チョット笑える話

チョット笑える話〜国内旅行編〜 2004/03/21
 ひとり旅の沖縄旅行中に阿嘉島という離島に渡った。那覇からフェリーでも2時間ばかりの行程であるが、リッチにセスナで飛んでみた。ものの15分足らずの空の旅である。
 ここまではカッコイイ紀行文であるが、ここからが大変だった。そのセスナ機は昔の戦闘機・「隼」か「ゼロ戦」風の単発機で定員は9名。乗客ひとりが持ち込める15Kg制限の荷物はしっかりと秤で量られた。問題なのは乗客めいめいの体重である。これは搭乗時に、機長に自己申告で行われた。その申告に基づいて、機長は乗客の座席を左右にバランスよく配分するのだ。例えカップルだろうと、グループだろうと、席は泣き別れになる。安全な航行のためには、多少の事は我慢すべきことは乗客に充分に通じていた。そんな緊張感もあってか、首尾よく乗客の搭乗が行われていたかに思えた矢先のことである。
 「体重を人に知られるくらいなら、乗らない!」
と、言い出す輩が現れた。若い女性2人組の旅行者のうち、明らかに太った方だった。
 彼女を説得すること数分。機長にひそひそ話風に体重を申告することで一件は落着した。
 ところが、申告を受けた機長の表情は冴えない。しきりに首を傾けている。そして、機体も飛行中は、その女の側に傾きっぱなしだった。




トップへ
戻る
前へ
次へ