってもクラプトンのサイケ・ペイントSGね。もう昔から憧れのギター。それが80年代後半にKIDSギターという日本のプライベート工房でそっくりのコピー・モデルが発売されたんだけど、値段高くて結局オービルのコピーモデルを買っちゃった。でもそっくりじゃない。微妙に仕様が違う。95年ごろ東京行った時、ショップでサイケの現物を目撃した時は、そりゃびっくらしましたよ。それこそヨダレ見物です。即買いかと思いきや、その時レスポール買ったばかりで財布はからっぽ。私の怨念はさらに積もる事になるのであった。本家ギブソンも同じく80年代末からリイシューSGをつくってるんだけど当初はリイシューとは呼べないしろもので、音はともかく少しデザイン違うだけで許せません。音とは関係ないマニアの世界。SGに音のよさを求めるっていうのも無理があると思うが。ギブソンも少しづつマイチェンして最近はヒストリックなんかでほぼ満足のいくスタイルになったようだ。SGはとにかく22フレットまで完全に弾ききれる所が素晴らしいです。ネックが薄いのもいいですね。嫌な人は駄目みたいだけど。クリームの「クロスロード」みたいにハイポジション多用するならレスポールよりSGの方が適してますな。

まあいろいろありますが、SGの良さを引き出していると言うなら、クリームの「ライブ・クリームVol.1&2」かAC/DCの一連のアルバムがお薦めではないでしょうか。どっちもハードロック系ですけどね。レスボールよりソリッドな感じが特徴です。

とはいえ、レスポールに比べればこのギターは実に中途半端な代物で、欠点あげればいくらでも出てくる。立って弾けばバランスが悪くてヘッドが下がるし(でもオールドはちゃんとアームがついていてそれでパランスとってるんだけど)ネックが突き出てハイ・ポジション弾きやすいのはいいが、ヘッド付近の感覚が掴みにくくてヘッドをぶつけやすい。当然ローポジションが遠くなる。同じハンバッキング・マイクつけても音はレスポールに比べて腰がない。高域と低域が弱いのよね。それでもクラプトンがこれを使っていた。それだけでもうすべて許せるのだ。出来の悪い子ほどかわいいというか、レスポールよりも親近感が沸くのは自分のテクニックが未熟だから丁度いい、なんてそんなこと言ったらいやあん。

あっと、ここは欠点をあげつらうコーナーではないのだ。とにかくこのギター全然人気ないのよね。でもレスポールは重い。ビンテージや最近のヒストリックなんかはまあまあ軽いんだけど(それでも4キロ前後)国産レスポールなんて一昔前はみんなのきなみ5キロ近くあったし、だいたいレスポールってパワーが出すぎて音の太さが扱いにくいところもある。立って弾くときに腰の弱い私にゃSGってのはお手軽にレスポールのサウンドが手に入るというわけですな。ほんとは違うけど価格はギブソンのやつでもレスポールに比べたら段ちに安いからネック折れてもそんなに悲しくないし(悲しいって)、国産でもそんなに悪くないからとりあえず安い国産で試すってのもありだね。音の不満といってもマーシャル系のアンプ使えばなんら問題ないし、よりソリッドでシャープなサウンドも逆に長所ともいえる。あとワイド&フラットのネックさえ気に入ればとってもお勧めです。とにかくみんな楽器屋さんで一度試奏でもして気に入ったらその場でゲットよ。購入にあたっての注意点は下の方で書いてるので参考にしてね。え?おまえはなんでギブソン買わないんだって?だってぇー、SGでそんな高いお金出す気にならんもん(激爆)。

念を押しときますが、レスポールの音を求めるならちょっと重たかろうが迷うことなくレスポールを買うのが正解です。

SGは66-67年からラージ・ピックガードのものにマイナー・チェンジされたけど、ここではそれは無視する。こっちはネックのグリップが細くなって、ネック・ジョイントが22フレットから17フレットあたりに後退してグリップ感が変わり全体のスタイルも少し変化したし、何よりコストダウンで職人的なこだわりがますます遠のいているっていうのが嫌だな。が、決定的にはラージ・ピックガードが不細工なんだよね。私はSGモデルは61年〜66年製のスモール・ピックガードまでしか認めない。ましてやギブソンが70年代から80年代にかけて次々と発表したSGもどきもすべてアウトだ。音がいいやつも中にはあるだろう。しかし、スタイルが駄目。スタイルが駄目ならすべて駄目なのだ。他のSG持ってる人、おこらないでね。ま、そっちのほうが派手でかっこいいという人もいるだろうけど。

とにかくなんでもいいからSGならかまわんという人は検索で「SGで満足」っていうサイトを検索すればよろし(笑)。

一部ではSGと言えば高中とかサンタナが使ったヤマハのSG(ギブソンとはまったくデザインが違うんだけど)を思い浮かべる人もいるらしいが、とんでもない話だ。SGはギブソンに決まっておる。あのヤマハのSGの音を聞いたことがある?そらもうひどい音だ。高中はいまだに使っているがちっとはましになったのかな。サンタナはいい音出してたが、確かPUは別のものに交換してたはず。そのサンタナも今や引退させてPRSに鞍替えしておる。あろうことかヤマハのはレスポールより重い。SGは軽いのがとりえなのだ。それだけでも駄目。だいたいワールド・ワイドに販売している日本独自のデザインのギターって言うけど、有名・無名問わずこれ使っているギタリストって5人以上思い浮かばないのよね。ああ、こんなこと書く私ってひょっとしたらヤマハそのものが嫌いなのかもしれない(爆)。値引きの辛いヤマハ、プライドの高いヤマハ、マーシャル代理店のヤマハ。ああ嫌だ。ヤマハ・オーナーの方、ごめんね。苦情が殺到したらここ削除します(^◇^;)

で、ここでは私のSG論ともいうべき内容を数あるSGモデルを紹介しながら表現しようという試みである。ギブソンの悪口も言っているがそれもSGを愛すればこそなので我慢してほしい。


SGレスポール・スタンダード61年型

上は61年、右は64年のものであるが基本的にフォルムは変わっていない。年式によってアームの種類が違うが、アームは嫌いなのでここでは言及しない。とにかくこの流れるようなカッティング・ライン(ベベルドコンターと呼ぶ)、左右に突き出たシャープな角がSGの魅力である。左のカッティング・ラインの幅は写真に撮る角度で太かったり細かったりするが、これがこのギターの特徴で手作業で仕上げられていたゆえに多少のバラツキはあるが、おおむねみんな同じラインだろう。この61年はやや狭で隣の64年は広いがこれはそう見えるだけなのだ。光りのあたり具合と角度で表情を変える3Dラインなのだ。素晴らしい!もっとも顕著なのはカッタウェイ部分のラインだが、実際はそんなに太く削られていないのに光の当たり方で太く見えると言う不思議さ、いやあ今一度素晴らしい。一番こだわらねばならないのはダブル・カッタウェイの形状だ。70年以降のモデルはこの角が鋭角的になったり、逆に短くなったりとデザイン的に混乱していくのだが、この初期の形がもっともバランスがとれている。

 
SGスタンダード64年型 これぞクラプトン!

その他のチェック・ポイントはピックガードの上部ラインが尻上がりになっていることと、カッティング・ラインの延長が左右とも切れずにぐるりと下から上まで細く続いていること。ネックとボディがそれぞれワンピースのマホガニー単板であること。細かい仕様はいろいろあるが最低限このポイントだけは押さえていなければならない。(SGの詳細な分析はここまだできてません、すんません

     
78年製グレコSG

80年代グレコ製SG63年型

で、70年代に入ってSGは迷走を続けるわけであるが(この辺はレスポールも同じ)、その間に日本のメーカーはめきめきと実力をつけ、70年代後半には完コピのSGを出すに至る。上がそのグレコのSGモデルと80年代のカタログである。同様にバーニーからもそっくりのものが出ていた。63年型といっても基本は同じでアームの種類で便宜上つけただけと解釈できる。おそらくクラプトンSGを念頭においていたのだろう(でもクラプトンのものはピックガードが6点止めだから64年製以降ってことになるが・・・)。すでにこの時点で日本メーカーはスタイル的には水準を十分クリアしていたわけである。ただし、ボディはワンピースではない。

 
ギブソンSG62年型リイシュー89年製

しかし、おさまらないのはギブソンで、自分とこでも作れないものを日本メーカーがつくっているのを逆恨みし、ついに80年代後半オービル・バイ・ギブソンを設立してその生産をオービル・ブランドとして日本メーカーにまかせることでコピー乱立に終止符をうった(でも最近またいろいろとコピーモデルが出てはいる)。70年代にギブソンが何を言っていたか。「新しいギターのほうが改良されてて出来も音もいい」。

なーにいってんだか。

みんなコストダウンで作っていたくせに嘘つくんじゃないっ。で、同時にアメリカでもリイシュー計画が始まり、米日同時に同じような62年型というものが発売される。上がそのギブソンのものだが、何度も言うように62年型というものに特に根拠はない。61でも63でもよいのである。細かいつくりは年式でみんな微妙に違うんだけどね。しかし、よく見れば変である。ボディのバランスが少し変形しているように見えるし、決定的にはカッタウェイが短くとまっている。それに合わせてピックガードも右に上がりきっていないのだ。なんとも中途半端なつくりだ。はっきりここで言っておこう。このリイシューはぜんぜんリイシューと呼べる代物ではない。

     

オービルSG62年型リイシュー88年製

そしてこの上のオービルの62年型。まったく同じ形をしている。そらそうだろう。ギブソンから設計図をいただいて作られたと言うことであるから同じになるはず。なんとさらに本家と差別化するためにボディはワンピースではない。まあこの辺はいたしかたないが、これで当時82000円という高価格なのはギブソンお墨付きというブランド料のためだとしたらこんな馬鹿な話はない。よりそっくりのグレコは60000円だよ。少なくともリイシューという冠をつけるならデザインにもっと気をつかうべきだろう。いや、問題はリイシューといっても従来のもどきSGの設計をそのまま使っているのが許せないのだ。日本でならいくらでも本物そっくりに作れるのにわざわざモドキ・リイシューのデザインをそのまま押しつけているところにギブソンの凋落振りを見る思いだ。オービルは今ではけっこうなプレミアがついているが、少なくともこの初期型のBY GIBSONがヘッドにつくSGをありがたがるのは実に哀れである。つくりもよくないんだな、これが。

 
ギブソンSGエリート88年製

リイシューがリイシューでないというその証拠が上のSGエリートというモデルだ。形だけ見ればおんなじである。ギブソンはこのデザインを使いリイシューと称して標準モデルよりも高く売りつけたと言うわけだ。これは詐欺だと言われても仕方なかろう(ネックだけはそっくりだったけどね)。またオービルの方はカッティング・ラインが左右とも下で切れていると言う省略のおまけつき。オービルには他に廉価モデルで6万円のSGもあったが高い方とどう違うか私は知らない。もう一度言うが、このSGのボディラインはおかしいので、スタイルにこだわる人は絶対買ってはいけない。

     

ギブソンSG61年型リイシュー95年製

そうこうして月日は流れ、ギブソンもようやくリイシューに本腰を入れ初めて、知らない間に62年が61年リイシューとなって、上のように一見ほぼ本物と変わらないまでに進化していたのであったが、実は左のカッタウェイがちょっと変?でもピックガードは新しくなっていい感じです。

 
ギブソン61年型リイシュー98カタログ版

その後、98年ごろには楽器屋で見つけたギブソンのリイシューは上のタイプだった。スタイルがさらによくなっている。ただ、ピックガードがまだ違うけどね。いわゆる過渡期仕様で残り物のピックガードをつけているわけですな。そして99年頃には別のところで見たリイシューはカッタウェイが上の98年製とも違うまだ曖昧な形をしていた。しかたないよね。モデルチェンジの変わり目には在庫がまだ流通しているわけだから過去のものが入り混じって出まわっているのだろう。わからずに買った人はお気の毒だが。にしても、左のモデルが95年にすでにあったというのも変な話である。買ったオーナーが自分でピックガードをつけかえたのかもしれない。

     

オービルSG96年製

さて、一方オービルの方はどうかというと、当初の2タイプラインは1モデルに整理され、価格も65000円に値下げされた(この頃になるとオービル・バイ・ギブソンのギブソンの文字がなくなってしまう)。この時期は韓国製もあるという話だがこれは諸説あり私はSGに関しては日本製説を支持する。62年リイシューという肩書きは世論の批判にあって(本当かはしらない)なくなったが、ボディはご覧のようなあいかわらず同じな形のままであった(やっぱり歪んでるよね)。ボディはあいかわらずワンピースではない。

 
オービルSG98年製

しかし、この頃からカタログとは別にアメリカと同じ仕様が出回っており、私も店頭でそれを見かけた。そのオービルSGの最終型が上の写真である。暗くてちとわかりにくいが、形状は判別できる。見事にリイシューといってよいものに発展していたのだ。ピックガードもほぼいい感じ。でも縁取りがちと違う。それでもやっとまともなSGができあがったというわけだ。いやあめでたい。しかし、これでは初期型を買った人は浮かばれない(私だ)。ところがこのオービルは99年ついにブランドとしては終わりをつげてしまったのである。売上が悪かったわけではないと思うのでギブソンの都合なのだろう。ワンピースではないとはいえ、本家の半額以下でそこそこのコピーモデルが売られるというのはやはり都合が悪いのか。


オービル・SG62リイシュー
Orville SG62 reisue 1988

ここで、私が買ったオービルを紹介しよう。クリームのクラプトンの使ってたサイケSGにずっと憧れてていつか買いたいと思ってたこのモデルがギブソンの子会社オービルから発売され、たまらずゲットしてしまった。しかーし、このギターには恨み骨髄なのです。まず62年リイシューなどといってますが、とんでもない。ボディの形状はそれとはまったく似ても似つかない誇大広告だった。事前調査が足りなかったのが不覚だったが、これ以降SGに関しては勉強させてもらいました。ま、ネックの仕様はけっこういい出来だとは思うが。写真ではリアPUははずしてあり、ノブもチェンジしてます。ネックはいわゆるフラット&ワイドで独特の握り心地で好きですね。でもこれ最近知り合いに譲ってしまいました。ジャンク扱いです(爆)。

  ナビゲーター・SG
Navigater SG Model 70's

さっきのオービルSGに頭の来た私はほとんど勢いでこの中古のナビSGを買ってしまいました。ナビゲーターといえばESPだが、このメーカーは今でこそビジュアル系ご用達会社に成り下がったが、70年代では工房系の質の高い楽器をつくることでかなり評価が高かった。で、ちゃんと音の出るSGが欲しかったので購入に踏み切ったわけである。ところがストックのPUは使い物にならなかったのでリア・PUにはディマジオのPAFプロを取り付けたところ、これが大当たり。かなりクリームに近い音が出るようになったのである。材のマホガニーはホンジュラスという話でかなりいける音になった。でもこのSGって変なんですよね。ネックの形状は67年製以降のジュニア型、ボディの右半分は61年型、左半分はどれにもあてはまらず、しいて言えば60年代後期型、ピックガードは61年型なんていうとんでもない仕様なんです。ひょっとしたらこれって特注モデルなのかもしれないですね。ただし、これネックが自分にはしっくりこなかったので残念ながら売ってしまいました。でも音は買ったSGの中ではピカイチでした。

エピフォン・SGモデル
Epihone Japan SG Model 1999

オービルがなくなっちゃったあと思っていたらなんと99年の後半からオービルはエピフォン・ブランドの高級モデルラインとして復活していたのである。いやはや摩訶不思議な楽器業界である。エピフォンの下位モデルにも低価格の韓国製SGがあるけど、ヘッドのデザインがエピフォンだからこれは駄目。形もそっくりじゃないしね。で、このエピフォンの高いほうのSG、これって実態はご存知元オービルで日本製、オービルの後期SGはまともなスタイルになっていたので前から欲しいと思っていたのです。形で言えばオービルのものとまったく同じといってよいでしょう。ピックガードが少々違うのをのぞけばスタイル的にはほぼ完璧でしょう。実は細かい所はまだ違うけどまあオールドも1本1本みんな細かいところが違うのでいいんじゃないでしょか。トラスロッド・カバーはオールドと同じものに換えてあります。これを近々サイケ仕様にしようと現在たくらんでいるんだけどこれがなかなか実現できんのですな。もうSGはこれで打ち止めにします。ギブソンからもヒストリックやエイジド仕様のほぼ当時の復刻を目指したモデルが出たけれどそんな金出すならジュニアのオールド買ったほうがいいもんね。はい買いました

とーころが、このエピフォン・ジャパンも現在は販売終了、後継でエピフォン・エリート・シリーズなんていうのに衣替えしてます。値段も値上げして、んー?カタログ見たらSGがなくなってる?あれえー?

 
バーニーSG80年代前半?
BURNY SG MODEL 80'

と、言いながらまた買っちゃいました(笑)。ぜんぜん懲りてない。もちろん中古なんですが、ある意味憧れの?バーニーであり、程度も古い割には極上といってよいもので掘り出し物でした。年式は不祥ですが、少なくとも80年代前半、へたしたら70年代末のものかもしれません。バーニーは昔からギブソン系のコピーには定評があり、グレコよりもコピー度が高い時期もあって、オービルと試奏で比べて音的にはよかったもののブランドイメージに負けてオービルを買ったという経緯もあり喉につっかえた魚の骨みたいな存在でした。たまたま見かけたこの中古を見てもう止まりせん(笑)。実際、久しぶりに弾いて見てやっぱりオービルよりも音がしゃきっとしてていいですね。音に芯があります。でも仕様は頭のイメージよりもけっこうアバウトなつくりでした。指板は茶色で安っぽいしシェイプもかなりギブソンに近づけていますが、よーく見るとあちこち微妙に違います。それとフレットの材質が安物なのか弾いてるとペシペシと音をたてます(笑)。でも、つくり自体はしっかりしてます。かなり弾きやすいですしね。おまけに最近のコピーものでは絶対無理なヘッドのクラウン・インレイが涙もの。で、バーニーもこれで満足してしまいました。誰かこれ買ってくれます?(爆)SG初心者には十分過ぎるギターですがね。

     

★ここまで読んでSGモデルを買ってみようかなと思った人へ いてるのか?

まず新品買うなら、お金のある人はギブソンのリイシュー買えばいいと思う。なんといってもギブソンのロゴには勝てません。もっと余裕がある人はヒスコレでいきましょう。現在はSGレスポールリイシューのバイブローラ・アーム付のエイジド・タイプなんていうのも発売されてるのでよりどりみどり(笑)。
もっとお金持ちのあなたには、オールドが待ってます。それも61-63年のレスポールSGと呼ばれていたものが音も素晴らしいけどなにしろ高い。程度によって20万から70万の値段がついてます。コスト・パリューを見極めるのには経験が必要でしょうねえ。それなら比較的値段がこなれている64-66年製買うのもありでしょう。ま、PAFがつこうがつくまいがあまりかわらんでしょう。クラプトンだって64年製ですからね(最近わかった話)。

お金ない人は国産でも十分だと思うので、オービルやエピフォン・ジャパンかバーニーの中古ものがいいでしょう。バーニーも音は悪くないです。最近のものはヘッドのクラウン・インレイがデザイン変えられているけどね。エピフォンもなかなかの質感です。オービル(買うなら後期型)やグレコの中古なんかも探せばあるでしょう。他にも新品でいくつかのメーカーからSGモデルは出ているようです。まあSGらしい音と言うのはあまりパワー感がないような音質だとも言えるのでたいていのハンバッキング・マイクであればそんなに問題ではないとも言えますけどね。クリーム時代のSGの音に近づけるコツは、まずマーシャルタイプのアンプを使うこと。できるだけエフェクターは使わずにナチュラル・ディストーションを心がける。そしてアンプのトレブルもしくはギターのトーン・コントロールを甘めに設定してください。ギターでやる場合、目盛りは5前後を目安に、高音の切れがなくならないところで前後調節します。ウーマン・トーンならトーンは0か1にしてトグル・スイッチをミドルあるいはリズムに切り替えればオッケー。クラプトンはライブでの「サンシャイン・ラブ」をその日の気分でトレブルにしたりリズムにしたりしてますね。

はっきり言っていいアンプさえあればSGくらいのモデルなら多少の個体差は吸収されちゃいますから、私はコピーでも十分だという意見ですが、反論ある人、かかって。。。こないでね(爆)。

オールドに近づけるならギブソンの57クラシックに換えると言うのも一つの手です。あるいはクリーム時代のクラプトンを自宅の小型アンプで再現するならディマジオのスーパー・ディストーションがよいでしょう。ミック・テイラーが好きならビグスビー、クラプトンなら板バネ・バイブローラのアームをつけるのもよろしいですね。そうそう、ペグをグローバーに換えてね。究極はもちサイケSGだよね。みんなもSGでいろいろと遊ぼう(笑)。

あと、どのSG買うときでも肝に銘じておかないといけないのは以下のことです。今まで断定は避けてましたけど、ついに広言しちゃいます。

SGの宿命とは?

SGの場合、写真がきれいに見えても絶対に通信販売で買ってはいけません。私が何本かのSGを弾いてみて、かつSG所有者に聞いてわかったことは、新品でもオールドでもデッドポイントの宿命から逃れられないと言う事です。

どんなギターでもデッド・ポイントがあります。しかし、ギブソン系でSGほど顕著に現れるギターはないのです。症状としてはハーモニクスがかかったような音となり、それにともなって振動がより速く減衰し、音が伸びないというものです。一部のギターだけの固体差かとも思いましたが、どうもSGモデルのボディの薄さというのは、こういう問題が出やすいのではないかと疑っています。SGを購入される方はぜひ試奏を忘れない方がいいでしょう。特に3弦の7フレから12フレットにかけて、あえて特定すれば3弦の9フレットが危ない!ということはこのポジションの同音程の各ポジションも危ないと言う事です。試奏の時に必ずこれをディストーションをかけた状態で確かめることをお勧めします。3弦の各ポジションでビブラートやチョーキングをひつこくかけて音がかすれないか確かめてください。あのクラプトンのSGでさえ1箇所それくさいところがあったようです。ここがきれいに音が出てないと「サンシャイン・ラブ」の人差し指ビブラートがおしゃかです。私が買ったものの中ではなんとナビゲーターのSGがもっともこの問題が軽かったのです。あっぱれナビゲーター。レスポールではこういうことはほとんどありません。さすがレスポールだ。

ただし、こういう問題は多かれ少なかれSGにはついてまわるものだと納得すれば通信販売購入も否定するものではありません。どっちやねんだってきりないもんね。SGはデッドポイントとうまくつきあっていくギターなんですよーだ。

■後書き
SGはレスポールに比べればチープだ。つくりも簡略化されているしある意味妥協の産物かもしれないが、常にレスポールがあってこそのSGという位置付けは今後も変わることはない。大事なレスポールのセカンド・ギターとして位置付けると言うのも実にSGらしい存在感かもしれません。常にナンバー2としてのB級ギターであるがゆえの愛着感というものがこのSGから湧いてくるのです。さあみなさんも今日からSG党だあ。 


これは自分で塗ったマウンテン・サイケ仕様のピックガード・・みなさん笑ってやってください

 

04/01/12


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