車検

ここでは、灯火器類の車検関連についてまとめてみました。

実際の検査については、以下の保安基準に従って
測定機器もしくは検査官の目視にて行われます。

すれ違い用前照灯(ロービーム)  保安基準 第32条
 走行用前照灯(ハイビーム)   保安基準 第32条
 前部霧灯             保安基準 第33条
 側方照射灯            保安基準 第33条の2
 車幅灯             保安基準 第34条
 番号灯             保安基準 第36条
 尾灯              保安基準 第37条
 後部霧灯            保安基準 第37条の2
 駐車灯             保安基準 第37条の3
 後部反射器           保安基準 第38条
 制動灯             保安基準 第39条
 補助制動灯           保安基準 第39条の2
 後退灯             保安基準 第40条
 方向指示器           保安基準 第41条
 補助方向指示器         保安基準 第41条の2
 非常点滅表示灯         保安基準 第41条の3
 灯光の色等の制限        保安基準 第42条 
近年、各バルブメーカーから発売されております、
高効率ハロゲンバルブやHIDバルブに交換される方が多くなりました。
しかし、「車検対応品」と銘打っているにも関わらず、
車検に落ちたという話を稀に聞くことがあります。
どうやら、検査官・陸運支局などで一番見解に食い違いがあるのは、
前照灯系の照射光の解釈のようです。
そこで私なりに検証してみることにしました。
前照灯関連の保安基準は、第32条〜34条に記載があり、
灯光の色について「白色または淡黄色(第34条では橙色も)」で
そのすべてが同一 と記されています。

ただ、そこに用いられている「白色または淡黄色」という表記が、どんな色を
白色とみなし、淡黄色とみなし、そして除外とするのか?
この部分が曖昧だから見解に食い違いが生じるものと推察します。
そこで、「白色または淡黄色」とは、どういうものを指すのか?
を追って行くと、JIS(日本工業規格)に行き着きます。
JISでは、「白色または淡黄色」について、「ココからココまで」という
数値データ(色度表)を公表しています。

(以下 JIS規格 D5500抜粋)

表をクリックしますと、PDF版が表示されます。

上の図だけでは、数値の羅列でイメージが湧きません。
上の図の数値データを色調を交えたグラフで表示すると、
以下の図のように示すことができます。

表をクリックしますと、PDF版が表示されます。

このように、単に「白」といっても、黄色味を帯びた「白」
青味を帯びた「白」・・・と様々です。淡黄色についても同じことが言えます。
例えば視覚的に「青」などと認識されたとしても、
数値データ上では「白」とみなすことのできる色が存在するということなのです。

ただ、実際の検査では、照射光の判断は検査官の目視に委ねられている
ことから、検査官の視覚的印象で仮に「青」と判断されてしまった場合、
データ上では「白」の範囲にあったとしても、その判断を下した検査官の
見解が最終判定となり、検査結果に大きく影響を及ぼすことがあるようです。

この数値データと人間の視覚的感覚の食い違いが
車検対応バルブにも関わらず、場合によっては不合格になってしまうという
結果をもたらすのではないか?と考えます。

その他、車検不適合で指摘されたことで
こんなことを見聞きしましたのでご紹介いたします。

○バルブに色がついている為、車検に落ちた。
 保安基準には、色がついた電球を使ってはならない。
 という記述はありません。
 灯光の色が、「白または淡黄色」の範囲であれば良いと思うのですが…。
○反射板に色がつくから、車検に落ちた。
 保安基準には、反射板に色をつけてはいけないというような
 記述はありませんし、バルブの映り込みについても規定されていません。

 もし、この理由が正当化されるのであれば、
 メーカー純正で一部車種に設定されているヘッドランプやフォグランプも
 車検は通らないということになりますが…。
 例えば、ムーヴのヘッドランプや、トヨタの純正エアロ組み込みOPランプ
 (水色の反射板のフォグがあります)、新型オデッセイのヘッドランプも
 車検非対応になりますね…。

 要は、灯光の色が、「白色または淡黄色」の範囲にあるかだと思うのですが…。
○ロービームとハイビームの色が違う為、車検に落ちた。
 すれ違い用前照灯、走行用前照灯のそれぞれに「白色または淡黄色で
 そのすべてが同一」と規定されていますが、
 すれ違い用前照灯、走行用前照灯にまたがって「白色または淡黄色で
 そのすべてが同一」とは規定されていません。

 従って、ロービームはロービーム、ハイビームはハイビーム。それぞれ
 「白色または淡黄色」の範囲であれば、ロービームとハイビームで色が
 違ったとしても、問題はないはずです。但し、運転席側と助手席側で色が
 異なってしまうものは車検に通りません。

 もし、この理由が正当化されるのであれば、ロービームにH.I.D、ハイビームに
 ハロゲンを純正で装着している車両は、全て車検非対応になると思いますが…。
 みなさまはどのように考えますか?